マレーシアのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 同じ屋台の、別々の神さま
- 1 屋台に座る三人
- 2 なぜ、いま日本人がマレーシアを知る意味があるのか
- 3 三つの思い込みについて
- 4 この本の歩き方
- 5 四人めの神さま
第一章 「常夏リゾート」の向こう側
- 1 クリシェ① 「常夏リゾート」――本当は、赤道直下の製造業都市国家
- 2 クリシェ② 「親日で、ゆるい国」――水面下でとられ続ける、繊細な均衡
- 3 クリシェ③ 「イスラムは、ちょっと怖い」――穏健な共存と、静かな保守化のあいだ
- 4 三つの色眼鏡を外したあとに
第二章 マレーシア人の一日を歩く
- 1 アズランの朝 ── アザーンで起きる
- 2 メイリン姉さんの朝 ── 市場と仕込み
- 3 ラジの朝 ── ママックのロティとテタレ
- 4 グレースの朝 ── 夜勤明けの朝
- 5 田中さんの朝 ── 戸惑う観察者
- 6 昼 ── バラバラなのに、まわっている
- 7 夕方 ── 渋滞のなかで
- 8 夜 ── パサマラムの熱気
- 9 日本の朝と、マレーシアの朝
第三章 食べることは、誰と食べるか
- 1 「もう食べた?」が挨拶になる国
- 2 ナシレマ――国民食という不思議な発明
- 3 四つの厨房、あるいは四つの世界
- 4 ママック――誰でも座れる、この国の縁側
- 5 ハラルという、見えない地図
- 6 ドリアンをめぐる、意外な一致
- 7 屋台という、生きた博物館
- 8 反対側から見れば
- 9 旅する人へ――皿の向こうを見る
- 10 断食月に、いちばん賑わう場所
- 11 一杯の注文に宿る暗号――コピティアムの流儀
- 12 グレースの故郷から――もう一つの食卓
- 13 箸で、いっせいに掻き上げる
- 14 一皿の値段と、家計の話
第四章 三つの民族、一つの国
- 1 数字で見る三つの人びと
- 2 五月十三日のこと
- 3 新経済政策(NEP)
- 4 「救われた」という声
- 5 「機会を狭められた」という声
- 6 オラン・アスリ
- 7 日本から見ると
- 8 旅先で観察するなら
第五章 神さまが複数いる暮らし
- 1 五時四十分の声――イスラムという背骨
- 2 女性の髪をめぐる、静かな変化
- 3 鉄の串が頬を貫く朝――ヒンドゥーの荒行
- 4 線香の煙と、ご先祖さまと――華人の信仰
- 5 十字架と、故郷の丘――東マレーシアのキリスト教
- 6 コラム:シャリアと民事、二つの法廷
- 7 「神さまを乗り換える」ことの重さ
- 8 招き、招かれる――「オープンハウス」という発明
- 9 旅する人へ――神さまたちに会いに行く
第六章 KLと「もう一つのマレーシア」
- 1 ツインタワーの足元
- 2 十三の州と三つの連邦直轄領
- 3 地方から都市へ、国の外へ
- 4 MA63という約束
- 5 反対側から見れば
- 6 半島を北から南へ
- 7 日本の「地方差」とのちがい
第七章 マレーシアで働くということ
- 1 一時間の値段が、橋の向こうで三倍になる
- 2 B40、M40、T20 ── 数字で切られた三つの層
- 3 給料は上がらないのに、生活費は上がる
- 4 メイリンの息子は、もう帰ってこない
- 5 田中さんの部屋を掃除しに来る人たち
- 6 「使われる側」だった国が、「使う側」になる
- 7 反対側の声 ── これだけが「マレーシアの働き方」ではない
- 8 滞在者の目に映る、働く人々
- 9 「自由」の値段 ── ギグワークに、保険はない
- 10 老後という、遠い橋
- 11 大学を出ても ── 卒業証書と仕事の、埋まらない溝
- 12 公務員という、もう一つの人生
第八章 経済はなぜ「あと一歩」なのか
- 1 「中所得国の罠」とは何か――エスカレーターが途中で止まる
- 2 アズランの家計――上がらない給料、上がる物価
- 3 主役は半導体――ペナンの「シリコン渓谷」
- 4 メイリン姉さんの息子と「頭脳流出」――育てた人が出て行く
- 5 あなたの台所に、もうマレーシアが入っている――パーム油の話
- 6 ツインタワーを建てたお金――石油とペトロナス
- 7 罠を抜ける鍵――Grab、キャッシュレス、そして国民車
- 8 日本との対比――「あと一歩」は、じつは他人事ではない
- 9 旅の観察ポイント
- 10 ガソリンが日本より安い――「補助金」という国のクセ
- 11 リンギットが安いということ――田中さんの財布と、メイリンのため息
- 12 ギグワークという綱渡り――「自由」の裏側
第九章 王さまが5年で交代する国
- 1 五年で回っていく王座
- 2 アズランにとっての「王さま」
- 3 政治の実務を回すのは、選挙で選ばれた側
- 4 「民族で票が動く」政治
- 5 二〇一八年——六十年ぶりに、政権が変わった
- 6 1MDB——事実だけを、簡潔に
- 7 交代したあとの、めまいのような数年
- 8 アンワル・イブラヒムという長い物語
- 9 日本の政治と、静かに並べてみる
- 10 もう一度、反対側から見る
- 11 旅行者・滞在者の観察ポイント
第十章 変わりゆく若者たち
- 1 「TikTok世代」の共通言語
- 2 学校が、最初の分かれ道
- 3 英語と、就職という現実
- 4 保守化のなかで揺れる、個人の自由
- 5 反対側の声──希望と、諦めと
- 6 旅する人へ、暮らす人へ
- 7 十八歳の一票
- 8 「バズれば逆転できる」という夢と、その裏側
- 9 ゲームという、名前のない礼拝所
第十一章 車と渋滞とモール社会
- 1 クラクションの朝
- 2 国民車という発想
- 3 歩けない街
- 4 渋滞のわけ
- 5 新しい鉄道と「駅から先」
- 6 モールという避難所
- 7 土曜の午後のモール
- 8 屋台とモール
- 9 モールのない場所
- 10 スコール
- 11 地下駐車場で
- 12 旅と滞在の、小さな観察ポイント
- 13 二輪の民
- 14 バイクという足
- 15 配達の若者たち
- 16 夜の道路
第十二章 矛盾とうまくやる知恵
- 1 役所の待合室で
- 2 「タッ・アパ」という魔法の言葉
- 3 「can can」――なんとかなる、の技術
- 4 マレーシアン・タイムという時間
- 5 言わないでおく、という技術――建前と本音
- 6 コンプレイン文化――愚痴という、もう一つの共存
- 7 「コピ・オ」の話――コネと、賄賂の、あわいで
- 8 多様性は、「手のかかる日常」である
- 9 「きっちり」の国から来た者として
- 10 番号が呼ばれて
第十三章 楽しみは観光地の外にある
- 1 バドミントンという、国民の宗教
- 2 足で打つバレーボール──セパタクロー
- 3 「今夜はリバプールだ」──サッカーと英国の残り香
- 4 山の上のもう一つの世界──ゲンティン・ハイランド
- 5 「果物の王様」が街を狂わせる季節
- 6 スクリーンの中の楽しみ──映画とeスポーツ
- 7 声を張り上げる夜──カラオケ
- 8 すべてが混ざる日──「オープンハウス」
- 9 ── 旅の途中で、少しだけ ──
- 10 空にのぼる魂──凧とコマ
- 11 断食月の、もう一つの夜市──パサ・ラマダン
- 12 国じゅうが動く日──帰省という大移動
- 13 卓を囲む音──麻雀という華人の正月
- 14 白黒スクリーンのなかの、みんなの祖父
第十四章 ボルネオという別世界
- 1 海の向こうの、もう一つのマレーシア
- 2 グレースの「見下される」
- 3 ロングハウスと、川の暮らし
- 4 祭りが、故郷を呼び戻す
- 5 オランウータンを、見世物にしないという難しさ
- 6 森と、パーム油という宿題
- 7 誰の土地か――先住民の土地権
- 8 天に近い山と、海のなかの楽園
- 9 一つの国の、二つの時間
第十五章 日本とマレーシア
- 1 甘い煙の下にあるもの──一九四一年から一九四五年まで
- 2 なぜ、憎しみは表に出てこないのか
- 3 「東を見習え」──ルックイースト政策という片思いの始まり
- 4 半導体の島、走る日本車
- 5 田中さんが海を渡った理由──MM2Hという選択
- 6 反対側から見れば──「選ばれる側」の醒めた目
- 7 非対称な片思い、その正体
- 8 ハムザさんの日本──「見習った」当人に会う
- 9 戦争より古い、もう一つの日本人──サンダカンの墓
- 10 数字でたどる、二つの国の距離
- 11 ラジの見ている日本
終章 マレーシアを知ると、日本の見え方も変わる
- 1 一つの家に、五つの世界が集まる
- 2 美談ではない。地獄でもない。「手のかかる日常」だ
- 3 日本の「同じであることの楽さ」は、何を見ずに済ませてきたか
- 4 静かに、しかし確実に、日本も「あの家」に近づいている
- 5 旅の途中で、その気配に触れてみる
- 6 五人の、それから
- 7 その招きは、めぐっていく
- 8 小さな気遣いが、たえず行き交っている
- 9 それでも、棘は、ある
- 10 見ている、小さな目がある
- 11 そして、輪は、いちばん遠い場所ともつながる
実践編A はじめてのマレーシア旅行
- 1 まず「どんな規模の旅にするか」を決める
- 2 いつ行くか──「雨の壁」と「霞の季節」
- 3 どうやって動くか──空・車・鉄道
- 4 治安──外務省のデータから
- 5 服装──「暑い国の薄着」と「敬意の一枚」
- 6 食──迷ったら屋台、そして手で
- 7 予算感──「安い、でも幅がある」
- 8 反対側の視点──「観光の裏側」を歩く人たち
- 9 旅の観察ポイント(軽く)
- 10 安全でいちばん大事な「一線」──薬物のこと
実践編B 暮らす・長期滞在・MM2H
- 1 MM2Hという「長く居ていい」という約束
- 2 住まい――「借りる」の気楽さと、その裏
- 3 医療――ここが、実は最大の安心材料
- 4 お金――田中さんの、ある一日と家計
- 5 言葉――「英語が通じる」の本当のところ
- 6 日本人コミュニティ――支えであり、時に「小さな日本」
- 7 楽園幻想への、静かな冷や水
- 8 滞在の観察ポイント(軽く)
- 9 お金を「動かす」――口座と送金という、地味な難所
- 10 「使われる側」から見た、田中さんたち
- 11 老いを、誰に託すか――介助という現実
- 12 もし、ここで最期を迎えるなら
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金まわり ── 通貨・両替・チップ・カード
- 2 服装とモスクのマナー
- 3 ラマダン(断食月)中の注意
- 4 ハラルと飲酒
- 5 写真のマナー
- 6 話題の扱い ── 宗教・民族・王室
- 7 簡単マレー語&Manglish単語帳
- 8 移動 ── タクシーとGrab
- 9 通信 ── SIMとネット
- 10 水・衛生
- 11 緊急時
- 12 旅行・滞在の観察ポイント
- 13 安全・健康・法律で「一線」を守る
実践編D 旅の楽しみ方カタログ ── 何を体験して楽しむか
- 1 ① 絶景・自然を浴びる
- 2 ② 歴史・世界遺産・街歩き
- 3 ③ 食べ歩き・食の体験
- 4 ④ 体験・アクティビティ ──「やって楽しむ」もの
- 5 ⑤ 買い物・市場
- 6 ⑥ ナイトライフ・夜の楽しみ
- 7 ⑦ 祭・イベントに旅程を合わせる
- 8 ⑧「これだけは」珠玉の体験ベスト10
- 9 ⑨ 地域別ハイライト早見
- 10 ⑩ タイプ別おすすめ
参照資料
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