ポルトガルのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 坂の街に、ファドが流れる
- 1 三つの、ぼんやりした像
- 2 栄光の、その後
- 3 穏やかさと、移り住む人々
- 4 スペインではない、ということ
- 5 二つの鏡
- 6 五人の道連れ
- 7 もう一度、坂の街へ
第一章 「大航海の栄光」だけでは、何も見えない
- 1 一つめ──「大航海の栄光の国」は、いつの話か
- 2 二つめ──「サッカーとポートワインの国」の、その先
- 3 三つめ──「スペインの隣の地味な国」という、大きな誤解
- 4 三つの裏返しが、指し示すもの
第二章 ポルトガル人の一日を歩く
- 1 朝――カフェとパステル・デ・ナタ
- 2 同じ朝の、別の顔
- 3 中川さんの、最初の朝
- 4 昼へ――坂と、トラム
- 5 遅めの昼と、午後
- 6 都市と、地方の空気差
- 7 夕方――光が長くなる時間
- 8 夜――遅い夕食と、ファド
- 9 一日の終わりに
第三章 干し鱈の、千の料理
- 1 「一年、毎日ちがう料理がある」
- 2 なぜ、鱈だったのか──海の国の、遠回り
- 3 炭火の、イワシの煙
- 4 甘い、黄金色の、小さな渦
- 5 大航海が、運んできたもの──そして、その影
- 6 甘く、力強い、琥珀の酒
- 7 一杯のコーヒーと、坂の上のカフェ
- 8 質素で、豊かな食卓
第四章 世界の海を、最初に開いた
- 1 世界の「端」に立たされた国
- 2 エンリケという、海に憑かれた王子
- 3 「喜望峰」を、回り込む
- 4 ヴァスコ・ダ・ガマ、インドへ
- 5 世界に広がった、海の帝国
- 6 光の裏の、深い影
- 7 頂点は、長くは続かなかった
- 8 一枚の地図が、消えた
- 9 かつて世界を制した、という記憶
- 10 隣国スペインとの、違い
- 11 日本という、鏡
- 12 もう一つの視点――「衰退」と決めつける前に
- 13 川べりの、夕暮れ
第五章 銃口に、花を挿した日
- 1 静かな独裁者
- 2 検閲された言葉、監視された暮らし
- 3 貧しさという、静かな重り
- 4 海の向こうの、終わらない戦争
- 5 すり減っていく国
- 6 四月二十五日の、夜明け前
- 7 花を、挿す
- 8 ほとんど、血を流さずに
- 9 沈黙のあとの、声
- 10 独裁を、美化しないために
- 11 隣の国とは、違うやり方で
- 12 若い世代にとっての、四月
- 13 日本の読者へ――記憶と、無常
- 14 一輪の、意味
第六章 ポルトガル語を話す、世界
- 1 船に乗って運ばれた言葉
- 2 奴隷貿易という事実
- 3 子が、親を追い越して
- 4 送り出してきた国
- 5 受け入れる側になる
- 6 アフリカの、五つの国
- 7 ゆるやかな、横の輪
- 8 日本の、私たちへ
第七章 運命を、歌う
- 1 訳せない、ひとつの言葉
- 2 帰らぬ船を、待つ心
- 3 ファド――運命を、歌う
- 4 酒場から、生まれた
- 5 炭火のそばで、歌は生まれる
- 6 アマリア――ファドの、魂
- 7 反対側から――サウダーデは、湿っぽいのか
- 8 コラム ファドを、聴きに行くなら
- 9 日本の心と、響き合うもの
- 10 マリアおばさんの、サウダーデ
第八章 急がない、という優しさ
- 1 隣の大きな国と
- 2 食卓の、長い時間
- 3 なぜ、穏やかなのか
- 4 諦観の、光と影
- 5 息の吐き方を、思い出す
- 6 日本と、響き合うもの
- 7 ひとつの色で、塗らないために
- 8 旅する人へ
第九章 世界が、移り住みたがる国
- 1 長く、貧しかった国
- 2 二〇〇八年、そして厳しい緊縮
- 3 世界が、こちらを向いた
- 4 家賃という、静かな津波
- 5 移住者は、悪者なのか
- 6 日本の、私たちへ
- 7 「ポルトガルはこうだ」の、外側
- 8 旅の途中で、気づくために
第十章 ファティマの、祈り
- 1 白い聖堂の前で
- 2 歩く、という祈り
- 3 「なんとなくカトリック」の国
- 4 世俗化という、静かな波
- 5 家族という、いちばん小さな共同体
- 6 村の祭りと、聖人たち
- 7 助け合いという、目に見えない糸
- 8 死者とともに生きる
- 9 帰り道
第十一章 自分の街に、住めない
- 1 家賃という数字
- 2 誰も住んでいない静けさ
- 3 なぜ、こうなったのか
- 4 画面のなかの、比べる相手
- 5 出ていく、という道
- 6 国が、年老いていく
- 7 それでも、あきらめない
- 8 訪れる人へ
第十二章 いつも、海の向こうを見ていた
- 1 大陸の縁、海の入り口
- 2 海を、生業とする
- 3 世界屈指の大波が立つ場所
- 4 大洋のなかの、小さな島々
- 5 海の向こうへ、出ていった記憶
- 6 去った者を、飲み込む海
- 7 同じ、海に囲まれて――日本という鏡
- 8 海を見る、という時間
第十三章 サッカーと、ファドと、イワシ祭り
- 1 イワシと、聖アントニオの結婚式
- 2 英雄――クリスティアーノ・ロナウド
- 3 夜が更けると、ファドが流れる
- 4 ジョアンの休日――波と、太陽と
- 5 マヌエルおじいさんの、静かな楽しみ
- 6 ポートワインと、川の光
第十四章 リスボンの外へ
- 1 川の街、ポルト――「働く者の街」の誇り
- 2 ポートワイン――大航海の余韻を、樽のなかに
- 3 大学の街、コインブラと、宗教の街、ブラガ
- 4 おとぎ話の丘、シントラ
- 5 太陽の南、アルガルヴェ
- 6 素朴な内陸――アレンテージョの、ゆっくりした時間
- 7 大西洋のただ中へ――花の島、マデイラ
- 8 火山と牧場の島、アゾレス
- 9 一つの国のなかの、いくつもの国
第十五章 最初に、日本に来た西洋人
- 1 嵐が運んできた、三人の異国人
- 2 ザビエルの、二年間
- 3 「南蛮」という、憧れの言葉
- 4 舌の上に残る、ポルトガル
- 5 閉じられた扉と、その後の長い時間
- 6 二つの国が、鏡になるとき
- 7 栄光の後を、どう生きるか
- 8 円は、閉じない
終章 失ったものと、生きる
- 1 失ったものを、抱えたまま
- 2 食堂の灯りと、低いファド
- 3 古いトラムの、きしみ
- 4 これは、遠い国の話だろうか
- 5 理想郷では、ない
- 6 サウダーデと、もののあわれ
- 7 五人の、その後
実践編A はじめてのポルトガル旅行
- 1 まず、季節と気候の話
- 2 旅の規模を、三つに分けて考える
- 3 街から街へ――移動の実際
- 4 お金の話――物価と、予算の感覚
- 5 安全の話――穏やかさと、現実の用心
- 6 旅のあいだ、何を食べるか
- 7 土産と、買いもの
- 8 祭りと、夜と
- 9 持ちものと、心づもり
- 10 言葉と、人と――旅を深くするひとこと
実践編B 暮らす・移住・駐在
- 1 なぜ、世界はポルトガルに移り住みたがったのか
- 2 中川さんが、まずビザの壁にぶつかる
- 3 NIFという、暮らしの入場券
- 4 「穏やかな時間の流れ」の、裏の顔
- 5 住まい――いちばん切実で、いちばん重い話
- 6 実務としての、住まいの探し方
- 7 医療――公と私の、二階建て
- 8 お金の話――中川さんの家計簿
- 9 銀行口座と、子どもの学校
- 10 通信――暮らしのインフラ
- 11 日本とポルトガル、暮らしの感覚の違い
- 12 移住者として、地元にどう向き合うか
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと──ユーロ、支払い、チップ
- 2 カフェの作法──この国の、もうひとつの居間
- 3 言葉のこと──スペイン語ではない、ということ
- 4 人との付き合い方──急がない、という優しさ
- 5 ファドを聴くということ──沈黙の作法
- 6 言葉に残る縁──南蛮由来の日本語
- 7 重い歴史に、どう向き合うか
- 8 困ったとき──緊急の備え
参照資料
奥付