キプロスのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 女神の岩、緑の線の両側
- 1 島のもう一方の端で
- 2 真ん中で分けられた街
- 3 線を越えて働く若者
- 4 北の台所と、白い糸
- 5 山の修道院と、段々畑
- 6 遠い国から通う人
- 7 両方を見るということ
- 8 夜が明けて
第一章 分断された島という一語の外
- 1 一枚目を裏返す──「分断された島」の下にある、女神と銅の古い島
- 2 二枚目を裏返す──「地中海のリゾート」の下にある、同じ食卓を分けてきた人々
- 3 三枚目を裏返す──「紛争の島」の下にある、地中海の交差点
- 4 三枚のはがきを、そっと重ねる
第二章 一日を歩く
- 1 南の朝 リマソルの海辺
- 2 コスタス爺さんの覚えている朝
- 3 街から街へ 真ん中の街をめざして
- 4 真ん中の線のそばで
- 5 線を越えて働く若者
- 6 北へ 午後の街
- 7 北の夕 アイシェの台所
- 8 一日が閉じる
第三章 ハルミとメゼの食卓
- 1 鳴くチーズのこと
- 2 ひとつの料理、ふたつの名前
- 3 メゼという、終わらない食卓
- 4 炭火の匂い、スヴラの日曜
- 5 銀色に光る木、オリーブのこと
- 6 市場という、においの図書館
- 7 ふたつの名を持つ、一杯のコーヒー
- 8 パンと、村のかまど
- 9 野の緑と、季節の皿
- 10 台所は、覚えている
- 11 甘いもてなし、スプーン一杯の菓子
- 12 同じ皿を囲んで
第四章 女神と銅の島
- 1 赤い土と、銅
- 2 鏡になった金属
- 3 支配者が代わっても
- 4 足もとに広がる物語
- 5 床を敷いた手のこと
- 6 すり減った石段、鉱滓の山
- 7 区切りより古いもの
第五章 緑の線
- 1 混じり合っていた村
- 2 恐れが連鎖するまで
- 3 一九七四年の夏
- 4 緩衝地帯と、見はる人たち
- 5 探されている人たち
- 6 線を越える
- 7 北に暮らす人の一日
- 8 もういちど、あの路地へ
第六章 二つの共同体
- 1 同じ村の、二つの言葉
- 2 台所は、境を知らない
- 3 井戸と、鐘と、祈りの声
- 4 線が、引かれた
- 5 線を越える糸
- 6 二つ、と数える前に
第七章 ニコシアという街
- 1 星形の城壁の内側
- 2 線のなかった街の記憶
- 3 検問所を越える朝
- 4 音のない帯
- 5 街を動かし続ける手
- 6 鐘と、祈りの声
- 7 夕方の光、そして夜
第八章 山と海と古代
- 1 背骨のような山
- 2 修道院と、絵の教会
- 3 パフォスの床と、古代の跡
- 4 いくつもの顔を持つ海
- 5 カルパス半島の風
- 6 北の土地に残る石
- 7 線より古い時間
第九章 教会とモスクと
- 1 正教の教会のなかで
- 2 山の教会の薄暗がり
- 3 モスクの塔と、祈りの時間
- 4 双方が祈った場所
- 5 小さな共同体の祈り
- 6 暮らしのなかの折り目
- 7 きれいには、まとめられない
第十章 織り、料理する女たち
- 1 白い村の、白い布
- 2 針を持つ手の、長い時間
- 3 台所という、小さな心臓
- 4 手の中に残る、あの台所
- 5 記憶を抱えておく器
- 6 隣に座り続けた時間の分だけ
- 7 待つ、という仕事
- 8 糸と糸が交わって
第十一章 線の向こうの友
- 1 閉ざされていた線
- 2 朝の検問所の列
- 3 音楽から始まった
- 4 越える人と、越えない人
- 5 遠くへは自由に、近くへは不自由に
- 6 線の上に立つ
- 7 たがいの故郷を、たがいのために
第十二章 ワインと祝祭
- 1 琥珀色の酒、コマンダリア
- 2 祭りの夜と、輪になる踊り
- 3 悲しい歌も、同じ席で
- 4 婚礼という、村ぐるみの行事
- 5 ふたつの暦、ふたつの祝い
- 6 土の実りを祝う
- 7 名前の日、境を越える食卓
- 8 最後の一杯
第十三章 もうひとつのキプロス
- 1 北の朝、北の一日
- 2 レフカラの北、マロン派の村
- 3 アルメニアの記憶
- 4 帰らない人を待つということ
- 5 境界のそばで暮らすということ
- 6 もうひとつの、ではなく
第十四章 日本とキプロス
- 1 線を見張るということ
- 2 土を掘る手と手
- 3 一杯のワインがつなぐもの
- 4 アイシェの台所、デニズの往復
- 5 遠い島から、日本が学べること
第十五章 分けられた島の、これから
- 1 寄せては返す交渉
- 2 境を越えられるようになって
- 3 埋まらない溝
- 4 忘れることでも、憎み続けることでもなく
- 5 子どもたちの時間
- 6 地図が、心に追いつく日
- 7 遠い島国から
終章 ふたたび、女神の岩へ
- 1 山の村の、木陰の椅子
- 2 分けられた首都を歩く
- 3 線の向こうの台所
- 4 半島の突端と、ロバの時間
- 5 旅の最後の朝
実践編A 旅と暮らしの手引き
- 1 南北をどう巡るか
- 2 いつ行くか、どう動くか
- 3 安全と、もしものときに
- 4 ニコシア――分けられたままの首都
- 5 パフォス――女神と遺跡の海辺
- 6 南のもうふたつの街――リマソルとラルナカ
- 7 トロードス――松の山と修道院
- 8 北を歩く――港町と半島
- 9 手仕事の村――レフカラのレース
- 10 食卓の楽しみ方
- 11 人と接するときの心づかい
- 12 言葉の一言
実践編B もっと知るために
- 1 呼び方から始める、という順番
- 2 歴史は、いちばん古いところから
- 3 二つの共同体を、対立の型で学ばない
- 4 食と言葉から、島にそっと入る
- 5 分断を学ぶときの、いちばんの約束
- 6 ニコシアという、学びの入り口
- 7 北の地位という、答えの出ない話題
- 8 誤解しやすい点を、いくつか
- 9 どうやって調べるか、という実践
- 10 ギリシャ巻・トルコ巻と、読み合わせる
- 11 和解の営みを、冷めても浮かれてもいない目で
- 12 少数の人々と、消えない声
- 13 学ぶことは、裁くことではない
実践編C 日本から関わる
- 1 緩衝地帯に立つということ
- 2 土の中から島を読む――考古の縁
- 3 一皿とひとくちから――ワインと食の縁
- 4 分けられた島から学べること
- 5 遠くからでも、できること
参照資料
奥付