モロッコのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 海峡の灯り
- 1 三枚の絵はがき
- 2 なぜ、この国を知るのか
- 3 六人の案内役
- 4 この本の約束
- 5 同じ夜、それぞれの場所で
第一章 「青い迷宮」の向こう側
- 1 一枚目の絵――砂漠の国は、ヨーロッパの隣にある
- 2 首都はカサブランカではない、という小さな訂正
- 3 二枚目の絵――「こわいイスラム」を、王が束ねる
- 4 三枚目の絵――「貧しいアフリカ」の、上りと下り
- 5 反対側から――この国は「ひとつ」ではない
- 6 日本の、遠い異国幻想を裏から照らす
第二章 モロッコ人の一日を歩く
- 1 ユスフの朝——割れた画面と、甘い湯気
- 2 ファティマ姉さんの朝——旧市街は、匂いで目覚める
- 3 サナーの朝——四つの言語と、Wi-Fiを探す指
- 4 ムハ爺の朝——雪解け水と、羊のため息
- 5 コフィの朝——広場で、名前を呼ばれるのを待つ
- 6 昼——それぞれの正午
- 7 夜——街に、灯りがともる
第三章 食べることは、誰と食べるか
- 1 金曜日のクスクス
- 2 タジンという鍋
- 3 パンと共同の窯
- 4 もてなしとミントティーの作法
- 5 ラマダンという月
- 6 山と砂漠の食卓
第四章 アマジグとアラブ――重なりのアイデンティティ
- 1 「四つの言葉」を生きる娘
- 2 山の言葉、ムハ爺のタシュルヒト
- 3 重なりの国――アンダルス、サハラ、アフリカ、フランス
- 4 二〇一一年、山の言葉が「公用語」になった日
- 5 「遅すぎた」「足りない」――もう一つの声
- 6 消えたコミュニティ――ユダヤ系モロッコ人の記憶
- 7 日本の鏡に映すと
- 8 滞在者の目に映る「重なり」
第五章 王さまが「信徒の長」である国
- 1 金曜の礼拝
- 2 マーリク派とスーフィズム
- 3 信徒の長という称号
- 4 揺れる若い世代
- 5 ラマダンという月
- 6 改宗、無神論、LGBT――法と沈黙
- 7 別の信仰を生きる人々
- 8 六つの夜、同じ声
第六章 ラバトとカサブランカ、そして内陸
- 1 白い家、御上の街
- 2 観光の街、その裏側
- 3 山から見た「中央」
- 4 水という背骨
- 5 出ていく、二段の流れ
- 6 ビドンヴィルの記憶
- 7 日本の鏡――一極集中と、消えていく村
- 8 残る者の側から
第七章 モロッコで働くということ
- 1 大卒でも、椅子がない
- 2 帳簿に載らない経済
- 3 台所から外へ――女たちの労働
- 4 海の向こうへ送るお金
- 5 海峡14キロ――出ていくということ
- 6 もう一つの海峡――足止めされる人々
- 7 田中さんが見つけた、働くことの重さ
- 8 バスに揺られて、畑へ
- 9 自分の名前の組合
- 10 広場の朝と、同郷の綱
- 11 千ディルハムは、どこへ行くのか
第八章 経済は「EUの近くて安い工場」
- 1 一本の軸――「EUの近くて安い工場」
- 2 主軸としての自動車――アフリカ最大級の輸出
- 3 見えない戦略資源――リン鉱石
- 4 農業――トマトと柑橘とアルガン、そして水の壁
- 5 観光――もう一つの外貨の柱
- 6 砂漠に立つ鏡の塔――再生可能エネルギー
- 7 地中海をつかむ港――タンジェ・メド
- 8 最大の弱点――成長が、若者の職に届かない
- 9 反対側の視点――誰の成長で、誰の水か
- 10 鏡としての日本――逆方向から登る同じ坂
第九章 王制とマフザン
- 1 二つの政府が、一つの国に
- 2 マフザン――「御上」という機構
- 3 二〇一一年――「アラブの春」と、憲法が書き換えられた春
- 4 ヒラク――北の町で起きたこと
- 5 選挙は、ある。政党も、ある。
- 6 汚職とレント――口に出しにくいこと
- 7 西サハラ――地図の南の、大きな余白
- 8 憲法の、細かい字を読む
- 9 「地方に、地方のことを決めさせる」という試み
- 10 投票所に、人はどれだけ来るか
- 11 王が「信徒の長」であること、その政治的な意味
第十章 変わりゆく若者たち
- 1 若すぎる国
- 2 言語のピラミッドを登る
- 3 登れない者たち
- 4 信じることと自由のあいだ
- 5 ディアスポラという問い
- 6 まだ見ぬ子どもたちへ
- 7 土のグラウンドで
- 8 自分で光を持ってくる
第十一章 スークと渋滞とミントティー
- 1 迷宮という設計
- 2 スーク——値段は関係から生まれる
- 3 二種類のタクシーと、道路という劇場
- 4 アフリカ初の高速鉄道と、モールの新しい人々
- 5 男たちのカフェ、みんなのかまど、そして湯気の社交場
- 6 住まいの三つの顔と、停電・断水・猫
第十二章 インシャアッラーと、うまくやる知恵
- 1 「明日」が意味しないもの
- 2 山の時間、砂の時間
- 3 待つことは、負けることではない
- 4 値切りは、心の握手
- 5 誰を知っているか、が世界を回す
- 6 潤滑油と、その暗い縁
- 7 恥という名の、見えない糸
- 8 客人は、神からの預かりもの
- 9 定刻の国から来た者へ
第十三章 サッカーとグナワと祭
- 1 世界でいちばん熱い日曜――カサブランカ・ダービー
- 2 アトラスのライオンと、二〇二二年の冬
- 3 海から来た音楽――グナワ
- 4 シャアビ、ライ、そしてラップ――若者たちの声
- 5 聖者の祭、バラの祭、映画の祭
- 6 ハリウッドが撃つ砂漠――ワルザザート
- 7 山の踊り――ムハ爺のアハイドゥス
- 8 くつろぎの作法――ハンマームとカフェ
- 9 みんなが混ざる夜
第十四章 もう一つのモロッコ――サハラ・アトラス・リフ
- 1 砂丘の民、オアシスの水
- 2 山の家、ムハ爺の秋
- 3 リフ山地――疎外の記憶と、緑の作物
- 4 西サハラ――裁定しない、という誠実
- 5 中央との距離、そして誇り
第十五章 日本とモロッコ
- 1 名前は知っているのに、顔を知らない
- 2 食卓のタコという、意外な縁
- 3 車の部品という、見えない血管
- 4 井戸と、母と子――JICAという顔の見える協力
- 5 二〇二二年、赤いユニフォームが縮めた距離
- 6 マラケシュに惹かれる人々
- 7 鏡像の二国――老いる島と、若い岸
- 8 日本語を学ぶ若者、モロッコに惹かれる日本人
- 9 遠さのなかの、隣人
終章 出ていく国と、残る国
- 1 出ていった者たちが、帰ってくる
- 2 残る者は、何を守っているのか
- 3 山の時間は、別の速さで流れる
- 4 選ぶ、ということ
- 5 通り抜けようとする者、足止めされる者
- 6 出ていくことも、留まることも、同じ愛
- 7 逆方向から、同じ坂を登る
- 8 問いを、あなたに手渡して
実践編A はじめてのモロッコ旅行
- 1 まず地図の頭を入れ替える――首都はラバト
- 2 いつ行くか――春と秋、そしてラマダンのこと
- 3 ビザと入国――日本のパスポートは強い、でも確認は必須
- 4 移動の全体像――高速鉄道、バス、タクシー
- 5 砂漠ツアーの選び方――ここは慎重に
- 6 日数別モデルコース
- 7 六つの街、それぞれの楽しみ方
- 8 治安と、旅の安全
- 9 女性の旅と、服装のこと
- 10 お金と予算の感覚
- 11 名所を「点」でなく「線」で楽しむ
実践編B 暮らす・長期滞在
- 1 朝、パンの匂いで目が覚める
- 2 「観光の延長」で住みはじめる人たち
- 3 住まい——中庭の家か、海の見えるアパートか
- 4 お金の話——安いけれど、閉じている
- 5 医療——「良い医療」はあるが、二層に分かれている
- 6 言葉——フランス語という「暮らしの鍵」
- 7 インターネットと銀行——見えないインフラ
- 8 日本人コミュニティ——小さいけれど、確かにある
- 9 田中さんの、ある一日と、ひと月の家計
- 10 楽園ではない——過度な幻想への戒め
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと――ディルハム、両替、チップ、カード
- 2 値切りの作法
- 3 スーク・ガイド勧誘・ぼったくり・「その道は閉まってる」
- 4 交通とタクシー
- 5 写真のマナー
- 6 ラマダン中の振る舞い
- 7 飲酒――買える場所と、控える場面
- 8 薬物――これだけは、絶対に
- 9 女性の旅の安全
- 10 話題の扱い――宗教・王室・西サハラ
- 11 言葉――少しのダリジャ、アラビア語、そしてタマジグト
- 12 通信――SIM・Wi-Fi
- 13 水と衛生――お腹を守る
- 14 緊急時――番号・大使館・被害届
参照資料
奥付