ドイツのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 日曜日に、店が閉まる国
- 1 日曜日、店が閉まっている
- 2 静けさという名の豊かさ
- 3 手放しでは言えない部分
- 4 あなたのなかにある、三つのドイツ
- 5 裏返すと見える顔
- 6 ふたつの力が、引き合っている
- 7 もう一人の自分
- 8 似ているようで、違うところ
- 9 五人の、案内人
- 10 重い荷物は、あとで
- 11 静かな日曜日へ、もどる
第一章 「勤勉なドイツ人」だけでは、何も見えない
- 1 一つめ――「勤勉」の裏に、休みを守る思想がある
- 2 二つめ――「規律」の裏に、自由と抗議と多様性がある
- 3 三つめ――「戦争の国」の裏に、記憶と向き合い続ける文化がある
- 4 三枚の裏返しの、その先へ
第二章 ドイツ人の一日を歩く
- 1 朝——パンを買いに行く国
- 2 時間厳守——五分前に着くという文化
- 3 昼——一日でいちばん大事な食事
- 4 夕方——Feierabend、仕事を終える喜び
- 5 夜、そして日曜——静けさが訪れる
- 6 南と北、東と西——一つの国の、いくつもの空気
第三章 パンとソーセージと、日曜のケーキ
- 1 パンの国、というより「パンたちの国」
- 2 温かいのは、昼
- 3 ソーセージ――地方の数だけ、味がある
- 4 一五一六年から続く、ビールの約束
- 5 日曜の焼き肉(ブラーテン)――一週間のごちそう
- 6 ジャガイモという、もう一つの主食
- 7 季節を食べる――白アスパラガスの季節
- 8 シュヴァーベンの台所――シュペッツレとマウルタッシェ
- 9 日曜の午後は、コーヒーとケーキ
- 10 ケバブ――外から来て、ドイツのものになった味
- 11 「ドイツ料理は質素だ」という誤解
- 12 旅する人へ――食卓は、いちばんやさしい入り口
第四章 過去は、消せない
- 1 足もとの、名前
- 2 黙っていた時代
- 3 ひざまずいた首相
- 4 ベルリンの、灰色の海
- 5 教室で、収容所へ
- 6 「二度と」を、法で守る
- 7 十一月九日という、重い日
- 8 東では、少し違った
- 9 「あなたの過去ではないのに」
- 10 まだ、終わっていない
- 11 高橋さんの、静かな時間
第五章 壁のあった時代
- 1 一つの国が、二つになった
- 2 西の「奇跡」と、東の「もう一つの国」
- 3 足で投票する人々
- 4 一夜にして
- 5 壁の内側の、ふつうの暮らし
- 6 見張られる国――シュタージ
- 7 ライプツィヒの月曜日
- 8 壁が、意味を失った夜
- 9 統一――そして、戸惑い
- 10 Ostalgie――東への郷愁
- 11 いまも残る、見えない壁
第六章 「秩序は、なければならない」
- 1 掃除当番という、地域の憲法
- 2 Ordnung muss sein――秩序は、なければならない
- 3 ルールは、あなたを守るためにある――という信頼
- 4 ゴミ分別――「正しさ」の日常的な実践
- 5 Verein――協会という、もうひとつの秩序
- 6 完璧主義と、その裏側にあるもの
- 7 保険という、不安への処方箋
- 8 だが、彼らも人間である――融通と、本音と、規則破り
- 9 定点にて――ザビーネおばさんの、火曜の夜
第七章 ルターの国の、日曜日
- 1 すべては、一人の修道士から始まった
- 2 北と南、東と西――信仰の地図
- 3 旧東ドイツ――信じない、という選択肢
- 4 「教会税」という、日本人には不思議な制度
- 5 世俗化――信じる人が、静かに減っていく
- 6 消えたのではなく、「かたち」になって残る
- 7 クリスマス――信仰と、その先にあるもの
- 8 移民とともに来た、もう一つの信仰
- 9 倫理として残る宗教――「まっとうさ」の源
- 10 日本の「なんとなく」と、鏡のように
第八章 「Made in Germany」の秘密
- 1 「ドイツ製」は、最初は悪口だった
- 2 三つの星、三つの物語――自動車
- 3 隠れたチャンピオンたち――Mittelstand
- 4 「働いて、働いて、家を建てる」――倹約家たちの発明魂
- 5 職人が、社会で尊敬される国――マイスター制度
- 6 学校と会社で、同時に学ぶ――デュアル職業教育
- 7 休暇は、聖域である
- 8 工場が、自分で考えはじめる――インダストリー4.0
- 9 揺らぐ足元――近年の競争力の課題
- 10 旅の途中で、ものづくりに触れる
第九章 ヨーロッパを背負うということ
- 1 通貨が一つになるということ
- 2 「二度と戦争をしない」ための経済
- 3 得をして、責められる――債務危機のなかのドイツ
- 4 「抑制的にふるまう」という重荷
- 5 二〇一五年、扉を開いた夏
- 6 決断の余波――理想と現実のあいだで
- 7 フランクフルトに立つ、ヨーロッパの心臓
- 8 東の隣人たちと――ヨーロッパの東西
- 9 豊かさゆえの重荷
第十章 「ここで生まれ育ったのに」
- 1 招かれた人々
- 2 帰らなかった人々
- 3 「私たちは労働力を呼んだ。だが、来たのは人間だった」
- 4 三つの世代
- 5 二つの言葉、二つの台所
- 6 ヒジャブという、小さな布の大きな問い
- 7 ある先生の一言
- 8 隣に住むドイツ人の目
- 9 「ドイツ人とは誰か」――Leitkultur論争
- 10 統合の、成功と分断
- 11 二〇一五年、そして右派の台頭
- 12 エミネの、これから
第十一章 金曜日に学校を休む若者たち
- 1 「声をあげない」ことの怖さを知っている国
- 2 緑の党――抗議が、政治になるとき
- 3 脱原発という、大きな決断
- 4 家賃という、もう一つの戦場
- 5 ベルリンという、自由の実験室
- 6 「彼」でも「彼女」でもなく
- 7 デジタルと、意外なアナログ
- 8 将来という、重い問い
第十二章 Feierabendと、森の散歩
- 1 ザビーネおばさんの金曜日
- 2 「察し」のない国
- 3 森へ
- 4 質実剛健と、Gemütlichkeit
- 5 ビアガーテンの日曜
- 6 「もう一人の自分」への問い
- 7 旅する人へ
第十三章 ビールとクリスマスマーケットと、森
- 1 ビールは、飲み物というより文化
- 2 ザビーネおばさんの、静かな祭りの楽しみ
- 3 世界がいちばん美しく見える、冬の広場
- 4 週末になると、国じゅうがスタジアムに向かう
- 5 道化が街を乗っ取る、狂騒の季節
- 6 森へ――ドイツ人の魂の休息所
- 7 温泉で、何もしない贅沢
- 8 クラシック音楽の、本場に生きる
- 9 季節を、律儀に生きる
第十四章 ベルリンの外へ
- 1 十六の州、十六の顔
- 2 ヴァイスヴルストの向こう側――バイエルンという「別の国」
- 3 なぜドイツは「地方の国」になったのか
- 4 北の誇り――ハンザ都市ハンブルク
- 5 変わりゆく西――ルール工業地帯
- 6 東の痛み――さびれと不満
- 7 川と、ブドウ畑と、小さな中心たち
- 8 ベルリンへ帰る
第十五章 もう一人の自分
- 1 明治の日本が、ドイツに見たもの
- 2 同じ側に立ち、同じように敗れた
- 3 二つの「奇跡」
- 4 ものづくりの、似ている部分と違う部分
- 5 同じ坂を、同じように下りていく
- 6 分かれ道──過去との向き合い方
- 7 ビールとサッカーと、地続きの親しみ
- 8 学ぶこと、学ばないこと
終章 過去を背負って、前へ
- 1 歩いてきた道をふり返る
- 2 ザビーネおばさんからの電話
- 3 クリスマス・イブの食卓
- 4 エミネの、開いたままの問い
- 5 レオンの不安と、老人の言葉
- 6 もう一人の自分は、どうだろう
- 7 食卓に、戻る
実践編A はじめてのドイツ旅行
- 1 どんな国をまわるのか──六つの顔
- 2 規模別モデルコース
- 3 移動──鉄道の国を乗りこなす
- 4 気候──冬の暗さを、あなどらない
- 5 日曜閉店──静けさを、旅の一部にする
- 6 治安──数字で知っておきたいこと
- 7 予算感──現金の国で、身の丈にあわせる
- 8 はじめの一歩を、こわがらないで
実践編B 暮らす・駐在・留学
- 1 まず、滞在の資格――ビザと在留許可
- 2 すべての出発点――Anmeldung(住民登録)
- 3 住まい――借りるのが当たり前の国
- 4 役所は、遅い――そして紙とハンコの世界
- 5 医療――手厚いが、待つ
- 6 お金の話――家計と、意外な現金主義
- 7 銀行口座と、駐在家族の学校
- 8 何もできない日曜日、そして祝日
- 9 ゴミの分別――このうえなく細かい
- 10 通信――つながるまでが、ひと苦労
- 11 日独の生活感覚――どちらが上でもなく
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 Q1 お金は何を持っていけばいい? ユーロってどんな通貨?
- 2 Q2 カードがあれば現金はいらない、は本当?
- 3 Q3 「時間に厳しい」ってどのくらい?
- 4 Q4 日曜に街が閉まるって、どういうこと?
- 5 Q5 あいさつはどうすれば? 「Sie」と「du」の使い分けが難しそう
- 6 Q6 レストランやカフェでの作法は? まず席に座っていい?
- 7 Q7 ビールとパンは、どう頼めばいい?
- 8 Q8 チップ(心づけ)はいくら払えばいい?
- 9 Q9 歴史やナチスの話題は、どう扱えばいい?
- 10 Q10 ちょっとしたドイツ語を覚えたい。最低限これだけ、は?
- 11 Q11 ゴミの分別が厳しいと聞いた。旅行者でも関係ある?
- 12 Q12 もし困ったら? 緊急のときの連絡先は?
- 13 Q13 ドイツ人の「率直さ」に、どう構えればいい?
参照資料
奥付