トルコのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 二つの大陸を、船が渡る
- 1 私たちは、トルコをどれくらい知っているだろう
- 2 二つの世界の「あいだ」に立つ国
- 3 五人の、案内人
- 4 慎重に、けれど、まっすぐに
- 5 さあ、船に乗ろう
第一章 「親日の国」だけでは、何も見えない
- 1 着任前夜の三枚の絵はがき
- 2 一枚目を裏返す――「親日」の縁は本物だ。ただし、それだけでは何も見えない
- 3 二枚目を裏返す――ケバブとバザールの向こうに、インフレと地政学の最前線がある
- 4 三枚目を裏返す――「イスラムの中東の国」という、いちばん大きな早合点
- 5 絵はがきの裏を、旅で見るには
- 6 田村さんの、半年後
第二章 トルコ人の一日を歩く
- 1 夜明け前──アザーンが街を起こす
- 2 朝──チャイとシミット
- 3 通勤──海を渡って、街へ
- 4 昼──働く街、祈る街
- 5 午後──街の温度、東と西
- 6 夕暮れ──日没のアザーンと、家路
- 7 夜──メイハネの、ざわめき
- 8 一日が、暮れる
第三章 ケバブだけじゃない
- 1 「トルコ料理は世界三大料理」の中身
- 2 朝が、これほど豊かでいいのか――カフヴァルトゥ
- 3 メゼ――前菜という名の、小さな宇宙
- 4 ドルマ――「詰める」という愛情
- 5 そして、ケバブのこと
- 6 一日じゅう、お茶――チャイという背骨
- 7 トルコ・コーヒーと、その底に残るもの
- 8 食べさせること、それ自体がもてなし
- 9 ラクと、メイハネの夜
- 10 飲む人、飲まない人――信仰と酒の、慎重な距離
- 11 食卓の一日が、暮れる
第四章 ヨーロッパでも、アジアでもある
- 1 海峡が、国を二つに割る
- 2 「西を向け」と、国は生まれた
- 3 ヨーロッパの扉を、叩き続けて
- 4 憧れと、いらだちと
- 5 もう一つの近さ——東を向く
- 6 一杯のコーヒーの中にも
- 7 台所のアイシェおばさんは、迷わない
- 8 東と西の、もう一つの断層
- 9 橋の上で
第五章 国父の国で、祈りが戻る
- 1 灰色の目をした男
- 2 上から降ってきた革命
- 3 文字を、一夜にして変える
- 4 アザーンさえ、変えられた
- 5 神さまを、管理する役所
- 6 敬愛と、静かな影
- 7 銃を持った、番人たち
- 8 アイシェおばさんの、一杯のチャイ
- 9 祈りが、戻ってくる
- 10 分断、という言葉の手前で
- 11 旅する人の目に映る、二つの世界
- 12 著者は、裁定しない
第六章 六百年の帝国の、影と誇り
- 1 六百年という長さ
- 2 ミッレト制──「みんな違って、一つの傘の下」
- 3 イスタンブールという証拠
- 4 長い、長い衰退
- 5 崩壊と、新しい国の誕生
- 6 甦る記憶──「誇り」として
- 7 影──慎重に、敬意をこめて
- 8 帝国の記憶と、いまを生きること
第七章 お茶で、人はつながる
- 1 湯気の立つ玄関
- 2 もてなしという名の、生きる作法
- 3 一杯のチャイが結ぶもの
- 4 食卓(ソフラ)を、囲む
- 5 親族という、大きな網
- 6 隣は、他人ではない
- 7 困ったときは、みなで
- 8 南東の、もう一つのもてなし
- 9 変わりゆく、男と女の役割
- 10 もてなしを、受け取るということ
- 11 旅先で、もてなしに出会ったら
第八章 物価が、追いかけてくる
- 1 数字が、じっとしていない
- 2 給料は、追いつかない
- 3 アイシェおばさんの、台所の帳簿
- 4 なぜ、こうなったのか――構造として
- 5 強い指導者の時代に
- 6 観光と、製造と、建設と――稼ぐ国の顔
- 7 二つの大陸のあいだ、という値打ち
- 8 出ていく、という選択
- 9 日本の鏡――かつてのインフレ、いまの停滞
- 10 旅する人が、気づくこと
第九章 もう一つの言葉を持つ人々
- 1 最大の少数民族、という言い方
- 2 語り部と、春の火祭り
- 3 禁じられていた言葉
- 4 乾いた大地と、暮らしのかたち
- 5 山の影——長い紛争のこと
- 6 母の沈黙と、娘の言葉
- 7 和平への、行きつ戻りつ
- 8 二つの言葉のあいだで
- 9 一括りにしないということ——反対側からの声
第十章 モスクと、旋舞と、世俗と
- 1 数えきれないモスクと、多数派の信仰
- 2 アイシェおばさんの、静かな敬虔さ
- 3 信仰の五つの柱
- 4 断食月ラマダン——空腹の一か月が、街を変える
- 5 犠牲祭——命をいただくということ
- 6 スカーフ一枚が、国を分けた——世俗と信仰の距離
- 7 アレヴィー派——もう一つの信仰のかたち
- 8 旋舞——回りながら、神へ近づく
- 9 日本の「なんとなく」と、トルコの「かたち」
- 10 同じ社会に、敬虔と世俗が共に生きる
第十一章 出ていくか、残るか
- 1 数字が追いつかない世代
- 2 手のひらのなかの、もうひとつの世界
- 3 「頭脳流出」という言葉
- 4 世俗と信仰の、あいだで育つ
- 5 ゼイネプの、もうひとつの問い
- 6 ある夜の、二人の会話
- 7 声を上げる世代
- 8 都市と地方の、大きな落差
- 9 アイシェおばさんの、静かなまなざし
- 10 変わりゆく、男と女のかたち
- 11 西を向く心と、足元を見る心
- 12 日本の若者と、重ねてみる
- 13 旅する人へ──若者たちの街角で
- 14 答えの出ない夜に
第十二章 バザールの、駆け引きと情
- 1 値札のない世界へ
- 2 「いくら?」から始まらない
- 3 駆け引きという名の会話
- 4 青空市場の、また別の顔
- 5 「アボンダンス」――伸びやかな時間
- 6 逆境を生きる粘り
- 7 大国のはざまで、生き抜く知恵
- 8 情の厚さに、触れる
- 9 定価の国から来た者として
第十三章 サッカーと、チャイと、ハマム
- 1 街を二つに割る、フットボール
- 2 一日は、チャイとともに流れる
- 3 タウラの、乾いた音
- 4 湯気に煙る、ハマム
- 5 音楽と、踊りと、集うこと
- 6 断食が明けて、街が甘くなる
- 7 海と、太陽と、夏の解放
- 8 水タバコと、ゆるやかな時間
- 9 五人の、それぞれの休日
第十四章 イスタンブールの外へ
- 1 乾いた高原の、真ん中で
- 2 旋舞──コンヤの、まわる祈り
- 3 奇岩の谷──カッパドキア
- 4 太陽の海辺──エーゲ海と地中海
- 5 遺跡のなかを歩く──エフェソス
- 6 雪をいただく、東の山々
- 7 雨に濡れた、北の緑
- 8 旅する人のための、小さな心得
- 9 一つの国のなかの、いくつもの世界
第十五章 海を越えた、恩の記憶
- 1 串本の沖で、船が砕けた夜
- 2 「恩返し」として語られる、もう一つの物語
- 3 美談の「あいだ」にあるもの
- 4 エムレにとっての、日本
- 5 「親日」という言葉の、ほんとうの温度
- 6 地震の国どうし、という近さ
- 7 橋を架け、トンネルを掘る
- 8 文化が、行き交う
- 9 田村さんが、串本を思う
- 10 隣人から、日本は何を学べるか
終章 あいだに立つ、ということ
- 1 一つの国の、いくつもの「あいだ」
- 2 私たち自身に向けた鏡
- 3 光だけでなく、影も
- 4 五人の、その後
- 5 最後の問い、あなたへ
実践編A はじめてのトルコ旅行
- 1 三つの規模で、旅を組み立てる
- 2 行き先ガイド──それぞれの街の顔
- 3 気候──同じ国とは思えない地域差
- 4 移動──国内線と、長距離バス
- 5 バザールの歩き方と、値切りの作法
- 6 治安と、安全に旅するために
- 7 予算の考え方──リラのインフレに気をつけて
実践編B 暮らす・駐在・ロングステイ
- 1 ビザと在留──「住む資格」をどう手に入れるか
- 2 住まい探し──契約と、大家さんと、地震のこと
- 3 医療──かかり方と、備え方
- 4 インフレと暮らす──家計というリアル
- 5 通信とつながり──ネットと、携帯電話
- 6 暮らしの注意点──物価、地震、そして暦のリズム
- 7 もてなしへのお返し──「情」の作法
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと――通貨リラと両替
- 2 チャイを勧められたら――もてなしの受け方
- 3 バザールの値切り――駆け引きと情のあいだ
- 4 モスクを訪ねる――靴、服装、髪の覆い
- 5 お酒との距離――飲む人も、飲まない人も
- 6 触れ方に気をつけたい話題――政治、宗教、そして歴史
- 7 少しのトルコ語――これだけで、旅が変わる
- 8 チップの作法
- 9 困ったとき――緊急時の備え
- 10 最後に――断りすぎない、という一番のコツ
参照資料
奥付