アメリカ太平洋岸のリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 五つの太平洋の朝
- 1 サンノゼ、午前四時四十分
- 2 平らな大地の上で
- 3 盆栽に水をやる朝
- 4 島の朝
- 5 霧の街の天井
- 6 同じ太平洋の縁で
- 7 最後の一冊として
第一章 西海岸は、理想郷なのか
- 1 三つの物語と、その裏側
- 2 「リッチでリベラル」の裏側 ── 全米有数の格差という顔
- 3 「シリコンバレー=成功」の裏側 ── 住めないエンジニアたち
- 4 「常夏の楽園」の裏側 ── 火と、渇きと、揺れる大地
- 5 揺らぐことは、見えはじめること
第二章 一日を歩く ― 五人の二十四時間
- 1 午前四時半、まだ星のある空の下で
- 2 午前六時、二つの都市が起き出す
- 3 午前七時、静かに一日を始める人
- 4 午前八時、それぞれの職場へ
- 5 正午、太陽の高いところで
- 6 午後、光と影が長くなる
- 7 夕方、家路のかたち
- 8 日暮れ、それぞれの食卓
- 9 夜、都市が別の顔になる
- 10 同じ太平洋の縁で
第三章 食べることは、世界の縮図
- 1 カリフォルニアという料理
- 2 世界がひとつの通りに並ぶ
- 3 タコスという、もう一つの主食
- 4 アジアが、海を渡ってきた
- 5 見えない手が作る食卓
- 6 プレートランチと弁当のあいだ
- 7 一杯のコーヒーが街を変える
- 8 日本の食卓を、鏡にして
- 9 それでも、同じテーブルにつく
第四章 同じ空の下 ― 繁栄と困窮の同居
- 1 六桁の年収と、眠れない夜
- 2 家賃という名の衝撃
- 3 テントの中にも、一人の人生がある
- 4 街が入れ替わる ― ジェントリフィケーションの静かな波
- 5 郵便番号が、運命を決める
- 6 見えない土台 ― マリアの手
- 7 多数派なきモザイク
- 8 反対側から見た、この街
- 9 静かに見てきた目 ― ケンの記憶
- 10 日本という鏡に映すもの
第五章 信仰とスピリチュアル
- 1 無宗教が最多、という不思議
- 2 プリヤの棚と、ケンの位牌
- 3 マリアのグアダルーペ
- 4 カワイの、土地と海への祈り
- 5 テック業界の「マインドフルネス」
- 6 巨大教会と、静かな祈りと
- 7 ウェルネスという、新しい宗教?
- 8 日本の「無宗教」と、太平洋岸の祈り
第六章 郵便番号という運命 ― 住めない街
- 1 作る人が住めない
- 2 家賃という一本の線
- 3 畑の町の住まい
- 4 なぜ、家が足りないのか
- 5 家を追われた記憶
- 6 制度の結び目
- 7 海の向こうの、同じ形の話
- 8 慣れないでおこう
第七章 働くということ ― コードと畑とギグ
- 1 二つに引き裂かれた労働市場
- 2 コードを書くということ ― プリヤの場合
- 3 ジョブ型という考え方
- 4 見えない土台 ― マリアの畑
- 5 アプリが差配する労働 ― ギグワーク
- 6 夢を売る町の不安定 ― ハリウッド
- 7 港と、真ん中の仕事
- 8 反対側から ― 「それでも、ここで働きたい」
- 9 石田の観察 ― 名刺のない自己紹介
第八章 経済 ― 世界の未来を作る、四つの柱
- 1 世界第何位の「国」なのか
- 2 第一の柱 ― テック、あるいは「未来を先に作る」という商売
- 3 第二の柱 ― ハリウッド、夢を輸出する工場
- 4 第三の柱 ― セントラルバレー、見えない食卓の土台
- 5 第四の柱 ― 港、太平洋という高速道路
- 6 四本の柱が寄りかかる、一つの矛盾
- 7 日本の鏡として
第九章 リベラルの内実 ― 理想と現実のあいだ
- 1 直接、決める国
- 2 住めない街をめぐる、味方同士の争い
- 3 ホームレスという、答えの出ない問い
- 4 一つの州の、二つの顔
- 5 テックを、どう手なずけるか
- 6 環境という、豊かさの試金石
- 7 黙って見てきた者の、静かな一言
- 8 日本という鏡に映るもの
第十章 若者たち ― 未来を作り、未来を憂う
- 1 動き続けないと止まってしまう、その次の世代
- 2 住めない街で、大人になるということ
- 3 山火事の空の下で
- 4 多様であることが、当たり前という感覚
- 5 画面の向こうへ、自分を差し出す
- 6 ここで生まれ、けれど「ここの人」と認められない若者たち
- 7 光と海、若者たちの逃げ場
第十一章 暮らしの手触り ― 海霧・渋滞・地震・山火事
- 1 一つの空の下に、四つの気候がある
- 2 車のなかで過ごす人生
- 3 地面が揺れるということ
- 4 火と煙の季節
- 5 住まいのかたち、その落差
- 6 市場に集まる、暮らしの豊かさ
- 7 島には、島の時間が流れる
- 8 日本の暮らしと引き比べて
第十二章 西海岸の楽観と、その影
- 1 「何でもできる」という空気
- 2 セルフケアという名の労働
- 3 フレンドリーさの、手前で止まる線
- 4 皮肉のない土地
- 5 失敗を、語ってよい土地
- 6 多様性という、建前と本音
- 7 環境という、正しさ
- 8 明るさと、孤独
- 9 楽観の、根のところ
- 10 二つの温かさのあいだで
第十三章 楽しみ ― 海とトレイルとフェス
- 1 海がすべての始まりにある
- 2 トレイルと国立公園――「自然は無料」の思想
- 3 お金をかける側の楽しみ――ハリウッド、テーマパーク、フェス
- 4 ワインカントリーと、大人のゆとり
- 5 ハワイ――楽しみの源流と、その値札
- 6 大麻と、変わりゆく楽しみのかたち
- 7 多国籍の祭――みんなの楽しみが交差する
- 8 反対側から――楽しめない人々と、楽しみの格差
第十四章 もう一つの太平洋岸 ― ハワイとアラスカ
- 1 楽園という商品
- 2 主権という消えない問い
- 3 ハワイ語という、よみがえる声
- 4 日系移民が耕した島
- 5 北へ ― 太陽の沈まない土地
- 6 凍る大地に生きる人々
- 7 遠さが育てるもの
- 8 二つの縁が、鏡に映すもの
第十五章 日本と太平洋岸 ― 移民、収容、そして未来
- 1 海を渡った人々
- 2 もう一つの渡海 ― ハワイの砂糖畑
- 3 一九四二年の春
- 4 名誉が戻るまで
- 5 太平洋を挟んで
- 6 日系の現在、そして日本の鏡
終章 太平洋を望むテーブル ― そして五つの地域へ
- 1 五つの皿
- 2 語られなかった記憶
- 3 同じ空の下
- 4 一つの国であり続けるための実験
- 5 太平洋の向こう側
実践A はじめての太平洋岸旅行
- 1 まず地理を頭に入れる ― 「西海岸」は一つではない
- 2 季節をどう選ぶか ― 楽園にも事情がある
- 3 入国の準備 ― ESTAと持ち物
- 4 移動の現実 ― 車社会と、その隙間の公共交通
- 5 お金の話 ― 高物価をどう受け止めるか
- 6 食べる楽しみと、その作法
- 7 チップという文化 ― 迷いを減らす考え方
- 8 モデルコースの考え方 ― 一つか二つに絞る
- 9 国立公園と宿の予約 ― 早さが勝負
- 10 言葉と、その周辺 ― 通じないより、通じ合う
- 11 ハワイとアラスカを歩くときの心構え
- 12 ホームレスの多い地区を、どう歩くか
- 13 安全と健康の基本 ― 楽しむための土台
実践B 太平洋岸に暮らす
- 1 暮らし始める資格 ── ビザと在留の入口
- 2 住まいを探す ── 全米最高水準の家賃という壁
- 3 医療保険 ── 日本の常識が最も通じない領域
- 4 車社会と交通 ── 足がなければ始まらない
- 5 銀行と身分証 ── SSNという鍵
- 6 生活インフラと税金 ── 見えにくいけれど避けて通れないもの
- 7 地震と山火事に備える ── 暮らしの防災
- 8 子どもの学校と学区 ── 郵便番号が決める教育
- 9 日本食と日系コミュニティ ── 太平洋岸という恵み
実践C 実用Q&A ― お金・言葉・マナー・安全
- 1 お金のこと ― 現金・カード・チップ
- 2 言葉のこと ― ミニ会話帳
- 3 マナーと話題 ― 触れ方に気をつけたいこと
- 4 安全・法律・健康 ― 必ず読んでおきたい枠
- 5 最後に ― 数字と制度は動く
参照資料
奥付