ブータンのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 経文旗のはためきと、断崖の僧院と、幸福という国是
- 1 国民総幸福という考え方
- 2 「幸福の国」という像
- 3 私たち自身の物差し
- 4 五人の道連れ
- 5 この国のかたち
- 6 ふたたび峠へ
第一章 「幸福の国」という言葉の、奥へ
- 1 一つめ 「幸福の理想郷」という思い込み
- 2 二つめ 「秘境・桃源郷」という思い込み
- 3 三つめ 「よく知らないヒマラヤの小国」という思い込み
- 4 山の畑で、鏡を見る
- 5 森と、王と、日本人の縁
- 6 影を、はじめから抱えて
- 7 絵はがきの、その先へ
第二章 ブータンの人々の一日を歩く
- 1 夜明け前、山がまだ藍色のうちに
- 2 民族衣装を着る、という朝の仕事
- 3 朝餉——バター茶と、赤米と、唐辛子
- 4 朝の読経と、通学路
- 5 昼——畑の時間と、事務所の時間
- 6 幸福を、国が測るということ
- 7 理想の、その裏側で
- 8 夕方——山を下りる若者と、灯りのともる家
- 9 夜——読経と、光る画面
- 10 旅する者の目に映る、一日
第三章 エマ・ダツィと、山の恵み
- 1 畑から生まれる、山の恵み
- 2 ダツィの一族と、保存の知恵
- 3 市場に集う、口に入るもの
- 4 日本の食卓との、静かな対話
- 5 祈りと、日本人の縁
- 6 変わりゆく食卓、揺れる理想
- 7 竈を囲んで、分かち合う
第四章 GNHという、問いかけ
- 1 「国民総幸福」という、たった一言
- 2 四つの柱と、九つの窓
- 3 山の村では、その「幸福」はどう聞こえるか
- 4 仏教という、根
- 5 世界への、問いかけ
- 6 日本という、鏡
- 7 ――ただし、と大谷さんは思う
- 8 そして、いちばん深い影
- 9 もう一度、僧院の朝に
第五章 虎の巣と、祈りの国
- 1 空を、青にしたのは
- 2 祈りは、道具である
- 3 城であり、寺であり、役場である
- 4 日本の、崖の上のお堂
- 5 スマホと、灯明のあいだで
- 6 都会にも、祈りはある
- 7 引っ越しをする、僧たち
- 8 村の、小さな祈り
- 9 死と、来世と、祈り
- 10 僧院という、もうひとつの人生
- 11 理想の、影のこと
- 12 旅の途上で、祈りに出会うということ
第六章 森が、憲法に守られる
- 1 憲法に書き込まれた、森の約束
- 2 木にも、水にも、神が宿る
- 3 森という、大きな一つの命
- 4 カーボンネガティブという国
- 5 開発と森との、せめぎ合い
- 6 森は、暮らしそのものだった
- 7 森を守ることは、幸福の中身
- 8 憲法が届かない、町の森
第七章 テレビとスマホが、来た日
- 1 世界でいちばん遅く来た、テレビ
- 2 窓を開けながら、窓を疑う
- 3 一気に来た近代の、街角で
- 4 豊かになったのに、渇く
- 5 囲炉裏端の記憶と、光る画面
- 6 速さの代償
- 7 「まだ足りない」というささやき
- 8 手のひらの中の、新しい広場
- 9 旅人の見る、二つの光
第八章 棚田と、祈りの日々
- 1 谷ごとに違う、垂直の国
- 2 牛と竈のある朝
- 3 谷を出た孫、タシ
- 4 日本の山里と重なる風景
- 5 外から来た目に映る、厳しさ
- 6 厳しさと、満ち足りの両面
- 7 冬支度と祭りの季節
- 8 旅人へ
第九章 追われた、人々
- 1 南部に生きてきた人々
- 2 一九八〇年代、変わった風向き
- 3 国境を越えた先で
- 4 知られなかった記憶
- 5 僧院で交わされた問い
- 6 揚げ菓子の味
- 7 私たちに向けられた鏡
- 8 旅の終わりに
第十章 畑と、家庭を支える人々
- 1 土地を継ぐのは、娘
- 2 市に立つ、女たちの手
- 3 GNHの奥にある、名もない労働
- 4 尼僧という、もうひとつの祈りの形
- 5 変わりゆく、家族のかたち
- 6 語られはじめた、家の中の影
- 7 旅人へ
- 8 手に残る、糸のつながり
第十一章 残るか、山を下りるか、海を渡るか
- 1 谷を出たがる、二十二歳
- 2 なぜ、若者は国を出るのか
- 3 日本の「集団就職」と、遠く響き合う
- 4 残る若者、出ていく若者
- 5 川は、下へ流れる
- 6 見送る背中
第十二章 ツェチュの、仮面の舞
- 1 仮面の舞に込められた祈り
- 2 舞ごとに描かれた物語
- 3 道化、アツァラの役目
- 4 弓と、歌と踊り
- 5 祭りのごちそうと酒
- 6 弓を継ぐ者、継がぬ者
- 7 祈りは、いまも中心にあるか
- 8 祈りと、見世物のあいだ
第十三章 ティンプーの、外へ
- 1 西の谷、プナカ
- 2 中部を越えて、東へ
- 3 東部の、遠い村々
- 4 南部、もうひとつのブータン
- 5 ブータンは、ひとつではない
- 6 旅の観察ノート
第十四章 畑を、変えた日本人
- 1 一人の農業技師が、山の国へ
- 2 畑が、変わっていく
- 3 「ダショー」という、赤い布
- 4 妻と、二人で
- 5 谷に、雪が降るように
- 6 「共に汗を流す」ということ
- 7 幸福と、収穫のあいだで
- 8 光の、すぐ隣に
- 9 谷を、歩く
第十五章 理想と、現実のあいだで
- 1 理想の、いちばん柔らかい急所
- 2 残った者の、ひりつく正直さ
- 3 ケンポに、問う
- 4 檻ではなく、隙間
- 5 もう一つの、暗い窓
- 6 看板か、それとも本物か
- 7 鏡を、日本へ向け直す
- 8 峠に、戻る
終章 経文旗の、向こうに
- 1 答えの出ない問い
- 2 旅で見てきたもの
- 3 五人の、その後
- 4 日本という鏡
- 5 西岡京治という縁
- 6 三度め、峠へ
実践編A はじめてのブータン旅行
- 1 まず、この国の旅は「制度」から始まる
- 2 空の玄関、パロ──虎の巣へ
- 3 首都ティンプー──信号のない、都
- 4 短い旅・中くらいの旅・長い旅
- 5 僧院での、作法
- 6 祭りに、当たったなら
- 7 弓の、歓声
- 8 気候と、持ち物──標高差の国で
- 9 お金と、心づけと
- 10 山を下りる若者と、旅人が見るもの
実践編B 暮らす・関わる
- 1 入り口は、狭い
- 2 暮らしの、こまごま
- 3 西岡京治という、北極星
- 4 うまくいかないことのほうが多い
- 5 共に考える、という関わり方
- 6 人と、どう付き合うか
- 7 受け取って、帰る
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金は何を使うの? 両替やカードはどうすれば?
- 2 あいさつだけでも覚えたい。まず何を言えばいい?
- 3 僧院やゾンを訪ねるとき、服装や作法で気をつけることは?
- 4 民族衣装をよく見かける。あれは何? 旅行者も着るの?
- 5 写真は自由に撮っていい?
- 6 高い土地だと聞いた。体のことで気をつけることは?
- 7 通信は? スマホは使える?
- 8 もしものとき──体調を崩したり、困ったりしたら?
- 9 店やお寺は、いつ開いている? 買い物やお土産で気をつけることは?
- 10 人と付き合うとき、これだけは避けたい、ということは?
- 11 「幸福の国」だと聞いてきた。現地でGNHの話をしてもいい?
- 12 難民問題という重い話も聞いた。ふれてもいいの?
- 13 最後に──ブータンを、どんな心構えで旅すればいい?
参照資料
奥付