インドのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ クラクションと、祈りと、匂いの中へ
- 1 北インドの、ある朝
- 2 三つの顔
- 3 二枚の鏡
- 4 五人の道連れ
- 5 旅の約束
- 6 もう一度、あの朝へ
第一章 「スピリチュアルな国」だけでは、何も見えない
- 1 「精神性の国」で、いちばんタフだったのは交渉だった
- 2 クリシェ① 「スピリチュアルな国」──実は、したたかな商売上手
- 3 クリシェ② 「貧困とカオスの国」──実は、宇宙に探査機を送るIT大国
- 4 クリシェ③ 「カレーの国」──実は、「インド料理」なんて存在しない
- 5 三つのクリシェの、その先へ
- 6 五人の道連れ
- 7 鈴木さんが、半年後に気づいたこと
第二章 インド人の一日を歩く
- 1 まだ暗いうちに、国が動きだす
- 2 五時半、ベンガルール──アルジュンの目覚まし
- 3 五時半、北インドの街──ラクシュミおばさんの神々
- 4 六時半、大学寮の一室──ミーナの教科書
- 5 七時、グルガオン──鈴木さんの、通勤という冒険
- 6 九時、それぞれの職場、それぞれの戦場
- 7 夕暮れ、ふたたび祈りの時間
- 8 夜、それでも街は眠らない
- 9 一つの時計、四つの時間
第三章 「インド料理」なんて、どこにもない
- 1 「カレーの国」という、いちばん大きな誤解
- 2 北と南は、主食からして別世界
- 3 東へ、西へ——尽きない食の地図
- 4 肉を食べない、という選択の重み
- 5 牛と、豚と、食卓の境界線
- 6 誰が作り、誰と食べるか
- 7 スパイスは「辛さ」ではない
- 8 右手で食べる、ということ
- 9 チャイと、屋台と、路上の食
- 10 甘いもの、そして祭りの食卓
- 11 「均質な日本」と、「多様なインド」の食卓
- 12 ふたたび、ラクシュミおばさんの台所へ
第四章 二十二の言語を持つ国
- 1 「あなたは何語を話しますか」という挨拶
- 2 憲法が名指しする、二十二の言葉
- 3 系統が違う――北と南は、言葉の「親戚関係」からして別
- 4 アルジュンと、机を並べる南の同僚たち
- 5 州の境目は、言葉で引かれた
- 6 街の名前が、書きかえられていく
- 7 「共通語をヒンディー語に」――その一言が火種になった
- 8 北の側から見える景色――ラクシュミおばさんの言葉
- 9 皮肉な救い主――かつての支配者の言葉、英語
- 10 学校で、三つの言葉を習う国
- 11 同じ言葉が、二つの顔を持つとき
- 12 三つの言葉を生きる、ということ
- 13 スクリーンの上の、言葉の地図
- 14 「インド人」とは、いったい誰のことか
- 15 均質という幸福、多様という強さ――日本の鏡として
- 16 旅で、この多様さに出会うために
第五章 生まれと、これから
- 1 「カースト」という言葉の、二つの層
- 2 本当に人を縛るのは、ジャーティのほう
- 3 ミーナの祖父が触れられなかった井戸
- 4 三代の真ん中――母サロージの世代
- 5 憲法が禁じたこと、それでも残ること
- 6 ミーナ自身が受けた、静かな刃
- 7 「ダリト」という、自ら選んだ名前
- 8 留保制度――「積極的な差別是正」という発明
- 9 それでも、賛否は激しく割れている
- 10 政治の中の、票田としてのカースト
- 11 森に生きる人々――部族(アディヴァシ)の周縁
- 12 見えたり、隠れたりする――都市の日常のなかで
- 13 日本という鏡に映してみる
- 14 旅で、この主題にどう向き合うか
- 15 ミーナの、これから
第六章 三億の神々と、隣の一神教
- 1 祈りは、暮らしの芯に埋まっている
- 2 聖なる川へ──巡礼という時間
- 3 「三億三千万の神々」という言い方
- 4 輪廻とカルマ──巡る時間の中で
- 5 祭りが、暦を彩る
- 6 隣の一神教──カリムの朝
- 7 シク、キリスト、ジャイナ、仏教──モザイクの続き
- 8 小さなQ&A──よくある疑問に
- 9 緊張を、構造として見る
- 10 それでも、隣人であること
- 11 日本という鏡
- 12 旅する人へ、小さな心得
第七章 自由と、引き裂きの、同じ夜
- 1 「イギリスのインド」だった時代
- 2 半裸の男が、帝国を揺らした
- 3 「真夜中の、自由との約束」
- 4 引かれた、一本の線
- 5 あの夜のこと
- 6 父なる人の、最期
- 7 引き裂かれたあとの、歩み
- 8 日本の、あの夏と
- 9 箱の中の、鈴
第八章 世界のオフィスから、世界の中心へ
- 1 「バックオフィス」から始まった街
- 2 電話の向こうの、もう一つの人生
- 3 「世界のオフィス」から、「頭脳」へ
- 4 世界の巨大企業を率いる、インドの頭脳
- 5 月と、火星と、太陽へ
- 6 一台のスマホが、国を変えた
- 7 「頭脳」を生み出す、すさまじい競争
- 8 世界でいちばん人が多い、若い国
- 9 影の部分──仕事が、足りない
- 10 影の部分──格差と、置き去りにされる村
- 11 日本の車が、走っている
- 12 アルジュンの、金曜の夜
第九章 結婚は、家と家のもの
- 1 「うちは十一人家族です」
- 2 上座と、最後に食べる人
- 3 年長者を敬うということ
- 4 結婚は、二人のものではない
- 5 新聞の縁談欄と、結婚アプリ
- 6 ダウリという、重い影
- 7 ミーナの選択
- 8 女性の地位――光と、影
- 9 コネと、関係(人脈)という潤滑油
- 10 変わる都市、変わらない何か
- 11 台所の灯り
第十章 ジュガール ── なんとかする力
- 1 面食らう
- 2 壊れても、終わらない
- 3 混沌の中の、見えないルール
- 4 値切るということ
- 5 伸び縮みする時間
- 6 逆境を、笑いながら
- 7 鏡の前で
- 8 旅する人へ、暮らす人へ
第十一章 若い大国
- 1 中位年齢二十代の国
- 2 「勉強しろ」が、世界屈指にきびしい国
- 3 「世界のオフィス」から、世界へ
- 4 手のひらの中の革命――スマホとSNS
- 5 女性たちの声――光と、影と
- 6 都市へ、都市へ――膨らむ街と、その裏側
- 7 出て行く頭脳、帰ってくる頭脳
- 8 アルジュンとミーナ――希望と、その壁
- 9 旅で、若いインドに出会うなら
- 10 日本の若者と、重ねてみる
第十二章 人口の半分が生きる、村
- 1 キシャンの畑と、雨を待つ空
- 2 空とのばくち
- 3 井戸端に帰ってきたミーナ
- 4 村の寄り合い、パンチャーヤト
- 5 都市を建てる腕
- 6 再開発という波
- 7 車で一時間の時間差
- 8 帰る場所としての村
第十三章 映画と、クリケットと、祭りの色
- 1 世界有数の映画大国
- 2 アルジュンの週末――配信のなかの多言語
- 3 クリケット――一億の人が、同じ試合を見る夜
- 4 ディワリ――光の祭り
- 5 ホーリー――色をかけあう日
- 6 一年じゅう、どこかで誰かが祝っている
- 7 音楽と、踊りと、盛大な結婚式
- 8 屋台と、甘いお菓子
- 9 五人の、それぞれの休日
第十四章 北へ、南へ、東の果てへ
- 1 北——小麦と、こってりと、大声の平原
- 2 南——米と、渦巻く文字と、静かな誇り
- 3 東——ベンガルの詩と、別世界の北東部
- 4 西——商いの街ムンバイと、勘定に長けたグジャラート
- 5 ヒマラヤと、砂漠——空にいちばん近い暮らし、水のいちばん遠い暮らし
- 6 それでも、一つの国
第十五章 仏教の源流と、これからの隣人
- 1 二千年の、細くて長い糸
- 2 戦後、二つの国が交わした握手
- 3 鈴木さんの会社と、街を走る「マルチ」
- 4 日本を、内側から支える人たち
- 5 二つの民主主義が、手を取る理由
- 6 均質な国と、多様の極みの国
- 7 旅する人へ、ひとつの寄り道
- 8 夜明けの祈りの、その先へ
終章 違うまま、共に生きる
- 1 「一つのインド」という幻
- 2 均質さという、私たちの前提
- 3 「なんとかなる」という、もう一つの知恵
- 4 五人の、その後
- 5 灯りは、消えない
実践編A はじめてのインド旅行
- 1 まず、「どこを一つに絞るか」から考える
- 2 規模・小 ── 「黄金の三角形」で、インドの入り口に立つ
- 3 規模・中 ── 一つの「地方の色」に、深く沈み込む
- 4 規模・大 ── インドの「幅」を、体で知る旅
- 5 気候 ── いつ行くか、が旅の快適さを半分決める
- 6 移動 ── 鉄道という、動く小宇宙
- 7 衛生 ── お腹を守ることは、旅を守ること
- 8 女性の安全 ── 過度に恐れず、しかし油断せず
- 9 治安とトラブル ── 混沌と、危険は、別のもの
- 10 予算感 ── 「桁と方向性」だけ、つかんでおく
- 11 準備の勘どころ ── 出発前に、これだけは
- 12 最後に ── 「制覇」ではなく、「出会い」に来る
実践編B 暮らす・駐在・ロングステイ
- 1 ビザと在留――「入る」より「い続ける」が大変
- 2 住まい――門と、発電機と、水タンク
- 3 医療――備えれば、実は手厚い
- 4 コストと家計――鈴木家のふところ事情
- 5 使用人と暮らす――雇う文化との付き合い方
- 6 家族と暮らす――帯同する妻や子どもの、もう一つの駐在
- 7 通信――ここだけは、日本より進んでいるかもしれない
- 8 注意点――カルチャーショックと、その先
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 値切りのこと
- 3 食べることの作法
- 4 寺院と信仰の場での作法
- 5 牛のこと
- 6 時間の感覚
- 7 女性の安全
- 8 話題の扱い方――カースト、宗教、政治、パキスタン
- 9 言葉――少しのヒンディー語
- 10 チップのこと
- 11 緊急時のこと
参照資料
奥付