ギリシャのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ アクロポリスの下で、フラッペを
- 1 アクロポリスの下のカフェ
- 2 三つの像
- 3 五人の案内人
- 4 なぜ、ギリシャなのか
- 5 日が傾くころに
第一章 「古代文明の遺跡」だけでは、何も見えない
- 1 遺跡の足元で、人は生きている
- 2 紺碧の島の、裏側
- 3 「破綻しかけた国」という、三枚目
- 4 「怠け者」という、まなざしについて
- 5 一枚の写真では、何も見えない
- 6 三枚の写真を、裏返して
第二章 ギリシャ人の一日を歩く
- 1 遅い朝 ── 世界が、ゆっくり目を覚ます
- 2 フラッペとカフェ ── 一杯のコーヒーに、二時間
- 3 長い昼 ── 一日でいちばん大切な食卓
- 4 午後のひと休み ── 世界が、いったん止まる
- 5 夕方 ── ようやく、街が息を吹き返す
- 6 夜遅いタベルナ ── 一日は、夜に始まる
第三章 オリーブオイルと、皆で囲む食卓
- 1 畑の血、液体の黄金──オリーブオイル
- 2 火のいらない料理、たっぷりの野菜と豆
- 3 海のもの、フェタ、そしてヨーグルト
- 4 ムサカ、スブラキ──台所の大仕事
- 5 小皿の海、そしてウーゾ
- 6 甘いもの、そして苦いコーヒー
- 7 パンと、週に一度の市場
- 8 食こそ、フィロクセニアの舞台
第四章 偉大すぎる、ご先祖さま
- 1 「西洋文明はここから始まった」
- 2 重すぎる相続
- 3 外から向けられる、勝手な期待
- 4 観光と、ねじれた自己像
- 5 出ていく者が、背負うもの
- 6 それでも、誇りは本物である
- 7 日本という、もう一つの鏡
- 8 過去と、どう生きるか
- 9 旅する人へ ── アクロポリスの歩き方
第五章 国が、破産しかけた日
- 1 「破産しかけた国」という言葉
- 2 そもそも、なぜ借金がふくらんだのか
- 3 二〇一〇年、蛇口が締まる
- 4 緊縮という、長い冬
- 5 ニコスが見た風景
- 6 ヨルゴスおじいさんの、削られた年金
- 7 一番暗かった日々
- 8 それでも、街は消えなかった
- 9 銀行が、閉まった夏
- 10 ヨルゴスおじいさんが生きてきた、長い時間
- 11 日本の私たちが、鏡に映すもの
- 12 「怠け者」という言葉を、もう一度退ける
第六章 お上は当てにならない、でも家族がいる
- 1 三時間の窓口
- 2 「小さな封筒」と、「コネ」という通貨
- 3 迷路としての役所
- 4 脱税という、静かな抵抗
- 5 エレニおばさんの、大きな食卓
- 6 危機の年に、網が救ったもの
- 7 ニコスと、「国はもう来ない」という世代
- 8 網の、もう一つの顔
- 9 日本という、もう一枚の鏡
- 10 少しだけ、素朴な疑問に答えて
- 11 旅の途中で、この網を見るなら
第七章 復活祭が、一年でいちばん大切な日
- 1 「ギリシャ正教」とは、そもそも何なのか
- 2 教会は、生活のなかにある
- 3 一年は、復活祭を中心にまわっている
- 4 「キリストは復活した」――光が、闇を追い越していく夜
- 5 四十日ぶりの、肉
- 6 名の日――誕生日より、大切なこともある
- 7 山の上の、祈りの国――修道院
- 8 教会と、国と、「私は誰か」
- 9 若い世代と、世俗化
- 10 日本の「なんとなく」と、ギリシャの「背骨」
- 11 旅する人へ――教会という場所
第八章 見知らぬ人を、もてなす徳
- 1 「クセノス」を、愛するということ
- 2 台所という王国
- 3 遠慮という名の、空回り
- 4 「内」と「外」の、壁の高さ
- 5 ケフィ ── 内から湧き出るもの
- 6 皿を、割る
- 7 パレア ── 気の置けない仲間
- 8 「日本人の客が来た」という誇り
- 9 陽気さという、生き延びる技術
- 10 旅する者へ ── もてなしを、受け取る作法
- 11 別れの朝に
第九章 優秀なほど、国を出ていく
- 1 数字が語ること
- 2 皿を洗う、修士号
- 3 頭脳流出、という現象
- 4 「怠け者」という、乱暴なレッテル
- 5 残る、という選択
- 6 出る、という選択
- 7 スマートフォンのなかの、もう一つの世界
- 8 教育という、報われにくい投資
- 9 一枚岩ではない、若者たち
- 10 旅の途中で、若者たちに会うなら
第十章 ヨーロッパの、玄関口で
- 1 いちばん狭い海が、いちばん危ない
- 2 島が背負ったもの
- 3 キャンプという場所
- 4 「入口」であることの、重さ
- 5 支える人たち
- 6 名前を持った、一人ひとり
- 7 「ギリシャは、こうだ」とは言えない
- 8 救命胴衣の、山
- 9 日本から見ると
- 10 島を離れる朝
第十一章 数千の島と、世界を運ぶ船
- 1 数えきれない、島
- 2 白い家と、青いドア
- 3 海が、道だった
- 4 世界を運ぶ、船主たち
- 5 船の上という、もうひとつの島
- 6 島と本土の、ちがい
- 7 過疎という、静かな波
- 8 出ていく、島の子
- 9 観光という、恵みと、重荷
- 10 島の食卓と、海の幸
- 11 島で出会う、もうひとつの現実
- 12 旅の目で、島を見るなら
- 13 海に生きる、ということ
第十二章 シガ・シガ ── ゆっくり、ゆっくり
- 1 「明日でいいよ」という国
- 2 危機の底で、彼らはどう生きたか
- 3 なぜ、二度繰り返すのか
- 4 ケフィ ── 内から湧く、生きる喜び
- 5 自分の不幸を、笑う力
- 6 たくましさの正体
- 7 五時間の食卓
- 8 誇りと諦めの、奇妙な同居
- 9 前田さんが、学んだこと
- 10 旅する人へ
第十三章 タベルナと、音楽と、夏の島
- 1 小皿が、机を埋めていく
- 2 「食事」ではなく「時間」を食べる
- 3 音楽が、始まる
- 4 港の場末から生まれた歌
- 5 一人で踊り、皆で踊る
- 6 前田さんの気づき ―― 日本の宴会と、どこが違うのか
- 7 カフェで、一日を溶かす
- 8 夏になれば、皆、島へ
- 9 観光地の、もう一つの顔
- 10 熱狂 ―― サッカーと、バスケットボール
- 11 一年を彩る、祭りの数々
- 12 ソフィアの、迷いのなかの休日
- 13 旅する人へ ―― 楽しみの輪に、加わるには
第十四章 アテネの外へ
- 1 北の都、テッサロニキ
- 2 島は、一つではない
- 3 空に浮かぶ、修道院
- 4 世界の、へそ
- 5 危機は、それぞれの場所で
- 6 山あいの、村
- 7 一つの国の、いくつもの顔
第十五章 文明のふるさとと、極東の島国
- 1 憧れは、教科書から始まった
- 2 偉大すぎる祖先を持つ、という共通点
- 3 海の上で結ばれた、意外な縁
- 4 オリンピックという、贈り物のやりとり
- 5 観光客としての日本人、もてなす側のギリシャ人
- 6 民主主義という、遠い親戚
- 7 勤勉な国と、陽気な国が、学び合えること
- 8 危機からの立ち直り方
- 9 ソフィアの選択、日本の若者の顔
- 10 二つの端が、出会う場所
終章 栄光と、現実のあいだで
- 1 丘の下で、夜が始まる
- 2 復活祭の食卓で
- 3 青い海の、二つの意味
- 4 誰のせいにするのか
- 5 二つの国の、鏡
- 6 あの五人は、いま
- 7 丘を下りて
- 8 読者である、あなたへ
実践編A はじめてのギリシャ旅行
- 1 まず、いつ行くか──「夏の楽園」の落とし穴
- 2 旅の規模で組み立てる
- 3 移動のこと──フェリーと、国内線
- 4 お金と、安全のこと
- 5 旅立つ前に、心にとめておきたいこと
実践編B 暮らす・滞在・ロングステイ
- 1 前田さんが、暮らす側にまわる
- 2 滞在の資格――何日いられて、何日を超えると「暮らし」になるか
- 3 紙、また紙――迷路のような役所と、どう付き合うか
- 4 住まい――どこに、どう借りるか
- 5 医療――受けられるが、二重の備えを
- 6 お金のこと――口座、税、そして現金
- 7 通信――ここは、意外なほど快適
- 8 前田さんの、ある月の家計
- 9 日本とギリシャ、暮らしの感覚のちがい
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金と暮らしの実用
- 2 時間とカフェの流儀
- 3 もてなしと、食卓の作法
- 4 教会と、信仰への敬意
- 5 言葉のこと
- 6 デリケートな話題との、向き合い方
- 7 もしものときに
- 8 おわりに ── 作法の、その先へ
参照資料
奥付