レバノンのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 教会の鐘と、礼拝の声と、地中海の光
- 1 教会の鐘と、礼拝の声と
- 2 三つの像
- 3 二枚の鏡
- 4 五人の案内役
- 5 しぶとさから始める
第一章 「内戦と崩壊の国」だけでは、何も見えない
- 1 一つめ 「内戦と崩壊の国」を、裏返す
- 2 二つめ 「中東のパリ」を、裏返す
- 3 三つめ 「よく知らない中東のどこか」を、裏返す
- 4 多様さと、崩壊の、両方を
- 5 日本から来た目に、映るもの
- 6 旅の入り口として
第二章 レバノンの人々の一日を歩く
- 1 六時――カリムの朝は、電気の残量から始まる
- 2 七時半――ナディアは、両替の相場を確かめる
- 3 八時――ライラの朝食には、三つの宗派が座っている
- 4 九時――内藤さんは、二つのレバノンを、同時に見てしまう
- 5 昼――停電が、街の時間割を決める
- 6 夕――発電機が止まる前に、街は明かりを灯す
- 7 反対側から見れば――同じ街の、違う一日
- 8 日本の一日と、重ねてみる
- 9 旅する人へ――一日のリズムを、こう読む
第三章 メゼと、タブーレと、ワイン
- 1 小皿が、次々と運ばれてくる
- 2 フムスという、地中海の共通語
- 3 緑の、宝石――タブーレ
- 4 串に刺した肉と、葉で巻いた米と――食卓の顔ぶれ
- 5 山の恵みと、海の恵みと、フランスの影
- 6 古代から続く、ワインの谷
- 7 甘いものと、苦いコーヒーと、もてなしの作法
- 8 76歳のサミが、覚えている味
- 9 崩壊のなかでも、食卓は守られる
- 10 若い世代の、食卓――ライラの場合
- 11 日本の食卓と、レバノンの食卓
- 12 旅する人へ――食卓のほとりで
第四章 一つの国に、十八の信仰
- 1 十八という数
- 2 祈りの、かたち
- 3 なぜ、こんなに多いのか——海と、山の物語
- 4 帝国の下で、村ごとに祈る
- 5 一つの国を、どう治めるか——独特の約束事
- 6 美しさの、すぐ裏に
- 7 日本という、鏡
- 8 隣人として、生きるということ
- 9 旅する人へ、あるいは、遠くから思う人へ
第五章 同じ街で、撃ち合った
- 1 かつてのベイルートと、ほころび
- 2 一九七五年の春、街に線が引かれる
- 3 ある朝、隣人がいなくなった
- 4 外の力と、地下室の子どもたち
- 5 銃を取らなかった人
- 6 一九九〇年、戦いが終わって
- 7 傷跡の残る街を、どう語り継ぐか
- 8 壁の「星」
第六章 銀行が、お金を返さない
- 1 お金が、ただの紙になっていく
- 2 自分のお金なのに、引き出せない
- 3 電気と、薬と、日々の工夫
- 4 二〇二〇年八月四日
- 5 それでも、食卓は用意される
第七章 スーツケースを、開けたまま
- 1 国を出ていく若者たち
- 2 開けたままのスーツケース
- 3 詰められなかった理由
- 4 去る人にも、残る人にも
- 5 世界に散った人々
- 6 送金と、画面の向こうの家族
- 7 世界のどこかで出会うとき
- 8 サミおじさんの言葉
第八章 国旗の、木
- 1 山のふところの森
- 2 日本の木と、レバノン杉
- 3 ベッカー高原
- 4 一様ではない自然
- 5 旅する人へ
第九章 隣人が、違う神を信じる
- 1 隣人が違う神を信じるということ
- 2 ライラの週末の仲間たち
- 3 宗派をまたぐ結婚
- 4 分け合いの仕組みと、決められない政治
- 5 国の外から見た宗派
- 6 いくつもの留保
- 7 日本から見ると
- 8 旅する人へ
第十章 崩れても、笑う
- 1 電気の三つの名前
- 2 ナディアの台所
- 3 二つのお金と、値段の交渉
- 4 「フェニキアの末裔」という物語
- 5 笑いという技術
- 6 店を開け、音楽を鳴らす
- 7 日本のしぶとさと重ねる
第十一章 未来を、盗まれた世代
- 1 何が起きたのか
- 2 カリムの二十代
- 3 二〇一九年の秋、広場で
- 4 広場のライラ
- 5 SNSという命綱
- 6 熱が冷めたあと
- 7 崩壊のなかで始めること
- 8 日本の若者と重ねる
第十二章 崩壊の街の、ナイトライフ
- 1 「かつて」のベイルート
- 2 旧市街の小さなバー
- 3 ダブケと、音の裏方
- 4 家族と友人の集い
- 5 カフェと、コーヒーの粉
- 6 海と山とワイン
- 7 夜の外側にあるもの
- 8 爆発のあとの通り
第十三章 ベイルートの、外へ
- 1 北の海岸――ビブロスとトリポリ
- 2 南の港町――ティルスとシドン
- 3 南の国境地帯
- 4 シューフの山とレバノン杉
- 5 ベッカー高原とバールベック
- 6 カディーシャ渓谷
- 7 色の違う石のモザイク
- 8 旅の前提
第十四章 ディアスポラという、もう一つの国
- 1 散っていった歴史
- 2 内戦と崩壊のたびに
- 3 アビジャンの大叔父
- 4 パリの従兄と、薄れていく言葉
- 5 送金という分担
- 6 手紙から画面へ
- 7 結婚式に集まる家族
- 8 名を成した人と、名もない人
第十五章 フェニキアの、末裔
- 1 「フェニキアの末裔」という言葉
- 2 重なる街の地層
- 3 なくならない四つのもの
- 4 散った家族という支え
- 5 なくなってしまうもの
- 6 日本から見ると
- 7 同じ海を見る
終章 地中海は、輝いている
- 1 カリムのこと
- 2 ナディアのこと
- 3 サミのこと
- 4 ライラのこと
- 5 金色の海を前に
- 6 日本のこと
実践編A いま、レバノンと、どう出会うか
- 1 まず、いちばん大事な前提を
- 2 犯罪の傾向と、身を守るために
- 3 緊急時の連絡先と、在外公館
- 4 地図の上を、歩いてみる――ベイルート
- 5 古代の港町へ――ティルス、シドン、ビブロス
- 6 山の上の、聖なる谷――カディーシャ渓谷とレバノン杉
- 7 ワインの谷――ベッカー高原
- 8 日本にいながら、レバノンと出会う――まず、食卓から
- 9 ワインで、乾杯する
- 10 耳から出会う――フェイルーズの声
- 11 文字から出会う――レバノンの文学
- 12 人と出会う――日本のなかのレバノン
- 13 いちばん静かな出会い方――「正しく知る」ということ
実践編B 暮らす・関わる・つながる
- 1 「駐在」という言葉が、いま指すもの
- 2 滞在・就労の手続きと、登録
- 3 医療・水・交通・法規で気をつけること
- 4 助けること、の難しさ
- 5 食卓から始まる、関わり
- 6 世界に散った家族と、つながる
- 7 「正しく知り続ける」ということ
実践編C 実用Q&A・言葉・文化
- 1 お金のこと
- 2 言葉のこと
- 3 食卓ともてなしのこと
- 4 服装と、宗教施設のこと
- 5 写真とマナーのこと
- 6 デリケートな話題との、向き合い方
- 7 最後に
参照資料
奥付