カンボジアのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ アンコールの朝日と、お経と、メコンの水
- 1 托鉢とお経の朝
- 2 メコンとトンレサップの水
- 3 五十年ほど前のこと
- 4 三つの像
- 5 二枚の鏡
- 6 五人の道づれ
- 7 この本の約束
- 8 ひとつひとつの朝から
第一章 「アンコールと悲劇」だけでは、何も見えない
- 1 クリシェ その一――「アンコールワットの、観光の国」
- 2 クリシェ その二――「キリングフィールドの、悲劇の国」
- 3 クリシェ その三――「よく知らない、東南アジアのどこか」
- 4 「カンボジアは」と、言い切らないこと
- 5 微笑みの、奥にあるもの
第二章 カンボジアの人々の一日を歩く
- 1 托鉢の列と、白い袋
- 2 朝の市場という、小さな宇宙
- 3 縫製工場の、朝のサイレン
- 4 日の出のアンコールワット
- 5 昼——それぞれの食卓
- 6 午後の光、年上の人たちの影
- 7 夕暮れ、水辺と、灯り
- 8 夜——読経と、静けさと
第三章 アモックと、プラホックと、メコンの魚
- 1 プラホックとの出会い
- 2 アモック、味の晴れ舞台
- 3 水のからくり
- 4 米と、麺と、甘いもの
- 5 だれか来るかもしれない台所
- 6 飢えの記憶と、いまの食卓
- 7 托鉢と、分かち合う心
- 8 ひとつではない、食卓の姿
第四章 石に刻んだ、王の夢
- 1 アンコールワットという名の寺院
- 2 石に刻まれた神話
- 3 アンコール・トムと、クメールの微笑み
- 4 バンテアイ・スレイ、女の砦
- 5 水と信仰が支えた帝国
- 6 都が移ったあとも、続いた祈り
- 7 国旗の中央にある誇り
- 8 石を、次の世代へ
第五章 語ることの、難しさ
- 1 何が起きたのか
- 2 奪われていった、暮らしの手ざわり
- 3 見世物にしないために
- 4 ぽつりと、こぼれた言葉
- 5 誰が、これをしたのか
- 6 四年間は、どう終わったのか
- 7 記憶を、次の世代へ
- 8 日本という、鏡
- 9 知らずに育った、世代の眼差し
第六章 仏の前で、手を合わせる
- 1 仏の前で、手を合わせること
- 2 信仰は、傷を癒すのか
- 3 法は、どうしたのか
- 4 日本のことを、少しだけ
- 5 覚えることと、忘れること
- 6 知らない世代の、まなざし
- 7 みな同じではない、ということ
第七章 人口の半分が、若者
- 1 なぜ、これほど若いのか
- 2 縫製工場という、再建の背骨
- 3 観光、起業、そしてIT
- 4 大きな隣人からの、お金
- 5 若さの下の、格差
- 6 日本という、鏡
- 7 身軽さと、後ろめたさのあいだで
第八章 水が、増えたり、減ったり
- 1 メコンという大河
- 2 逆流する川
- 3 水がもたらす、魚と保存の知恵
- 4 水に合わせた米づくり
- 5 水上に浮かぶ暮らし
- 6 アンコールを支えた水
- 7 変わりゆく、水との付き合い方
- 8 夕暮れの水面
第九章 穏やかさの、奥にあるもの
- 1 微笑みという表情
- 2 上座部仏教という信仰
- 3 出家という通過儀礼
- 4 合掌の作法、サンペア
- 5 寺という、暮らしの中心
- 6 先祖を想う祭り、プチュム・バン
- 7 憎しみを、置いていく
- 8 信仰の、光と影
第十章 大地に、埋もれたもの
- 1 対人地雷という兵器
- 2 気の遠くなる除去作業
- 3 生き残った人々のその後
- 4 日本の関わり
- 5 ター・ソムの田んぼ
- 6 取り戻すという営み
- 7 終わらない和平と国民和解
- 8 覚えている土
第十一章 悲劇を、知らない世代
- 1 栄光を、先に語るということ
- 2 若い世代から見た、あの時代
- 3 記憶を、どう受け継ぐか
- 4 縫製工場と、稼ぐ日々
- 5 海の向こうへの憧れ
- 6 政治との、距離の取り方
- 7 記憶と、未来のあいだで
第十二章 水祭りと、アプサラの舞
- 1 水が向きを変えるとき
- 2 ボート・レースと、灯籠の夜
- 3 祈る世代と、はしゃぐ世代
- 4 奪われていた祭り
- 5 クメール正月と、祖先への祈り
- 6 石から蘇った天女
- 7 村の踊りと、寺の音
- 8 ひとつではない祭り
第十三章 プノンペンの、外へ
- 1 遺跡の街、その足元
- 2 水の上に、村がある
- 3 海辺の町、二つの時間
- 4 メコンに沿って、東へ
- 5 森と象の高原
- 6 国境の町、宝石と、和解の重さ
- 7 いくつもの「カンボジア」
第十四章 地雷除去と、遺跡と、縁
- 1 なぜ、日本はここまで手伝うのか
- 2 一九九〇年代、明石康と名もなき青年たち
- 3 石の直し方を、取り戻す
- 4 地雷から、水道まで
- 5 経済という、もう一つの縁
- 6 親日に、酔わないために
- 7 傷をどう抱えるか、学び合う
- 8 絆という名の橋の上で
第十五章 微笑みの、奥の光
- 1 栄光と、闇と、同じ手
- 2 闇が生まれた、三つの根
- 3 それでも奪えなかったもの
- 4 憎しみの輪を、止める
- 5 供養は、新しい国をつくること
- 6 日本への、静かな問い
- 7 人間という、振れ幅
- 8 同じ食卓を囲む
終章 石は、覚えている
- 1 石が見てきたもの
- 2 二枚の鏡をふりかえる
- 3 水祭りの灯り
- 4 祈る背中
- 5 平和のなかから見る
- 6 五人のその後
- 7 夜の塔の下で
実践編A はじめてのカンボジア旅行
- 1 短い旅──シェムリアップと、アンコール遺跡群
- 2 中くらいの旅──プノンペンと、負の遺産に、敬意をもって
- 3 長い旅──トンレサップ湖と、南部の海辺へ
- 4 旅の実際──気候、ビザ、移動、通信、健康
- 5 人々の、穏やかさ
実践編B 暮らす・駐在・関わる
- 1 中野さんが、プノンペンに住むまで
- 2 ビザと在留――「働くなら、きちんと整える」
- 3 住まい――家探しの、こつと落とし穴
- 4 街を移動する――トゥクトゥク、バイク、そして交通の作法
- 5 家族で暮らす――子どもの学校と、暮らしの設計
- 6 日々の暮らし――電気、水、通信、そして買い物
- 7 食べる暮らし――台所と、屋台のあいだで
- 8 医療――「重いことは、無理をしない」
- 9 季節とともに暮らす――乾季と、雨季
- 10 コスト感覚――安いのか、高いのか
- 11 働くということ――縫製、観光、そして「傷ついた大地」に関わる仕事
- 12 日本とカンボジア――生活感覚の、近さと違い
- 13 言葉を、少しずつ――クメール語という贈り物
- 14 安全に暮らす――過度に怖がらず、油断もせず
- 15 人々との付き合い方――微笑みの奥の、記憶への敬意
- 16 暮らしてみて、見えてくるもの
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと──リエルとドル、二つの通貨が同時に生きている
- 2 言葉のこと──短いあいさつが、微笑みへの、いちばんの近道
- 3 合掌のあいさつ──サンペアという、心のかたち
- 4 お寺と、僧侶と──信仰の場での、静かな作法
- 5 人々との付き合い方──微笑みの国での、心づかい
- 6 写真のこと──レンズの向こうにも、暮らしがある
- 7 暑さと、体のこと──穏やかに旅を続けるために
- 8 そして──重い歴史の場所を、訪ねるということ
参照資料
奥付