ブルガリアのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ バラの香りと、ヨーグルトの酸味と、低い歌声
- 1 香りの谷は、どこにあるか
- 2 今朝の、白い酸味から
- 3 もう一つの入り口──土俵
- 4 文字と、黄金という層
- 5 五人の道連れ
- 6 国のかたちを、先に
- 7 低い歌声のするほうへ
第一章 「地味で貧しい東欧」だけでは、何も見えない
- 1 一つめ──「地味で貧しい東欧」の裏に、世界を支える文化がある
- 2 二つめ──「よく知らないバルカン」は、日本と縁の深い国だった
- 3 三つめ──「暗い旧社会主義国」は、歌の豊かな国だった
- 4 三つの言葉を、置き直す
第二章 ブルガリアの人々の一日を歩く
- 1 焼きたてのバニツァ
- 2 谷の、朝の市場
- 3 昼が近づくころ
- 4 カフェの、画面の前で
- 5 田舎の、遅い昼食
- 6 地下のバーの、夜
- 7 一日が、暮れていく
第三章 発酵の国の、台所
- 1 ヨーグルトの故郷、という誇り
- 2 酸っぱい乳のある、一日
- 3 パンと、蜂蜜と、食卓の真ん中
- 4 白いチーズと、層になったパイ
- 5 とろ火が、育てる味
- 6 ショプスカ・サラダと、赤い保存食
- 7 蜂と、蜂蜜と、山の草
- 8 火のように、透きとおった酒
- 9 バラを、食べる
- 10 味噌と、ヨーグルトのあいだで
- 11 乏しさのなかの、豊かさ──バーバ・ヴェセラの記憶
- 12 台所も、ひとつではない
- 13 食卓を、囲むということ
- 14 味わうための、覚え書き
第四章 トラキアの黄金と、キリル文字
- 1 黄金を残して、文字を残さなかった人びと
- 2 文字は、あとから来た
- 3 キリルの名を、あとの人が贈った
- 4 「文字を、もらって、つくり直す」ということ
- 5 五月二十四日、文字を祝う日
- 6 誰もが古代を背負っているわけではない
- 7 旅する人へ──黄金と、文字にふれる
第五章 オスマンの世紀を、越えて
- 1 「軛(くびき)」という言葉のまわりで
- 2 土と、季節は、変わらずに
- 3 帝国のなかの暮らし──ミッレトという仕組み
- 4 税と、重い記憶と
- 5 修道院という、記憶の金庫
- 6 目覚め──「私たちは、何者か」
- 7 教会を、取り戻す
- 8 チタリシテ──村の「読書の家」
- 9 マリアの世代と、「軛」という言葉
- 10 蜂起、そして重い記憶
- 11 使徒と、詩人
- 12 解放──一八七八年という分かれ目
- 13 日本という鏡──「奪われなかった」ということ
- 14 ニコライの、静かな気づき
- 15 いまも、隣で
第六章 世界の香りを、育てる
- 1 バラの谷という場所
- 2 摘んでから、時間との勝負
- 3 六月の、祝祭
- 4 花びらの雨の、裏側
- 5 畑に来た、もう一人の客
- 6 油だけではない、バラ
- 7 谷の人が、みな同じではない
第七章 教会と、モスクと、共産の名残
- 1 四つの信仰が、歩いて回れる場所
- 2 モスクの前で
- 3 市場のざわめき
- 4 救われた記憶――シナゴーグ
- 5 掘れば、ローマが出てくる
- 6 赤い星のあった場所
- 7 劇場と、大学と、緑の帯
- 8 黄色い石畳と、若者たちの街
- 9 山のふもと、街のはずれ
- 10 日本の、都市の層
- 11 この街を歩く人へ
第八章 リラの祈りと、海辺
- 1 白と黒の縞と、火の記憶
- 2 山寺の、静けさ
- 3 七つの湖と、山を歩く人々
- 4 ピリンの雪と、松の匂い
- 5 塩の匂いのする、もう一つの国
- 6 古い教会が、波打ち際に
- 7 相川さんが、二つの海辺を思うこと
- 8 旅する人へ、静かな覚え書き
第九章 EUで、いちばん貧しい国と言われて
- 1 そう紹介される国
- 2 ニコライの、実家
- 3 出ていく人ばかりなのか
- 4 同じ台所に、立ち続けて
- 5 学生街の食堂で
- 6 ミュンヘンに着いた日
第十章 台所と、合唱を担う人々
- 1 発酵を絶やさない手
- 2 声を合わせるということ
- 3 祭りを、担う手
- 4 社会主義の時代を生きた女性たち
- 5 変わっていく家族のかたち
- 6 遠くにいる子と、残された台所
- 7 「女の役割」を、ほどく
- 8 日本の台所と、重ねて
- 9 夕暮れの、歌
第十一章 ITと、ふるさとと
- 1 東欧のIT拠点のひとつ
- 2 山ひとつ越えた町の、時間
- 3 「出ていく人たち」とだけ描かない
- 4 どこかで、聞いた話
- 5 引き裂かれているだけなのか
- 6 ゲオルギの、視点
- 7 きれいには、片づかない
- 8 若い時間に、触れる場所
第十二章 ブルガリアン・ヴォイスと、火渡り
- 1 世界が「宇宙の声」と呼んだ、村の歌
- 2 一つの声に、二つの世代
- 3 バラの祭りと、若い花摘み娘
- 4 冬の祝祭――炭火と、水と、健康を願う声
- 5 毛皮と鈴と、恐ろしい面――冬を追い払う者たち
- 6 赤と白の糸――春を待つ、小さな約束
- 7 赤い卵と、真夜中の火――正教の復活祭
- 8 結婚式――一族と村の、いちばん賑やかな日
- 9 火の上を、裸足で歩く人々
- 10 「みんなこう」ではない――信じる人、笑う人、疎む人
- 11 日本の祭りと、重なる火
- 12 旅する人へ――祝祭に出会うための、静かな心得
第十三章 ソフィアの、外へ
- 1 プロヴディフ──ヨーロッパで、いちばん古い街の一つ
- 2 カザンラク──バラと、その谷に生きる人々
- 3 ヴェリコ・タルノヴォ──王たちの、街
- 4 黒海──もう一つの顔
- 5 山の村で──消えゆくものと、残るもの
- 6 多様な、隣人たち
- 7 首都と、地方のあいだで
第十四章 ヨーグルトと、土俵の縁
- 1 「酸っぱい乳」の、故郷
- 2 万博の、白い出会い
- 3 混ぜない誇りと、混ぜる工夫
- 4 土俵に上がった、ブルガリア
- 5 なぜ、この国の若者は土俵に強いのか
- 6 学び合う、二つの食卓
- 7 相川さんの、鏡
第十五章 派手でなくても、深い
- 1 「なにもない」と言う国の、テーブルの上
- 2 バーバ・ヴェセラの、二つの記憶
- 3 日本の私たちが、置いてきたもの
- 4 マリアの、迷いと、選び直し
- 5 ニコライの、割り切れなさ
- 6 日本の地方が、映し出すもの
- 7 「深さ」は、どこに宿るのか
- 8 それでも、貧しさは、貧しさである
- 9 旅の途中で、それに気づくために
- 10 テーブルの灯が、教えてくれること
終章 バラ色の、夜明け
- 1 長い旅の、あとで
- 2 五人は、いま
- 3 あの夜の、歌
- 4 幸せの尺度について
- 5 一つの見方として
- 6 谷は、明るくなった
実践編A はじめてのブルガリア旅行
- 1 まず、地図の上に国を置く
- 2 いつ行くか──季節という「入り口」
- 3 旅の「規模」で考える
- 4 泊まる、支払う、身を守る
- 5 味わう──ヨーグルト、バニツァ、そして食卓
- 6 人と、言葉と、身ぶり
- 7 出る若者、残る土地
実践編B 暮らす・関わる
- 1 住む資格──EUという大きな屋根の下で
- 2 家を借りる──ソフィアと、それ以外
- 3 お金の話──手頃な物価と、通貨のこと
- 4 働く・関わる──IT、食、農、そして人
- 5 人とのつきあい方──ぶっきらぼうの奥のあたたかさ
- 6 首を振る──小さな、けれど忘れられない戸惑い
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 言葉のこと
- 3 しぐさとマナー
- 4 街を歩く、移動する
- 5 信仰の場でのふるまい
- 6 写真とプライバシー
- 7 健康と、もしものとき
- 8 祝祭に出会ったら
- 9 デリケートな話題への心構え
参照資料
奥付