アメリカ南部のリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 五つの日曜の朝
- 1 アトランタの帽子
- 2 ナッシュビルのトラック
- 3 バイユーの台所
- 4 マイアミの甘いコーヒー
- 5 駐車場の森田
- 6 三つの決まった見方
第一章 南部は、遅れているのか
- 1 遅れた田舎という絵の、裏側
- 2 ドライなアメリカ、という絵の裏側
- 3 バイブルベルトが怖い、という絵の裏側
- 4 決まり文句は、なぜ生まれ、なぜ半分だけ正しいのか
- 5 旅する人へ、暮らす人へ
- 6 「遅れている」と、誰が決めるのか
- 7 「新しい南部」の物語が、こぼしていくもの
第二章 一日を歩く ― 五人の二十四時間
- 1 まだ暗いうちに
- 2 朝日が昇る
- 3 午前の労働
- 4 正午の熱
- 5 午後、それぞれの現場
- 6 夕方の光
- 7 夜、それぞれの食卓
- 8 同じ熱の下で
第三章 食べることは、誰と食べるか
- 1 鉄鍋の鶏 ── ソウルフードは、貧しさから生まれた誇り
- 2 教会のあとの、長い机 ── ポットラックという共同体
- 3 煙と時間の料理 ── バーベキューは「宗派」である
- 4 泥の匂いと祝祭 ── ケイジャンのザリガニ茹で
- 5 甘い一杯の魔法 ── マイアミのキューバ・コーヒー
- 6 甘さと量と、勘定書き ── 日本の食卓から見ると
- 7 フライドチキンという、みんなのもの
第四章 記憶という重荷 ― 奴隷制から公民権運動へ、そして今
- 1 誕生日のない人々
- 2 自由になって、しかし
- 3 一枚の地図に、行けない町がある
- 4 北へ渡った人、南に残った人
- 5 立ち上がった人たち
- 6 白人の側の、複雑な記憶
- 7 記念碑をめぐる、二つの肉声
- 8 日本の鏡 ― 戦争の記憶と、単一民族という物語
- 9 重荷を、誇りに変えて
- 10 旅する人へ
第五章 バイブルベルトの日曜日
- 1 白い木の礼拝堂で ── ウェイドの日曜
- 2 二時間の礼拝と、ゴスペルの声 ── グロリアの日曜
- 3 聖母マリアとザリガニ ── ブーの日曜
- 4 甘いコーヒーと、母の祈り ── ヤニラの日曜
- 5 巨大な教会と、増えていく「無宗教」
- 6 日本の鏡 ── 無宗教という信心
- 7 恐れずに、敬意をもって
第六章 新しい南部と、取り残された南部
- 1 二つの南部を、車で結ぶ
- 2 置き去りにされた側の、静けさ
- 3 病院が消えるということ
- 4 「取り残された」と、誰が決めるのか
- 5 出ていく者と、残る者のあいだで
- 6 ブーの町で、息をつく
- 7 旅する人へ ― 距離を、身体で測る
第七章 働くということ ― 工場と鶏肉と低賃金
- 1 南部が工場を呼んだ理由
- 2 ラインに立つのは誰か
- 3 組合という言葉の重さ
- 4 ウェイドの側から見た「働く」
- 5 グロリアが立っていた厨房
- 6 二つの仕事を掛け持ちする人々
- 7 日本の「働く」と、南部の「働く」
- 8 同じ町の、遠い距離
第八章 経済 ― 綿花の富から、エアコンと工場へ
- 1 白い富、その土台
- 2 崩れた富、長い貧困
- 3 エアコンが変えた地図
- 4 「投資できる南」への転換
- 5 企業城下町、という日本の鏡
- 6 二つの南部 ― アトランタと、取り残された郡
- 7 数字が見えにくいという難しさ
- 8 綿花は消えたのか
- 9 工場一つを、いくらで買うのか
- 10 綿を積んだ港は、いまコンテナを積む
- 11 工場が去るとき
- 12 「南のハリウッド」という新しい畑
第九章 赤い州の政治 ― ソリッド・サウスの反転
- 1 語らないという作法
- 2 かつて南部は「青」だった
- 3 反転はどう起きたか
- 4 黒人有権者という力 ― ジョージアの接戦
- 5 宗教と政治は、一つではない
- 6 州の権利という重い言葉
- 7 すべてを選挙で決める国
- 8 「赤い州」は一枚岩ではない
- 9 分かれている、ということ
第十章 若者たち
- 1 教会から、離れて、また
- 2 大学という分かれ道
- 3 手に職、という道
- 4 出ていく者と、残る者
- 5 アトランタの音、若者の言葉
- 6 世代の感度――銃、いのち、多様性
- 7 日本の若者と、南部の若者
第十一章 暮らしの手触り ― 車・猛暑・ハリケーン・教会
- 1 車がなければ、生きられない
- 2 湿気と、エアコンという文明
- 3 ハリケーンという、季節の恐怖
- 4 ポーチと、ご近所という距離
- 5 Walmartと、ダラーストアの前で
- 6 ガンラックの前で、森田は言葉を失った
- 7 教会が、暮らしのセーフティネットになる
- 8 手触りから見えてくるもの
第十二章 南部の礼儀と、本音
- 1 「ハイ、ハニー」の温度
- 2 「サー」と「マアム」の背筋
- 3 「ブレス・ユア・ハート」という魔法の言葉
- 4 名誉と面子——侮辱に敏感な土地
- 5 建前の裏、ご近所の目
- 6 触れられない話題——人種という非対称
- 7 森田の失敗——距離と、神さまの話
- 8 本音は、どこにあるのか
- 9 「一マイル広くて、一インチ浅い」——もてなしを疑う目
- 10 若い世代の作法——「マアム」とスマホのあいだ
- 11 空の皿は返さない——見えない貸し借りの帳簿
第十三章 楽しみ ― フットボールと音楽と祭
- 1 金曜の夜の光 ― フットボールという宗教
- 2 音の地層 ― 南部が生んだアメリカの音楽
- 3 祭と、水辺の楽しみ
- 4 金をかける楽しみと、かけない楽しみ
- 5 マイアミの楽しみ ― ドミノと、サルサと、日曜の球場
- 6 楽しみにも、値札がある
第十四章 もう一つの南部 ― アパラチアの山
- 1 石炭が呼んだ谷
- 2 ヒルビリーという言葉の裏
- 3 谷を蝕んだもう一つの黒いもの
- 4 山が鳴らす音
- 5 山の食卓
- 6 山を削る
- 7 日本の山を思う
- 8 山を出た者、山に残る者
- 9 旅の途中で
第十五章 日本と南部 ― 自動車工場と、戦争の記憶
- 1 なぜ、南部だったのか
- 2 森田さんの一日、そして家族の暮らし
- 3 静かに横たわる、戦争の記憶
- 4 名誉を重んじる者どうし
- 5 醤油と、柔道と、アニメと
- 6 反対側から見れば
- 7 森田さんの、駐在の総括
- 8 訪れる人へ、暮らす人へ
終章 日曜の食卓
- 1 グロリアの食卓 ― 大家族と、空いた椅子
- 2 ウェイドの食卓 ― 教会の地下と、長机の福音
- 3 ブーの食卓 ― 新聞紙の上のザリガニと、水の記憶
- 4 ヤニラの食卓 ― 亡命者の日曜と、二つの祖国のあいだで
- 5 森田の椅子 ― 招かれた者の見たもの
- 6 同じ食卓に、赦しと、まだ赦せないものと
- 7 一つの国であり続けるための、食卓
- 8 日本の食卓は、何を載せているか
実践A はじめての南部旅行
- 1 いつ行くか ── 夏を避ける、という大原則
- 2 どこを、どうつなぐか ── モデルコースの考え方
- 3 空の玄関 ── どこへ降り立つか
- 4 入国の手続き ── ESTAとパスポート
- 5 足の確保 ── 「レンタカー前提」という現実
- 6 お金の話 ── 予算感とチップ
- 7 治安 ── 「地区で全く違う」を体に刻む
- 8 持ち物と身支度
- 9 旅の作法、いくつか
実践B 南部に暮らす
- 1 在留の形 ― どの資格で、どれだけ「縛られる」か
- 2 家を探す ― 「駅からの距離」が存在しない世界
- 3 命に関わる話 ― 医療保険という、南部で最も重い現実
- 4 運転できなければ、生きられない ― 車社会の作法
- 5 銀行口座とSSN ― 生活の「背番号」を手に入れる
- 6 学校と学区 ― 家探しと表裏一体の一大事
- 7 猛暑とハリケーン ― 季節そのものへの備え
- 8 教会というコミュニティと、その距離の取り方
- 9 日本の味を、どう手に入れるか
実践C 実用Q&A ― お金・言葉・マナー・安全
- 1 お金 ― 現金・カード・チップ
- 2 言葉 ― 南部語法ミニ会話帳
- 3 マナー ― 服装・話題・ふるまい
- 4 安全・法律・健康 ― これだけは外さない
参照資料
奥付