クロアチアのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ アドリア海の光と、石畳と、教会の鐘
- 1 「地中海の宝石」と呼ばれて
- 2 けれども、内陸へ入っていくと
- 3 三つの、うすぼんやりとした像
- 4 二重の鏡
- 5 五人の、道連れ
- 6 さあ、扉を開こう
第一章 「アドリア海の観光地」だけでは、何も見えない
- 1 一枚目の絵――「アドリア海の、きれいな観光地」
- 2 二枚目の絵――「旧ユーゴの、戦争の国」
- 3 三枚目の絵――「よく知らない、東欧のどこか」
- 4 三枚の絵を、重ねてみる
- 5 山口さんの、はじめの手帳
第二章 クロアチアの人々の一日を歩く
- 1 ザグレブの朝——イヴァンのコーヒー
- 2 海辺の朝——マリヤの仕込み
- 3 内陸の朝——ルカと、静かな平原
- 4 外から来た目——山口さんが見たザグレブ
- 5 昼——三つの場所で
- 6 午後——山を越えると、海が現れる
- 7 夕暮れ——四人の一日が終わる
第三章 海の幸と、ペカと、ワイン
- 1 蛸と、レモンと、オリーブオイル
- 2 ペカ——鉄の蓋の下で、時間が料理する
- 3 生ハムと、島のチーズ
- 4 内陸の食——中欧の、こってりとした風
- 5 一つの国の、二つの食卓
- 6 イストラ半島の、黒い宝石
- 7 ワイン——ローマ人が植えた、古いぶどう
- 8 甘いものにも、二つの顔
- 9 国境を、越えていく味
- 10 海辺の食卓に、みんなが集まる
第四章 海と、中欧の、あいだで
- 1 鐘の音が語ること
- 2 ローマ人が残した石の上に
- 3 なぜ、ローマのほうを選んだのか
- 4 内陸の顔と、海岸の顔
- 5 石の町と、ヴェネツィアの痕跡
- 6 文字のこと——グラゴル文字と、借りものの字
- 7 境目に住むということ
- 8 旅の観察ポイント
第五章 ユーゴスラビアの、終わり
- 1 「ユーゴスラビア」という名が生まれる前
- 2 第二次世界大戦と、ウスタシャの体制
- 3 チトーの時代——兄弟愛と統一
- 4 一九八〇年、そして、ほどけていく連邦
- 5 一九九〇年から、一九九一年へ
- 6 日本から、この話を読むということ
- 7 戦争のあいだの、さまざまな人
- 8 旅で、この主題に触れるとき
第六章 ヴコヴァルの、記憶
- 1 戦争の前の、美しい町
- 2 一九九一年、包囲の三か月
- 3 町が陥ちたあとに起きたこと
- 4 もう一方の側で起きたこと
- 5 戻った人と、戻らなかった人
- 6 小さく、目立たない変化
- 7 日本から、この土地を読む
- 8 傷だけではない
第七章 「地中海の宝石」の、光と影
- 1 GDPの、五分の一という重み
- 2 廃墟から、宝石へ――観光大国になるまで
- 3 「ゲーム・オブ・スローンズ」が、街を変えた
- 4 オーバーツーリズム――多すぎる、という贅沢な悩み
- 5 夏だけの国――季節労働という現実
- 6 「景色しか、売るものがない」――ほかの産業と、若者の出稼ぎ
- 7 日本という、もうひとつの「観光立国」
- 8 美しさで、どう生きるか
第八章 海の、宝石箱
- 1 なぜ、この海はこんなに澄んでいるのか
- 2 砂ではなく、石の浜
- 3 千を超える、島々
- 4 夜明けの、小さな船
- 5 城壁の街、ドゥブロヴニク
- 6 皇帝の宮殿が、街になった──スプリト
- 7 森と、湖と、落ちつづける水──プリトヴィツェ
- 8 緑の半島、イストラ
- 9 光の、質
- 10 見る人と、暮らす人
第九章 同じ言葉を、話す隣人と
- 1 「祖国戦争」という呼び方
- 2 同じ言葉を話すということ
- 3 事実の背骨
- 4 内陸のルカ、看板ひとつをめぐって
- 5 ザグレブのイヴァン、少し違う距離
- 6 勝利の記憶と、和解は両立するか
- 7 山口さんの目を借りて——日本のこと
- 8 反対側の視点
第十章 カトリックの鐘と、海の暮らし
- 1 石の教会と、日曜の鐘
- 2 信仰が、独立の支えでもあったこと
- 3 町の守護聖人と、祭りの日
- 4 家族という、いちばん近い国
- 5 フィヤカ──のんびりする心
- 6 信仰と、暮らしのペースを、日本と鏡にして
第十一章 EUの中の、はじめての世代
- 1 イヴァンの一日と、国境のない感覚
- 2 出ていく人の数
- 3 日本という、もう一つの鏡
- 4 残る者——ルカの選択
- 5 二つの誇りのあいだで
- 6 隣の国の同世代と話すとき
- 7 いちばん年老いた世代から見ると
- 8 未来はないのか
第十二章 格子縞のユニフォームと、海の夏
- 1 三百八十七万人の、途方もない強さ
- 2 一枚の格子縞が、束ねるもの
- 3 格子縞の、長い来歴
- 4 海の夏、それぞれの休日
- 5 カトリックの鐘と、家族の食卓
- 6 伝統と、現代のあいだで
- 7 反対側から見れば
- 8 滞在の観察ポイント
第十三章 ザグレブと、海岸の、外へ
- 1 南のはずれ、ドゥブロヴニク
- 2 宮殿のなかの街、スプリト
- 3 海を離れる——ザゴリエとイストラ
- 4 プリトヴィツェの、十六の湖
- 5 東の平原、スラヴォニア
- 6 傷のあとに来たもの
- 7 一つの国に、いくつもの顔
第十四章 海と、サッカーと、縁
- 1 アドリア海への、憧れという縁
- 2 船が、つないできたもの
- 3 あの、ペナルティ・キックの夜
- 4 小さな縁の、いくつも
- 5 傷の抱え方を、静かに学び合う
- 6 海は、遠くの誰かと、つながっている
第十五章 同じ海を、見つめて
- 1 この本が、ここまで書いてきたこと
- 2 「ほとんど同じ言葉を話す」ということ
- 3 なぜ、共に暮らした人々が戦ったのか
- 4 垣根ごしの、野菜のやりとり
- 5 誇りと、痛みのあいだで
- 6 戦争を知らない世代から見ると
- 7 両方の場所に、花を持っていく
- 8 海を渡って、日本のことを
終章 海は、つないでいる
- 1 同じ海を、別々の場所から
- 2 格子縞のユニフォームが、つないだもの
- 3 和解という言葉について
- 4 日本から、この物語を読む
- 5 五人の、その後
- 6 もう一度、夕日の前に
実践編A はじめてのクロアチア旅行
- 1 「何日」ではなく、「どのくらいの旅か」で考える
- 2 泊まること、食べること
- 3 夏の混雑と、季節のこと
- 4 気候——地中海の、乾いた光
- 5 お金のこと——通貨はユーロ
- 6 移動——鉄道より、バスとフェリー
- 7 通信——つながりやすい国
- 8 治安——外務省の説明と、要る用心
- 9 最後に——人の、温かさ
実践編B 暮らす・駐在・関わる
- 1 まず、在留の資格から――駐在という立場
- 2 住まいをさがす――石の街と、コンクリートの団地と
- 3 暮らしのコスト――安いのか、高いのか
- 4 銀行、そして「紙とはんこ」の暮らし
- 5 医療――公的な仕組みと、その待ち時間
- 6 通信――つながることは、たやすい
- 7 移動する――車と、フェリーと、鉄道と
- 8 家族と、子どもと――呼び寄せて暮らす
- 9 働く――造船、IT、そして観光
- 10 人と、付き合う――温かさと、触れてはならない傷
- 11 日本人として、この国で暮らすということ
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 言葉のこと
- 3 教会でのふるまい
- 4 人の家に招かれたら
- 5 時間と、写真
- 6 戦争の話に、どう向き合うか
参照資料
奥付