南アフリカのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 同じ空の下の、二つの世界
- 1 三つの像
- 2 二つの鏡
- 3 五人の道連れ
- 4 「かわいそうな国」にはしない
- 5 同じ夕暮れへ
第一章 「サファリの国」だけでは、何も見えない
- 1 一枚目 ――「サファリと大自然の国」の下から
- 2 二枚目 ――「過去の国」の下から、いまが顔を出す
- 3 三枚目 ――「危険な国」の下から、歌が聞こえる
- 4 「南アフリカは」と言いかけたら、口をつぐむ
第二章 南アフリカ人の一日を歩く
- 1 夜明け前 ――四時半、タボの朝
- 2 ミニバスタクシー ――国を動かす、赤白の箱
- 3 六時 ――ノムサおばさんの、通りの朝
- 4 七時 ――アニカの、緑の朝
- 5 同じ朝、少し遅れて ――田口さんの、戸惑いの朝
- 6 昼 ――四つの仕事場
- 7 夕方 ――帰り道の、四つの風景
- 8 一日が、教えてくれること
第三章 ブラーイの煙と、パップと
- 1 火は、料理ではなく、時間である
- 2 ノムサおばさんの台所
- 3 味のない粥と、熟成肉のあいだ
- 4 肉屋の隣で、肉を焼く
- 5 干し肉という、旅の食
- 6 海から来た、香辛料の食卓
- 7 カレーの街、ダーバン
- 8 日曜日の、七色の皿
- 9 煙は、国境を越える
- 10 見えない食卓の、飢え
- 11 台所は、記憶をしまう場所
- 12 旅する人が、食から見えること
第四章 肌の色で、引かれた線
- 1 「分離」という名の設計図
- 2 あの手帳が、意味したもの
- 3 抗うということ
- 4 一九七六年、六月
- 5 世界が、背を向けはじめる
- 6 「肌の色」という、たった一つのこと
- 7 手のひらの傷を、なでながら
第五章 報復では、なかった
- 1 なぜ、内戦にならなかったのか
- 2 敵と、握手すること
- 3 生まれて初めての、一票
- 4 「虹の国」という、祈り
- 5 真実を語れば、赦す
- 6 赦せなかった人たち
- 7 赦される側の、孫
- 8 「わたしは、どうすればいいのか」
- 9 日本人には、想像しにくい重さ
- 10 赦しの、根っこにあるもの
- 11 奇跡の、その先
第六章 political な自由と、economic な自由
- 1 二つの自由
- 2 世界でいちばん、格差の大きい国
- 3 なぜ、格差は、人種と重なるのか
- 4 職を探す、ということ
- 5 電気が消える国
- 6 その金は、どこへ
- 7 壁の内と外――安全という格差
- 8 日本という、鏡
- 9 「南アフリカはこうだ」と言う前に
第七章 一つの国に、十一の言葉
- 1 十一という数字
- 2 なぜ、十一もあるのか
- 3 ジョセフおじいさんの、いくつもの言葉
- 4 「言葉のあいだを渡り歩く」ということ
- 5 白い側の言葉、アフリカーンス語
- 6 インド系の言葉、宗教の多彩さ
- 7 ウブントゥ――人は、人を通して人になる
- 8 ノムサおばさんの台所
- 9 五つの言葉で歌う、国歌
- 10 日本の、静かな均質さと向き合って
- 11 「南アフリカ人は」と、言えないこと
- 12 旅の途中で、耳を澄ます
第八章 金と、プラチナと、格差
- 1 アフリカ最大級の経済、という言葉の中身
- 2 金、プラチナ、ダイヤモンド、石炭――地下の富
- 3 鉱山を動かしてきた、人々のこと
- 4 田口さんの工場――製造業という、もう一つの柱
- 5 農業――ワインと、果物と、乾いた大地と
- 6 アフリカのリーダー、BRICSの一員として
- 7 では、なぜ――「資源の呪い」という言葉
- 8 南アフリカの格差は、「呪い」だけでは説明できない
- 9 タボの目から見た、豊かさ
- 10 電力危機――豊かな国の、闇
- 11 汚職という、もう一つの穴
- 12 日本と、南アフリカ――「持たざる国」と「持てる国」の鏡
- 13 夕暮れの、二つの灯り
第九章 「自由な世代」の、重い現実
- 1 学位が、仕事を約束しない
- 2 教育格差という壁
- 3 日本の若者と、地続きの感覚
- 4 スマホの中の、希望と幻滅
- 5 敵を取り違えるとき
- 6 壁に、小さな穴をあける
- 7 備える、という自由
第十章 人は、人を通して、人になる
- 1 トタン屋根の下の、歌
- 2 信仰が、二つ重なっている
- 3 ウブントゥ――人は、人を通して、人になる
- 4 ノムサおばさんの、路地裏の実践
- 5 若い世代の、少し複雑な距離
- 6 悲しみを、一人にしない
- 7 個の国から来た者の、とまどい
- 8 分断の国が、なぜ「つながり」を手放さないのか
第十一章 肌の色は、まだ、意味を持つ
- 1 アニカの、居心地の悪さ
- 2 アフリカーナーと、英国系と
- 3 台頭する、黒人の中間層
- 4 カラードの、名指しにくい場所
- 5 インド系の、百六十年
- 6 混ざらない、まま
- 7 タボの、日常のなかの線
- 8 恋と、結婚と、次の世代
- 9 それぞれの、本音
- 10 日本人が、この主題に向き合うとき
第十二章 それでも、歌う
- 1 陽気さの意味
- 2 ウブントゥ
- 3 歌という力
- 4 小さな工夫の中のたくましさ
- 5 陽気さの奥の、翳り
- 6 田口さんの、変化
第十三章 ブラーイと、ラグビーと、歌
- 1 火を囲むということ
- 2 一九九五年、緑と金のジャージー
- 3 歌が、身体からあふれるとき
- 4 それぞれの、休日
- 5 大地と、海
- 6 楽しむ、ということの意味
第十四章 ヨハネスブルグの外へ
- 1 海のほうの街──ケープタウン
- 2 インド洋の街──ダーバン
- 3 内陸の、農村と鉱山町
- 4 何もない、広さ──カルー
- 5 動物たちの草原──クルーガー
- 6 マンデラの生まれた大地──東ケープ
- 7 一つの国、いくつもの国
第十五章 「名誉白人」という、負い目
- 1 「名誉白人」とは、何だったのか
- 2 逃げてはならない、負の記憶
- 3 南アフリカの人々は、どう見ているのか
- 4 断罪でも、礼賛でもなく
- 5 いまの縁――プラチナと、自動車と
- 6 もう一つの縁――だ円のボールが結んだもの
- 7 二つの国は、何を学び合えるのか
- 8 田口さんの、帰り道
終章 赦す、という選択
- 1 歩いてきた道
- 2 報復ではなく
- 3 ジョセフの、震える手
- 4 赦される側の、孫
- 5 タボの世代へ
- 6 私たち自身への問い
実践編A はじめての南アフリカ旅行
- 1 季節は、日本とちょうど裏返し
- 2 とにかく、広い
- 3 規模別のモデルコース
- 4 旅先の、食卓のこと
- 5 五人なら、どこへ連れて行ってくれるだろう
- 6 いちばん大切な、治安への備え
- 7 お金の感覚――予算感
実践編B 暮らす・駐在・ロングステイ
- 1 在留の入口――ビザという最初の関門
- 2 住まい――「どこに住むか」が、暮らしの安全のほとんどを決める
- 3 身の守り方――恐れず、しかし気を抜かない習慣
- 4 医療――質の高い私立と、混み合う公立と
- 5 電力危機――「ロードシェディング」と暮らす
- 6 コスト――何が安く、何が高いか
- 7 車と免許――暮らしの足であり、安全の要でもある
- 8 お金の扱いと、銀行――現金より、キャッシュレス
- 9 家庭を持って暮らす――学校と、家事を手伝う人たちと
- 10 通信――つながる手段は、意外に豊か
- 11 過度に萎縮しない暮らし方――田口さんの、たどりついた感覚
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと──通貨ランドと、支払い
- 2 治安のこと──いちばん、知りたいこと
- 3 言葉のこと──11の公用語のなかで
- 4 歴史と、人種のこと──いちばん、慎重に
- 5 ウブントゥと、人との交わり
- 6 計画停電(ロードシェディング)との、付き合い方
- 7 通信・水・移動──暮らしの細かなこと
- 8 緊急時のこと──もしもの備え
参照資料
奥付