メキシコのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 骸骨が、笑っている
- 1 三つの像
- 2 二枚の鏡
- 3 混じり合いという地層
- 4 五人の道連れ
- 5 ひとつの約束
第一章 「陽気なフィエスタ」だけでは、何も見えない
- 1 一枚目 ――「陽気なフィエスタの国」の裏側
- 2 二枚目 ――「タコスとテキーラの観光地」の奥にあるもの
- 3 三枚目 ――「危険な国」の、いちばん奥にあるもの
- 4 三枚の絵を、重ねてみる
- 5 「わからない」から、始める
第二章 メキシコ人の一日を歩く
- 1 まだ暗い市場で──グアダルーペおばさんの朝
- 2 渋滞のなかで──ディエゴの通勤
- 3 地方の町の朝──ホセと、国境の噂
- 4 コミーダという衝撃──山田さんの一日
- 5 長い昼下がり──それぞれのコミーダ
- 6 夕方の顔──街が色を変える
- 7 夜のそれぞれ──灯りと、音と、祈り
第三章 トウモロコシから、始まる
- 1 トウモロコシは、神から授かったもの
- 2 タコスは、包むもの
- 3 トルティーヤだけじゃない――トウモロコシの、千の顔
- 4 豆と、唐辛子と
- 5 モレ――一皿の中の、世界史
- 6 食は、混血(メスティソ)の歴史そのもの
- 7 皿の上に、国旗が乗る
- 8 世界が認めた、食卓
- 9 一つの国に、いくつもの台所
- 10 市場と、屋台
- 11 台所の火は、消えない
第四章 滅ぼされ、混ざり、生まれた
- 1 ピラミッドの国だった
- 2 湖の上の都、テノチティトラン
- 3 一五二一年、都が落ちる
- 4 銀と、鞭と、教会と
- 5 メスティソ――混ざって、生まれた人々
- 6 マリンチェ――裏切り者か、母か
- 7 褐色の肌の、聖母
- 8 日本の私たちへ――混じることを、どう抱くか
- 9 遺跡に立つとき
第五章 死は、招いて、もてなすもの
- 1 オフレンダ──家の中に作る、小さな宇宙
- 2 なぜ、死を怖がらないのか
- 3 笑う骸骨、カトリーナ
- 4 二日間の、家族の時間
- 5 墓地の、灯りの海
- 6 もし、この時期に訪れるなら
- 7 日本のお盆と、意外な近さ
- 8 そして、決定的な違い
第六章 語られない、空席
- 1 「二〇〇六年」という、ひとつの折れ目
- 2 「昔は、こうじゃなかった」──ドン・ラファエルの記憶
- 3 グアダルーペおばさんの、市場のざわめきのなかで
- 4 掘る母たち
- 5 なぜ、それは起きるのか──「メキシコの問題」と呼ぶ前に
- 6 ホセの、二つの理由
- 7 見出しにならない、大多数の暮らし
- 8 語り続ける人々
- 9 旅する者、暮らす者へ──小さな覚え書き
- 10 日本の私たちが、どこで立ち止まるか
- 11 悼むことは、忘れないことから始まる
第七章 褐色の肌の、聖母
- 1 褐色の肌の、意味
- 2 おばさんの家の、祭壇
- 3 這って、丘を登る
- 4 旗になった、聖母
- 5 聖人たちの、にぎやかな祭り
- 6 広がる、もう一つの信仰
- 7 信じない人も、いる
- 8 旅する人の目に
- 9 「なんとなく」の国から見ると
- 10 信仰が、暮らしの芯であること
第八章 何があっても、家族
- 1 母を中心に回る世界
- 2 三世代が、同じ屋根の下で
- 3 国を当てにしない、という前提
- 4 子どもも、老いた者も、居場所がある
- 5 パドリーノ——血のつながりを、超えて
- 6 マチスモと、その揺らぎ
- 7 何があっても、家族——最後の砦として
- 8 日本の家族と、似ているところ、違うところ
- 9 旅の途中で、家族に触れる
第九章 近すぎる、大きな隣
- 1 二千マイルの、傷跡のような線
- 2 なぜ、渡るのか
- 3 送り出す側の、台所
- 4 合法と、非合法のあいだ
- 5 呼ばれた手、追われた手
- 6 送金という、命綱
- 7 国境を越えて、混じっていく文化
- 8 国境の町という、独特の世界
- 9 壁の話を、少しだけ
- 10 USMCA――経済という、もう一本の国境
- 11 日本という、もう一つの「隣の国」
- 12 帰る、という選択
- 13 旅する人へ、暮らす人へ
- 14 バス停の、あの朝
第十章 「革命」を名乗る党が、七十年
- 1 馬に乗った男たち――革命(1910)という原点
- 2 「制度になった革命」という発明――PRIの七十年
- 3 湯気の向こうの仕組み――なぜ七十年続いたのか
- 4 消えていく水のように――汚職という影
- 5 一九六八年、そして揺らぎ始めた屋根
- 6 二〇〇〇年、屋根が開いた日
- 7 孫の世代から見た、七十年
- 8 日本の空の下で、静かに考える
- 9 甘い湯気の、その先へ
第十一章 スマホと、抗議と、上昇の夢
- 1 人口ボーナスという、大きな波
- 2 スマホが、階段になった
- 3 それでも、届かないところ
- 4 そして、多くが北を向く
- 5 光る四角に流れてくる、もう一つの色
- 6 紫の波――怒りが、声になるとき
- 7 レゲトンと、ラップと、若者の声
- 8 学ぶこと、変わること
- 9 一票を、どう使うか
- 10 山田さんの、戸惑いと発見
- 11 日本の若者と、重ねてみる
- 12 旅の途中で、若者たちに出会うなら
第十二章 今日を、生ききる
- 1 「フィエスタの国」という言葉の、本当の重さ
- 2 「今を生きる」という、もう一つの時間
- 3 笑いに変える、という力
- 4 家族と仲間という、明るさの源
- 5 祝うことに、惜しまない
- 6 「したたかに」生き抜く、ということ
- 7 明るさの奥の、翳り
- 8 日本という、もう一つの鏡
- 9 陽気さは、一色ではない
- 10 訪れる者へ――「一緒にいる」ことを、恐れない
第十三章 マリアッチと、ルチャと、祭り
- 1 マリアッチ――音楽が、人の代わりに泣く
- 2 マリアッチだけではない――多彩な音楽の国
- 3 独立記念日の「叫び」――みんなで、同じ夜に叫ぶ
- 4 聖母の祭り――一千万人が、歩いて向かう
- 5 キンセアニェラ――十五歳の少女が、主役になる日
- 6 死者の日――祝いの、最も深いかたち
- 7 サッカー――国じゅうが、一つの心臓になる
- 8 ルチャリブレ――覆面の下の、善と悪の物語
- 9 市場と屋台――五感の、祝祭
- 10 テキーラとメスカル――土から生まれる、祝いの酒
- 11 ビーチ――もう一つの、休息のかたち
- 12 五人の、それぞれの休日
第十四章 メキシコシティの外へ
- 1 首都は、この国の縮図ではない
- 2 北部──砂漠と工場と、国境という現実
- 3 バヒオ地方──日本が、いちばん近くにいる場所
- 4 南部──いちばん豊かで、いちばん貧しい
- 5 ユカタン半島──マヤの遺跡と、白い砂のリゾート
- 6 太平洋岸──港と、ビーチと、また別のリズム
- 7 一つの国のなかの、いくつもの国
第十五章 太平洋を、挟んで
- 1 カイゼンとゲンバ
- 2 四百年前の侍
- 3 銀と絹の道
- 4 海を渡った移民たち
- 5 混じり合う味
- 6 壁画と歌と覆面
- 7 学び合うということ
- 8 巨大な隣のそばで
終章 死を思い、生を祝う
- 1 なぜ、骸骨は笑うのか
- 2 いちばん底の地層へ
- 3 語られない空席のそばで
- 4 鏡のこちら側
- 5 生と死の鏡
- 6 いちばんの支え
- 7 五人の道連れの、その後
- 8 灯りの海で
実践編A はじめてのメキシコ旅行
- 1 まず「いつ行くか」——季節と気候の話
- 2 どうやって動くか——国内線とバス
- 3 規模別・三つのモデルコース
- 4 治安への備え——恐れすぎず、侮らず
- 5 荷物・通信・言葉——三つの実用メモ
- 6 予算の感覚——「桁」で持っておく
実践編B 暮らす・駐在・ロングステイ
- 1 ビザと在留――「一時」と「永住」の二段構え
- 2 住まい――治安は「地図」で考える
- 3 身の守り方――「習慣」で八割は守れる
- 4 運転と移動――車は「足」であり「守り」でもある
- 5 家族と子ども――帯同の暮らし
- 6 医療――私立と公立の、二つの世界
- 7 お金とコスト――「安い」と「高い」が同居する
- 8 通信――スマホがあれば、たいてい何とかなる
- 9 注意点――水、詐欺、そして「怖がりすぎない」こと
- 10 バヒオの日系コミュニティ――「ここにも小さな日本がある」
- 11 日墨の生活感覚の違い――「今日」と「明日」
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 治安と、身の守り方
- 3 言葉のこと
- 4 人とのつきあい、マナー
- 5 もしものとき
- 6 最後に──怖がるためでなく、近づくために
参照資料
奥付