バングラデシュのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ リキシャのベルと、川の匂いと、途方もない人
- 1 ダッカの朝に、もう少し
- 2 途方もない人の数
- 3 三つの像
- 4 二枚の鏡
- 5 五人の道連れ
- 6 ひとつの約束
第一章 「洪水と貧困の国」だけでは、何も見えない
- 1 一つめの裏返し──「可哀想」ではなく、「這い上がった」国
- 2 二つめの裏返し──「インドの一部」ではなく、言葉のために独立した別の国
- 3 三つめの裏返し──「知らないアジアのどこか」ではなく、私たちの服を作る国
- 4 憐れみから、驚嘆へ
第二章 バングラデシュ人の一日を歩く
- 1 明けきらぬ空の下で
- 2 街が動きだす
- 3 針と、画面と、水と
- 4 昼の、一皿
- 5 大都市の一日、川辺の一日
- 6 子どもたちの、放課後
- 7 夕方の、一杯のチャイ
第三章 米と、魚と、ベンガルの味
- 1 米は、おかずではなく、世界の中心
- 2 魚は、川からの、贈り物
- 3 豆と、野菜と、日々のいのち
- 4 手で食べる、ということ
- 5 もてなし――客は、神からの贈り物
- 6 甘いもの――ミシュティという、幸福
- 7 一杯のチャイと、路上の食
- 8 デルタの食卓――ジャシムの、水辺の恵み
- 9 一つの国、無数の食卓――違いを、見落とさないために
- 10 食卓の、小さな疑問――Q&A
- 11 日本の食卓から見ると
- 12 旅で、食卓に座るということ
第四章 母語のための、たたかい
- 1 詩のある川、ベンガルという場所
- 2 二度、地図が引き直された
- 3 「国の言葉は一つ」という、一言から
- 4 一九五二年、二月の、あの日
- 5 そして、一九七一年へ
- 6 数えきれない死を、どう抱くか
- 7 憎しみと、記憶を、分ける
- 8 日本の、静かな隣に置いてみる
- 9 「バングラデシュ人は皆こう」とは、言えない
- 10 もし、あなたが、その塔の前に立ったら
第五章 水と、生きる
- 1 三つの大河がつくった、世界最大級のデルタ
- 2 「ボルシャ」と「ボンナ」──水は、二つの顔を持つ
- 3 動く土地──「チョル」に生きる人々
- 4 浮く畑──水を、敵にしない
- 5 サイクロン──海からの、いちばん激しい暴力
- 6 死者を、減らしてきた──世界が学ぶ、備えの物語
- 7 川の学校、水の上の病院
- 8 日本という、もう一つの「水の国」から見る
- 9 締め出そうとして、逆に苦しむ──堤防という、もう一つの教訓
- 10 いちばん責任がなく、いちばん傷つく──水の背後にある、不公正
- 11 「バングラデシュの水」とひとくくりにしない
- 12 もし、この国を旅するなら
第六章 その一着は、誰が作ったか
- 1 世界を着せている国
- 2 なぜ、この国だったのか
- 3 シュルタナの、一日
- 4 賃金という、重い話
- 5 ラナプラザ──あの日、崩れたもの
- 6 あの日から、変わったこと・変わらないこと
- 7 「バングラデシュの工場」とひとくくりにしない
- 8 それでも、彼女は工場を選ぶ──自立という、もう一つの顔
- 9 見世物にしない、ということ
- 10 日本の私たちへ──ファストファッションという鏡
- 11 小さなQ&A──よくある、もやもやに
- 12 一枚のシャツの、向こう側
第七章 グラミンと、開発の優等生
- 1 二十七ドルの、はじまり
- 2 「貧しい人に、少額を貸す」という発明
- 3 お金だけでは、なかった
- 4 光の、裏側で
- 5 貧しさを、下から押し返す
- 6 届く手と、届かない手
- 7 「開発の優等生」と呼ばれて
- 8 ラフィーの、賭け
- 9 もし、訪ねるなら
- 10 日本の、静かな鏡
第八章 いちばん、責任がなく、いちばん、傷つく
- 1 いちばん、責任がなく
- 2 「かわいそうな国」ではなく
- 3 塩と、田と
- 4 サイクロンと、備え
- 5 森という盾
- 6 逃げきれないもの
- 7 ひとくくりにはできない
- 8 私たちの側から
第九章 タゴールと、川の歌
- 1 詩人が、二つの国の歌を書いた
- 2 タゴールは、日本にも来ていた
- 3 言葉そのものが、宝だった
- 4 川の上の、放浪の歌い手たち
- 5 反逆の詩人と、笛の音
- 6 幾重にも、重なる祈り
- 7 なぜ、過酷な土地に、これほどの歌があるのか
- 8 日本の私たちは、どうだろう
- 9 都会の若者と、変わっていく音
- 10 旅の途中で、耳を澄ます
第十章 「なんとかなる」の、底力
- 1 停電から始まる朝
- 2 ひとつのかごに入れない
- 3 直して使う
- 4 一メートル四方の店
- 5 分け合う昼
- 6 リキシャの漕ぎ手
- 7 日本から考える
- 8 たくましさを讃える前に
第十一章 一億七千万の、若さ
- 1 半分より、若い国
- 2 縫う手の、その先へ
- 3 海を越えて、送る
- 4 画面の中の、もう一つの広場
- 5 公正を、求めて
- 6 学ぶことへの、渇き
- 7 残るか、出るか
- 8 日本の若者と、重ねてみる
- 9 未来を、決める重さ
第十二章 ベンガルの正月と、クリケット
- 1 赤と白の行進
- 2 祝いの食卓
- 3 二つのイード
- 4 もう一つの宗教、クリケット
- 5 川辺の休日
- 6 歌と詩の集い
- 7 木の下の集い
- 8 祭りに行き合わせたら
第十三章 ダッカの、外へ
- 1 港の街、チッタゴン
- 2 長い浜と、その隣
- 3 紅茶の丘、シレット
- 4 虎の棲む森、シュンドルボン
- 5 川と、村と、ジャシムのふるさと
第十四章 服と、開発と、これからの縁
- 1 田辺さんが、この国に来た理由
- 2 独立の、その直後から
- 3 橋と、地下鉄と、港
- 4 五十年を、見てきた目
- 5 「ポスト・チャイナ」という言葉
- 6 服の縁は、私たちの側の問題でもある
- 7 これからの縁——グラミンと、若い頭脳と
- 8 気候変動という、共通の宿題
- 9 三つの、静かな対話
- 10 反対側から見る——「日本すごい」だけでも、ない
- 11 旅の途中で——縁を、見つける
第十五章 沈まない、という意志
- 1 二つの「沈む」
- 2 老人の二本の指
- 3 娘へ、娘へ
- 4 塩の田で
- 5 帰りの機内で
- 6 雲の下のデルタ
終章 水の国の、たくましさ
- 1 ひとつの問い
- 2 水辺の子どもたち
- 3 私たちの側の糸
- 4 詩と、歌と、信仰と
- 5 尊厳とは
- 6 五人の、いま
- 7 水の国の夕暮れ
実践編A はじめてのバングラデシュ旅行
- 1 小さな旅
- 2 中くらいの旅
- 3 大きな旅
- 4 安全のために──外務省の情報から
- 5 旅の、心得
実践編B 暮らす・駐在・関わる
- 1 ビザと在留──「働きに来る人」のための国
- 2 住まい──門と、警備員と、発電機のある暮らし
- 3 人口密度と渋滞──「時間が読めない」という日常
- 4 医療と、健康を守るということ
- 5 コストと、お金の感覚
- 6 一週間と、休みの日
- 7 通信──スマホが、いちばん先に来た
- 8 仕事──服と、少額の融資と、開発の現場で
- 9 人々との付き合い方──もてなしと、間合いと、敬意
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと──タカという通貨
- 2 言葉のこと──ベンガル語のあいさつ
- 3 もてなしのこと──途方もない歓待の受け方
- 4 食事と手の作法──右手を使うということ
- 5 信仰への敬意──イスラムの戒律とともに
- 6 移動のこと──リキシャの乗り方と値段交渉
- 7 写真のこと──カメラを向ける前に
- 8 健康と安全のこと
- 9 デリケートな話題と、どう向き合うか
- 10 憐れみではなく、敬意を
参照資料
奥付