カナダのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 「ソーリー」と、雄大な自然と
- 1 ロッキーの湖のほとりで
- 2 よく知られた三つの絵
- 3 絵を裏返すということ
- 4 二枚の鏡
- 5 五人の案内役
- 6 日本を映す鏡として
- 7 旅のはじまりに
第一章 「大自然の国」だけでは、何も見えない
- 1 一つめ――「大自然の国」の裏側は、都会だった
- 2 二つめ――「穏やかで礼儀正しい国」の、その下に
- 3 三つめ――「アメリカの薄い版」ではない
- 4 「カナダはこうだ」と言った、そのそばから
- 5 旅する目、暮らす目
第二章 カナダ人の一日を歩く
- 1 六時──目覚めと、窓の外
- 2 七時半──コーヒーと、通勤の流れ
- 3 十時──それぞれの仕事
- 4 三時──午後の光と、街のあいだで
- 5 六時──夕暮れ、そしてそれぞれの夜
- 6 一日の終わりに──同じ夜空の下で
第三章 プーティンと、世界中の食卓
- 1 「カナダ料理」という、答えにくい問い
- 2 プーティン――茶色いソースの、国民食
- 3 メープルシロップ――森が、甘くなる季節
- 4 カナダ生まれの、お菓子たち
- 5 サーモンと、海と川の恵み
- 6 地方ごとの、味の風景
- 7 世界が、台所にやってきた
- 8 ティム・ホートンズ――みんなの、温かいカップ
- 9 土地から、直接いただく――先住民の食
- 10 もう一度、リンダおばさんの食卓へ
第四章 溶けない鍋
- 1 貨物船の少年
- 2 アジアから来る人への、高い壁
- 3 「一つの型に溶かす」ということ
- 4 一九七一年、鍋を替えた国
- 5 モザイク――一枚の絵になる、割れたタイル
- 6 「みんな同じ」を、当たり前だと思ってきた私たち
- 7 移民が、この国を、文字どおり支えている
- 8 束ねるという、終わらない難題
- 9 タイルどうしを、つなぐもの
- 10 ケベックからの、もう一つの声
- 11 台所の湯気の中で
第五章 もう一つの国、ケベック
- 1 「ボンジュール/ハイ」という、一言のなかの歴史
- 2 川をさかのぼって──フランス人が来た大地
- 3 「シェフ・シェ・ヌー」――自分の家の主人になる
- 4 言葉を、法律で守る
- 5 二度の問い――「あなたは、この国から出たいですか」
- 6 ケビンの同僚、マチューの話
- 7 反対側から見ると――英語で暮らす人々の、静かな困惑
- 8 フランス語は、ケベックだけのものではない
- 9 日本にはない現実――「一つの国に、二つの言葉」
- 10 旅の途中で、耳を澄ませる
第六章 奪われた、言葉と、子どもたち
- 1 この大地に、最初からいた人たち
- 2 「文明化」という名の暴力
- 3 ロバートおじいさんの、隣にいた子
- 4 学校で、何が起きていたのか
- 5 サラの祖父の、沈黙
- 6 傷は、世代を超えて
- 7 帰らなかった、子どもたち
- 8 二〇二一年、静かな衝撃
- 9 「文化的ジェノサイド」という言葉
- 10 中島さんが、見つけた一日
- 11 日本の、私たちの鏡として
- 12 言葉を、取り戻す
- 13 和解とは、何をすることか
- 14 ロマンにも、悲劇にも、しないために
第七章 世界一長い国境の、こちら側
- 1 八千九百キロの、あいまいな線
- 2 象と、ベッドをともにする
- 3 アメリカのニュースを見て、暮らす
- 4 あえて、違う道を選ぶ
- 5 「アメリカ人と間違えられたくない」
- 6 空から降りてきた、七千人近く
- 7 大国の隣で、独りであること
- 8 旅の途中で――国境を、感じる
第八章 森と、湖と、地下の富
- 1 山と、湖と、森
- 2 掘り出される富
- 3 ビーバーとカヌーの国
- 4 「なぜ、そんなに外に出るのか」——中島さんの疑問
- 5 世界の水がめ
- 6 誰の大地だったのか
- 7 燃える森
- 8 広さが、心に落とす影
- 9 狭い国から見ると
- 10 大地の上で
第九章 人口を、世界から迎える
- 1 父さんと母さんの、スーツケース
- 2 四人に一人が、外で生まれた
- 3 なぜ、そんなに受け入れるのか
- 4 「点数」で選ぶ、という発想
- 5 「白いカナダ」だった時代
- 6 難民に、扉を開く
- 7 一つの街に、世界中の街がある
- 8 統合という、地味で長い仕事
- 9 それでも、きしみはある
- 10 影のもうひとつ ―― 「頭脳の流出」の受け皿として
- 11 「二世」であること
- 12 中島さんが見た、名前のこと
- 13 この国は、どこへ向かうのか
第十章 なぜ、みんな「ソーリー」と言うのか
- 1 謝っていない「ソーリー」
- 2 謝りすぎる、という自己像
- 3 病院の「ソーリー」
- 4 日本の「すみません」と
- 5 決めつけない、という作法
- 6 控えめさの裏側
- 7 「ソーリー」は、どこから来たのか
- 8 旅の話を、少し
第十一章 豊かな国の、買えない家
- 1 世界でいちばん、家が高い街のひとつ
- 2 「借りる」ことすら、楽ではない
- 3 移民二世という、二つの世界
- 4 学校と、SNSと、比べる心
- 5 誰もが「自分らしく」いられる国で
- 6 もう一つの現実――先住民の若者たち
- 7 未来を、どう思い描くか
- 8 それでも、この国で生きていく
第十二章 長い冬を、楽しむ
- 1 半年、雪と暮らす
- 2 「悪い天気なんてない、悪い服装があるだけ」
- 3 凍った世界の遊び場
- 4 国民的な情熱――アイスホッケー
- 5 反対側から見たホッケー
- 6 冬を、祝う
- 7 夏は、湖のほとりへ
- 8 荒野に、一人で入る
- 9 日本の四季と、カナダの二季
- 10 リンダおばさんの、一年
第十三章 ホッケーと、コテージと、多文化の祭り
- 1 氷の上の、国民的な情熱
- 2 コーヒーと、しずくのように甘いもの
- 3 湖のほとりの、もうひとつの家
- 4 森と、水と、外へ出ていく暮らし
- 5 世界のどこかから来た、祭りの季節
- 6 世界へ流れていく、この国の歌
- 7 サラの休日と、取り戻す楽しみ
- 8 旅の途中で、楽しみに出会うには
- 9 五人の、それぞれの週末
第十四章 トロントの外へ
- 1 「トロントがカナダだ」という、便利な勘違い
- 2 太平洋を望む街、バンクーバー
- 3 フランス語の世界、ケベック
- 4 どこまでも続く大平原、プレーリー
- 5 海の匂いのする東の岸、大西洋岸
- 6 白い北の果て、北極圏とイヌイット
- 7 東と西、都市と地方――ひとつの国の、遠心力
- 8 五人の立つ場所と、もう一つのカナダ
第十五章 太平洋を、挟んだ隣人
- 1 太平洋を渡った人たち
- 2 一九四二年の、断絶
- 3 「私たちは、間違っていた」
- 4 太平洋を挟んだ、いまの縁
- 5 中島さんへの、三つの問い
- 6 二つの国が、映しあう鏡
- 7 記念碑の前で
終章 違いを、溶かさずに
- 1 外側に立つサラ
- 2 この本がたどってきた国
- 3 ロバートおじいさんの冬
- 4 モザイクの裏側
- 5 ケビンの坂道
- 6 「これ、全員、カナダ人なの?」
- 7 私たち自身への問い
- 8 まだ、途中の物語
実践編A はじめてのカナダ旅行
- 1 まず、六つの「顔」を知る
- 2 いつ行くか──季節が、旅を決める
- 3 短い旅──ひとつの都市と、その周りを深く
- 4 中くらいの旅──二つの顔を、つなぐ
- 5 長い旅──東西を、貫く
- 6 気候──「カナダの気候」というものは、ない
- 7 移動──広さと、国内線と、車
- 8 物価と、予算感
- 9 通信と、入国の下ごしらえ
- 10 治安──「安全な国」と思い込まない
- 11 言葉と、敬意──旅の作法
- 12 お土産と、持ち帰るもの
- 13 はじめての一歩を、どう踏み出すか
実践編B 暮らす・移住・留学
- 1 移り住むという選択──なぜ、この国が選ばれるのか
- 2 ビザと移住の道──いくつもの「入口」
- 3 住まい──この国で、いちばん重い財布の話
- 4 広さという名の、車社会
- 5 医療──国民皆保険という、誇りと、待ち時間
- 6 冬への備え──寒さは、装備でしのぐ
- 7 子どもと、学校と
- 8 通信・お金・そのほかの実務
- 9 中島さんの家計簿──ひと月の、リアルな重さ
- 10 日本とカナダ、暮らしの感覚の違い
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 言葉のこと
- 3 礼儀とマナーのこと
- 4 チップのこと
- 5 多様性への配慮
- 6 先住民への敬意ある向き合い方
- 7 アウトドアと野生動物の心得
- 8 緊急時のこと
- 9 最後に――安心して、この国へ
参照資料
奥付