チェコのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 石畳と、ビールの泡と、人形の影
- 1 夜明けのプラハ
- 2 昼のビールと、気取らない平等
- 3 夕暮れの人形劇
- 4 三つの思い込みを、裏返す
- 5 二つの鏡――豊かさと、苦難
- 6 国の呼び名について
- 7 五人の道案内
- 8 もう一度、あの朝へ
第一章 「地味な旧共産国」だけでは、何も見えない
- 1 一つめ──「地味な旧共産国」は、静かに自由を勝ち取った国だった
- 2 二つめ──「美しい観光地」は、途方もなく深い文化の国だった
- 3 三つめ──「ビールの国」は、権威をとぼけていなす、したたかな国だった
- 4 日本から来た目に、映るもの
- 5 「チェコはこうだ」と言う前に
- 6 旅の入り口として
第二章 チェコ人の一日を歩く
- 1 朝 ―― トラムと、コーヒーと、静かな出発
- 2 昼 ―― そして、黄金色のものが、テーブルに
- 3 昼の仕事 ―― 淡々と、しかし、したたかに
- 4 夕方 ―― ホスポダの灯が、ともるころ
- 5 同じ夜、モラヴィアでは
- 6 同じ夜、学生街では
- 7 一日の終わりに――中島さんが見つけたもの
第三章 ビールと、クネドリーキと、豚肉
- 1 まず、ビールの話をしなければならない
- 2 ピルスナー──黄金色は、この国で生まれた
- 3 ホスポダ──ビールが注がれる、社交の場所
- 4 注ぎ方に、名前がある
- 5 食事は、スープから始まる
- 6 クネドリーキ、ふたたび──「ソースを食べるためのパン」
- 7 豚肉と、ザワークラウトと、その名も「三色」
- 8 モラヴィアのワイン──ビールばかりではない
- 9 甘いものと、平日の食卓
- 10 台所は、記憶の場所
第四章 大国に、囲まれて
- 1 神聖ローマ帝国の、まぶしい真ん中で
- 2 信仰の火と、白い山の敗北
- 3 三百年の、長い夜
- 4 眠りから、言葉を呼び覚ます
- 5 一九一八年──真ん中の国が、立ち上がる
- 6 一九三八年──あの、紙切れ
- 7 力の論理という、冷たい石
- 8 「チェコはこうだ」と言う前に
- 9 石畳を、歩いてみるなら
第五章 力に、屈しない方法
- 1 一度目の力――「保護」という名の占領
- 2 ドイツ系の人々のこと――重く、複雑な章
- 3 二度目の力――赤い夜明け
- 4 一九六八年――「人間の顔をした」春と、その戦車
- 5 日本の私たちが、少し立ち止まって考えること
- 6 声を上げ続けた、わずかな人たち
- 7 一九八九年――鍵の鳴る、十一月
- 8 反対側から見れば――誇りだけでは、語れないこと
- 9 旅の途中で、立ち止まる場所
第六章 水より、安いのか
- 1 消費量を、数字で見る
- 2 ピルスナーという、発明
- 3 泡の、注ぎ方に流儀がある
- 4 「ビールは、食べ物です」
- 5 気取らない、平らな社交場
- 6 日本の一杯と、比べてみる
- 7 「チェコのビール」と、ひとくくりにする前に
- 8 旅で、この一杯に出会うために
第七章 シュコダと、堅実な経済
- 1 「東欧」という言葉の、下に隠れているもの
- 2 自転車から始まった、百二十年
- 3 灰色の四十年と、追いつけなかった時間
- 4 ビロードのあとに来た、外資という嵐
- 5 「ドイツの工場」なのか、「ドイツの相棒」なのか
- 6 二〇〇四年、EUという大きな屋根の下へ
- 7 車だけではない――機械と、ガラスと、クリスタル
- 8 日本のものづくりと、二つの鏡
- 9 好景気の、裏側で
- 10 コルナという、小さな独立
第八章 小さな国の、深い文化
- 1 世界に名を知られたプラハの住人
- 2 「軽さ」を書いた作家と、「ロボット」を作った作家
- 3 モルダウは、川の名前
- 4 糸に吊るされた、木の魂
- 5 森を歩く人形と、もぐらのクルテク
- 6 一枚の絵が、国を語る
- 7 なぜ、小さな国が、これほど深いのか
- 8 「チェコの文化」と、ひとくくりにする前に
- 9 旅の途中で、文化に触れる
第九章 プラハだけが、チェコではない
- 1 一つの国に、二つの背骨
- 2 東には、東の歴史がある
- 3 ワインの東、ビールの西
- 4 ブルノという街の、静かな自負
- 5 素朴さという、もう一つの豊かさ
- 6 言葉の、なまり
- 7 信仰の、濃淡
- 8 祭りと、民族衣装
- 9 帰る場所として
- 10 北東の、もう一つの顔
- 11 「チェコはこうだ」と言う前に
- 12 都と、地方と
- 13 旅の途中で──もし、東へ足を延ばすなら
第十章 権威を、まじめに笑う
- 1 神さまを、あまり信じない国
- 2 シュヴェイクという、とぼけた兵隊
- 3 全体主義を、笑いで生き延びる
- 4 若い世代の、シュヴェイク
- 5 日本の権威と、日本の笑い
- 6 泡の消えたグラスの底で
第十一章 自由な、はじめての世代
- 1 壁の向こうを知らない子どもたち
- 2 IT、起業、そして「小さくても世界に出られる」
- 3 観光にあふれ、家賃の上がった街で
- 4 プラハだけが、若者の街ではない
- 5 ヨーロッパの一員である、という自負
- 6 政治への、複雑なまなざし
- 7 二人の、これから
第十二章 モルダウと、村の祭り
- 1 「わが祖国」という、もうひとつの国歌
- 2 ドヴォルザークと「家路」の秘密
- 3 ロックが自由だった時代
- 4 人形に託された、言葉と誇り
- 5 モラヴィアの村祭り、ホディ
- 6 ワインとブルチャークの秋
- 7 冬の広場、クリスマス市
- 8 氷上の誇り、アイスホッケー
第十三章 週末は、自然へ
- 1 「ハタ」という、もう一つの家
- 2 森は、みんなのもの
- 3 歩くこと、それ自体が楽しみ
- 4 丘の上には、いつも城がある
- 5 温泉の国、という意外な顔
- 6 プラハの喧騒の、向こう側
- 7 モラヴィアの、ゆるやかな週末
- 8 旅の途中で──自然のチェコに触れるなら
第十四章 プラハの、外へ
- 1 ビールの生まれた街──ピルゼン
- 2 南ボヘミアの、水と森──チェスケー・ブジェヨヴィツェとシュマヴァ
- 3 おとぎ話の町──チェスキー・クルムロフ
- 4 丘の上には、いつも城が──ボヘミアの古城めぐり
- 5 モラヴィアへ──ブルノという、もう一つの中心
- 6 ワインの丘と、歌う人々──モラヴィア南部
- 7 温泉の谷、そして、まだ見ぬチェコ
- 8 訛りと、気質と、少しずつ違う顔
- 9 プラハだけが、チェコではない
第十五章 ものづくりと、文化の縁
- 1 ものづくりの、遠い親戚
- 2 日本の会社が、ボヘミアに来た
- 3 通じるところ、通じないところ
- 4 ビールと、ガラスと、精密の手
- 5 文化の縁──もぐらのクルテク
- 6 音楽の縁──「モルダウ」と「家路」
- 7 チェコで、日本文化が愛されている
- 8 小さな国は、どうやって誇りを守るのか
- 9 学び合いの、静かな風景
- 10 縁を、ひとくくりにする前に
- 11 旅で、この縁に出会うために
終章 力に、屈しない知恵
- 1 橋の下を流れた、六百年
- 2 旅の終わりに、見てきたもの
- 3 折れない草の強さ
- 4 日本という、鏡
- 5 川べりで、問いを渡す
- 6 五人の、その後
- 7 川は、ゆっくりと
実践編A はじめてのチェコ旅行
- 1 まず、五つの土地を頭に入れる
- 2 短い旅──プラハだけを、たっぷり
- 3 中くらいの旅──プラハに、絵本の町を足す
- 4 長い旅──東のモラヴィアと、湯の里へ
- 5 気候──内陸の、はっきりした四季
- 6 お金──ユーロではなく、コルナ
- 7 ビール──この国の、日常の作法
- 8 移動──鉄道とバスで、どこへでも
- 9 治安──統計を知り、スリに備える
- 10 予算感──ヨーロッパの中では、良心的
- 11 詰め込まない、という贅沢
実践編B 暮らす・駐在・働く
- 1 住むための、紙の手続き
- 2 住まいを、探す
- 3 コルナの、暮らし
- 4 病気に、なったら
- 5 つながる──通信のこと
- 6 働く──製造業と、ITの現場で
- 7 人と、つきあう──控えめで、諧謔に富む隣人
- 8 家族と、子どもの学校
- 9 お金の、置き場所──銀行と、日々の勘定
- 10 街を、動く──交通と、四季
- 11 暮らしの、豊かさ
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと──ユーロではなく、コルナの国
- 2 言葉のこと──たった二語で、空気が変わる
- 3 ビールの頼み方と、パブの作法
- 4 チップ(心づけ)の習慣
- 5 控えめな人々との、付き合い方
- 6 時間の感覚、約束のこと
- 7 写真のマナー
- 8 緊急時に、どうするか
- 9 デリケートな話題に、どう向き合うか
参照資料
奥付