アメリカ中西部のリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
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物語の案内役
本書の構成
プロローグ 五つの冷たい朝
- 1 素通りされる真ん中
- 2 デトロイト、マーカスの朝
- 3 アイオワ、ドナの台所
- 4 シカゴ、カルロスのL
- 5 ミネアポリス、アムラの身支度
- 6 雪道の高橋誠
- 7 たがいに知らない五人
第一章 中西部は、本当に「何もない」のか
- 1 「工場」だったことを忘れないでほしい
- 2 「白人だけの土地」という二番目の思い込み
- 3 「衰退して終わった土地」——三番目の、いちばん重い思い込み
- 4 日本の鏡として
第二章 一日を歩く ― 五人の二十四時間
- 1 午前四時半 ― デトロイト、マーカスの朝
- 2 午前五時 ― シカゴ、カルロスの二つの仕事
- 3 午前五時半 ― アイオワ、ドナの相場と土
- 4 午前六時 ― ミネアポリス、アムラの二つの世界
- 5 午前七時 ― シカゴ、高橋の出発
- 6 正午 ― それぞれの昼
- 7 午後 ― 交わりの時間
- 8 夕暮れ ― 帰る道
- 9 夜 ― 同じ風の下で
第三章 食べることは、来た道の地層
- 1 移民が置いていった、味の地層
- 2 ホットディッシュ ── 台所の実直さ
- 3 教会のポットラック
- 4 デトロイトの台所 ── 南部から来た味
- 5 カンザスシティのバーベキュー
- 6 コーンとステーキ ── 平原の当たり前
- 7 シカゴの一角 ── 都市に積もる層
- 8 ビールとチーズ ── ウィスコンシンの誇り
- 9 ソマリの食卓 ── 最も新しい層
- 10 甘さと、あふれる量
- 11 畑と食卓の、遠い距離と近い距離
- 12 感謝祭の予感
第四章 工場が閉じた日 ― 労働者階級の解体と再編
- 1 家が買えた時代
- 2 扉が閉じる
- 3 解体のあとに残るもの
- 4 重なりと、軋轢
- 5 日本という鏡
- 6 反対側から見る
- 7 手が覚えている
第五章 教会と、その先の信仰
- 1 土に建った教会
- 2 都市の信仰、移民の信仰
- 3 マーカスの教会 ── 歌と、生き延びること
- 4 聴診器とヒジャブ ── 病院の礼拝室で
- 5 「無宗教」という国から来た男
- 6 揺らぐもの ── 世俗化と、空いていく席
- 7 敬意という一点で
第六章 シカゴと、その外側
- 1 二つの二十分
- 2 光の下の影
- 3 外側へ、車で三時間
- 4 息を継ぐ、農村の朝
- 5 都市が農村を、農村が都市を
- 6 縮む外側で、それでも
第七章 働くということ ― ラインと畑と倉庫
- 1 かつてのラインと、今のライン
- 2 畑という職場 ― 機械の中の孤独
- 3 倉庫の時代 ― 手のひらの中の管理者
- 4 移民たちの手 ― 誰が肉を切るのか
- 5 組合という記憶
- 6 日本の鏡 ― 終身雇用の記憶と、掛け持ちの現実
- 7 反対側から ― それでも、ここで働く理由
第八章 経済 ― 世界の工場から、世界の食糧庫へ
- 1 鉄と車の黄金時代
- 2 工場が去るということ
- 3 痛みを、見世物にしないために
- 4 破綻のあとの、明かり
- 5 もう一つの顔 ― 世界の食糧庫
- 6 ドナの台所の、二つの画面
- 7 トウモロコシが燃料になる
- 8 肉になる経済 ― カルロスの仕事
- 9 大豆が海を渡る ― 高橋の仕事
- 10 動かす経済 ― 物流ハブ
- 11 育てる経済 ― Eds and Meds
- 12 二つのアメリカ、一つの土地
第九章 揺れる州の政治 ― スイングステートの重み
- 1 「揺れる」とは、どういうことか
- 2 かつては、労働者の州だった
- 3 綱が、ほどけていく
- 4 ドナの畑にも、看板は立つ
- 5 なぜ、二つに割れて見えるのか
- 6 台所に降りてくる争点
- 7 組合という、ほどけた綱
- 8 新しい声が、地図を描き変える
- 9 高橋が見た、投票所の朝
- 10 決めるのは、いつも数万の心
- 11 沈黙の意味
第十章 若者たち ― 残るか、出るか
- 1 出ていく若者、残る若者
- 2 デヴォン ― 死んだ街に、息を吹き返した仕事があった
- 3 ドナの息子 ― 継ぐという、静かな決断
- 4 トレード職 ― 大学だけが道ではない、という選択
- 5 アムラの世代 ― 二つの世界のあいだで
- 6 カルロスの娘 ― 英語が第一言語の世代
- 7 画面のなかの居場所 ― eスポーツとオンラインの世代
- 8 教会離れと、それでも残るもの
- 9 残ることの誇り、出ることの罪悪感
- 10 高橋の目に映った、ある卒業式
第十一章 暮らしの手触り ― 雪・ピックアップ・広い家
- 1 雪と、それを生きる技術
- 2 ピックアップトラックと、車がなければ生きられない土地
- 3 広い家、安い土地
- 4 竜巻と、地下室の意味
- 5 五大湖と、水辺の暮らし
- 6 遠い店、近い隣人
- 7 反対側から見れば
第十二章 Midwest nice ― 素っ気ない親切
- 1 「ミッドウェスト・ナイス」という言葉
- 2 「Ope」——ぶつかる前の小さな謝罪
- 3 素っ気なさと親切の同居
- 4 「よお」から始まる会話
- 5 率直さ、それとも遠回し
- 6 ご近所づきあいという互助と監視
- 7 都市の距離、農村の信頼
- 8 行列と、譲り合いと
- 9 レジ係との、名もなき会話
- 10 マーカスの街の、ポーチの文化
- 11 高橋の戸惑いと、その解け方
- 12 「ありがとう」の重さ
- 13 アムラの二つの世界の親切
- 14 会話が教えてくれること
第十三章 楽しみ ― 球場と湖と州祭り
- 1 蔦の壁の球場で
- 2 秋の土曜は、大学のもの
- 3 湖という遊び場
- 4 州フェア――バターで作った牛
- 5 森と、銃と、鹿の季節
- 6 音楽が生まれる街
- 7 移民たちの祭り
- 8 氷の上の州
- 9 金曜の夜と、小さな町の熱
- 10 かける金と、かけない楽しみ
第十四章 もう一つの中西部 ― 大平原と居留地
- 1 ガソリンスタンドが消えた町
- 2 牛と、乾いた土地の記憶
- 3 パインリッジへ
- 4 奪われた土地の記憶
- 5 「主権」という言葉
- 6 消えかけた言葉を取り戻す
- 7 バッファローが帰ってくる
- 8 儀礼という背骨
- 9 残る若者、出る若者
- 10 暮らしの現実
- 11 見世物にしないということ
- 12 草原の夜
第十五章 日本と中西部 ― 大豆と自動車と姉妹都市
- 1 太平洋をまたぐ一粒の大豆
- 2 穀物エレベーターから日本の港まで
- 3 自動車が結んだもう一つの糸
- 4 姉妹都市と、畑をまたぐ握手
- 5 食卓に忍び込んだ日本
- 6 静かな歴史の底
- 7 反対側から見れば
- 8 高橋の総括 ― 二つの土地のあいだで
終章 収穫の食卓
- 1 土は嘘をつかない ── ドナの食卓
- 2 一度死んで、また息をしてる ── マーカスの食卓
- 3 シカゴは寒いけど、人は温かいときがある ── カルロスの食卓
- 4 わたしは二つの国の間の橋 ── アムラの食卓
- 5 五つの食卓は、たがいに知らない
- 6 繁栄は去った。だが土と手と誇りは残った
- 7 一つの国であり続けるための実験
- 8 日本の食卓へ、静かな問いを
実践A はじめての中西部旅行
- 1 いつ行くか ― 季節がすべてを決める土地
- 2 入国とそなえ ― ESTAとパスポートと保険
- 3 どう動くか ― レンタカー前提の土地
- 4 モデルコース ― シカゴを基点に
- 5 何日で、どう組むか ― 日程の目安
- 6 お金のこと ― チップと予算の感覚
- 7 食べること ― 旅の楽しみの半分
- 8 泊まる・つながる ― 滞在の実務
- 9 素っ気ない親切とのつきあい方
実践B 中西部に暮らす
- 1 何の資格でここにいるか ── 在留形態のおおまかな地図
- 2 家を探す ── 中西部は「広くて、安い」
- 3 医療保険 ── これだけは、絶対に、先に片づける
- 4 車と冬 ── 中西部は、車が無いと生きていけない
- 5 番号と口座 ── 社会の入口としてのSSN
- 6 子どもと学校 ── 学区が決める就学
- 7 暖房費と、冬を越す家計
- 8 食べたいものを、どう手に入れるか
- 9 つながりをつくる ── 教会、日本人会、そのあいだ
実践C 実用Q&A ― お金・言葉・マナー・安全
- 1 お金 ― 現金、カード、そしてチップの現実
- 2 言葉 ― 通じる英語と、中西部のクセ
- 3 そのまま使えるミニ会話帳
- 4 マナー ― Midwest nice と、触れてはいけない話題
- 5 安全・法律・健康 ― これだけは軽く見ないでほしい
- 6 最後に ― 「確認する」という習慣そのものが、いちばんの備え
参照資料
奥付