アイルランドのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 雨と、パブの音楽と
- 1 雨と、緑の島
- 2 パブという、みんなの家
- 3 絵葉書の、その裏側
- 4 島が抱えている、重い記憶
- 5 コインの、表と裏
- 6 もう一枚の鏡として
- 7 五人の隣人
- 8 重い扉を、押してみる
第一章 「緑の島」だけでは、何も見えない
- 1 一枚目のクリシェ──「緑の島とギネスの牧歌」
- 2 二枚目のクリシェ──「文学とケルトの伝統の、古い国」
- 3 三枚目のクリシェ──「北アイルランド紛争の、暗い国」
- 4 三枚のコインの、表と裏
- 5 藤本さんの、その後
第二章 アイルランド人の一日を歩く
- 1 朝──暗い窓と、ケトルの音
- 2 通勤──満員電車のない国の、混みかた
- 3 仕事──ガラス張りのオフィスと、羊のいる丘
- 4 夕方──暮れるのが早い島の、灯り
- 5 夜──音楽が始まると
- 6 一日の終わりに──四つの窓の、四つの灯り
第三章 シチューと、ギネスと、パブ飯
- 1 アイリッシュ・シチューという、家の味
- 2 ジャガイモ――この島の、光と影
- 3 ソーダブレッド――イーストのいらないパン
- 4 パブへ――食と、場所と
- 5 黒いビール、ギネス
- 6 パブ飯――素朴で、たっぷりと
- 7 食卓としてのパブ、居間としてのパブ
- 8 変わりゆく食卓
- 9 旅する人へ――食卓に、腰を落ち着けて
第四章 ジャガイモが、消えた年
- 1 一枚の葉に、白い斑点
- 2 港から、食料が出ていく
- 3 百万の死、百万の旅立ち
- 4 兄さんを、送り出した記憶
- 5 世界中に散った「同胞」
- 6 記憶を、どう抱えるか
- 7 日本の私たちと、飢饉の記憶
第五章 同じ島の、二つの旗
- 1 数百年の、影
- 2 独立、そして分かれ道
- 3 北で、灯が消えていった
- 4 金曜日に、来たもの
- 5 一つの島の、いまの線
第六章 いちばん貧しい国の一つが、いちばん豊かな国の一つに
- 1 ヨーロッパの「田舎」だった国
- 2 「ケルトの虎」が走り出す
- 3 虎が、転ぶ
- 4 そして、立ち直る
- 5 「豊かさ」の、からくり
- 6 少数の巨人の、肩の上で
- 7 反対側から見ると
- 8 日本という、もう一つの島国
- 9 旅先で、この変化を見るなら
第七章 教会が、力を持っていた頃
- 1 生活の、すべてだった
- 2 それは、悪いだけの力ではなかった
- 3 メアリーおばさんの、信仰
- 4 明るみに、出たこと
- 5 崩れた、絶対
- 6 二人の教皇のあいだで
- 7 シアラの、世界
- 8 二人の、あいだ
- 9 日本の、「なんとなく」と
- 10 空っぽの教会と、鳴りやまない鐘
第八章 国民が、投票で価値観を変えた
- 1 あれほど敬虔だった国が
- 2 なぜ、憲法を国民投票で変えるのか
- 3 二〇一五年五月――「賛成」と書かれたバッジ
- 4 二〇一八年五月――もっと重く、もっと静かな投票
- 5 「変わった」のではなく、「変えた」
- 6 老いた世代の、静かなまなざし
- 7 日本の私たちと、どう違うのか
- 8 変化のあとに残るもの
第九章 出ていった国に、人がやってくる
- 1 空っぽになっていった島
- 2 虎がやってきて、風向きが変わった
- 3 そして、青と黄色の旗
- 4 「一時的」のはずだった、長い待ち時間
- 5 家がない、という現実
- 6 「歓迎」の看板と、その裏側
- 7 日本という、もう一つの島国
- 8 旅する人へ、暮らす人へ
第十章 言葉の、魔法
- 1 the gift of the gab
- 2 小さな島から、多くの文豪が
- 3 皮肉と、言葉遊びと
- 4 パブという、社交の中心
- 5 音楽が始まる夜
- 6 寡黙を美徳とする国から来て
- 7 一枚岩ではない、という但し書き
- 8 旅の途中で、言葉に出会う
第十一章 豊かな国の、住めない家
- 1 部屋が、ない
- 2 二つの世界の、あいだで
- 3 内見という、戦場
- 4 画面の中の、比べる暮らし
- 5 また、船に乗るのか
- 6 出ていくのか、変えるのか
- 7 ずっと借りて、暮らしていく
- 8 「ふつう」の重さ
- 9 日本の若者と、島越しに
- 10 旅する人へ、少しだけ
第十二章 泣くかわりに、歌う
- 1 苦難の記憶と、よくしゃべる人々
- 2 機知という、弱い者の武器
- 3 笑う葬式
- 4 泣くのは、決めた時間だけ
- 5 歌という、記憶の器
- 6 明るさの、裏側
- 7 船が飛行機になっただけ
- 8 一人で泣かないための、クラック
第十三章 パブのセッションと、聖パトリックの日
- 1 楽譜のない音楽、名前のある曲
- 2 ダブリンの藤本さんが、面食らったこと
- 3 ハーリングという、速さの競技
- 4 「郡」を背負って戦う
- 5 ラグビーと、一つになる緑
- 6 三月十七日、世界が緑に染まる日
- 7 雨に洗われた、西の果て
- 8 五人の、それぞれの休日
第十四章 ダブリンの外へ
- 1 なぜ「西へ」なのか
- 2 メアリーおばさんの町、ゴールウェイ
- 3 アイルランド語が、生きている場所
- 4 ダブリンっ子は、西を知らない
- 5 コネマラ――石と、水と、空
- 6 緑の田園と、荒々しい海
- 7 北西へ――最も荒く、最も静かな海岸
- 8 南へ――「もう一つの首都」コーク
- 9 同じ島の、もう一つの国――北アイルランド
- 10 ベルファストの、二つの顔
- 11 旅の、実際のところ
- 12 一つの島の、たくさんの顔
第十五章 島国どうしの、意外な縁
- 1 小泉八雲という、細い糸
- 2 言葉を、大切にする国どうし
- 3 経済という、新しい縁
- 4 EUという、大きな器のなかで
- 5 苦難の記憶を、どう抱えて進むか
- 6 反対側から見れば――違いもまた、深い
- 7 旅する人、暮らす人へ――縁を、たどってみる
- 8 二つの島の、これから
終章 記憶を抱いて、前へ
- 1 丘に残る、畝の跡
- 2 この本が、たどってきたもの
- 3 記憶の、いくつかの抱え方
- 4 前を向く世代と、記憶を運ぶ世代
- 5 日本の読者は、そこに何を見るか
- 6 豊かさとは、何か
- 7 帰任の朝に
- 8 雨は、まだ降っている
実践編A はじめてのアイルランド旅行
- 1 まず、島には「二つの国」がある
- 2 小さな旅――ダブリンとその周辺だけを、深く
- 3 中くらいの旅――西へ渡り、大西洋の崖に立つ
- 4 大きな旅――南へ下り、島をぐるりと
- 5 大きな旅の、もう一つの目的地――北アイルランドへ
- 6 天気、移動、お金――旅の三つの現実
- 7 持ち帰るもの――土産と、小さな買い物
- 8 治安と、旅の心構え
実践編B 暮らす・駐在・留学
- 1 まず、どうやって「いる資格」を得るか
- 2 暮らしの土台を、組み立てる
- 3 住まい――この国でいちばん、しんどい話
- 4 お金の話――家計簿を、のぞいてみる
- 5 医療――しくみが、日本とだいぶちがう
- 6 通信――これは、意外なほど楽
- 7 家族で来るなら――子どもの学校のこと
- 8 暮らしの、三つの慣れどころ
- 9 パブでのおしゃべりを、楽しむということ
- 10 日本と、アイルランドの、暮らしの感覚
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 パブという場所
- 3 おしゃべりと、沈黙
- 4 言葉のこと
- 5 触れかたに、気をつけたい話題
- 6 お金にまつわる、こまごまとしたこと
- 7 いざというときに
- 8 最後に
参照資料
奥付