オーストリアのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 一杯のコーヒーに、一時間
- 1 三つの、明るい顔
- 2 絵はがきを、めくる
- 3 二枚の鏡
- 4 五人の道連れ
- 5 この本の、断り書き
- 6 ぬるくなった、メランジェ
第一章 「音楽の都」だけでは、何も見えない
- 1 クリシェ① 「音楽の都、モーツァルトの国」
- 2 クリシェ② 「アルプスの、牧歌の国」
- 3 クリシェ③ 「ドイツと、同じような国」
- 4 岩崎さんが、気づいたこと
第二章 オーストリア人の一日を歩く
- 1 朝――路面電車と、牛と、コーヒー一杯
- 2 昼――仕事と、山と、講義と
- 3 夕方――カフェと、山の夕暮れと
- 4 夜――四つの一日が、閉じていく
第三章 シュニッツェルと、ザッハトルテと
- 1 一枚の、金色のカツレツ
- 2 皿の上の、大帝国
- 3 隣の国と、似て非なる
- 4 甘い、王様――ザッハトルテ
- 5 一杯のコーヒーに、一時間
- 6 コーヒーの、名前が多すぎる
- 7 カフェは、ただの喫茶店ではなかった
- 8 気取らない、街の食堂
- 9 新酒の酒場と、山の料理
- 10 パンと、ふだんの食卓
- 11 食卓が、教えてくれること
第四章 ヨーロッパの、真ん中だった
- 1 コーヒー一杯の向こうに、帝国があった
- 2 六百年、つづいた家
- 3 「k.u.k.」という、二文字の呪文
- 4 山から見た、帝国──ヘルガおばさんの土地
- 5 崩れ落ちた、一夜
- 6 「わたしたちは、生き残れるのか」
- 7 ノスタルジーという、甘い罠
- 8 苗字と、料理に残る、帝国
- 9 大学生ゾフィーの、醒めた目
- 10 日本人の胸に、なぜ響くのか
- 11 街の大きすぎる服を、着こなす
第五章 「最初の被害者」という、逃げ道
- 1 英雄広場の、歓声
- 2 なぜ、歓迎したのか
- 3 併合の、翌日から
- 4 二軒先の、仕立て屋
- 5 拾われた半分と、忘れられた半分
- 6 隣の国と、分かれた道
- 7 蓋が、こじ開けられる
- 8 日本に住む、わたしたちは
第六章 どちらにも、つかない
- 1 四人のジープ
- 2 十年の、待つ時間
- 3 「オーストリアは、自由だ」
- 4 中立とは、何をすることか
- 5 橋を、かける
- 6 ただ「つかない」だけではない
- 7 素朴な疑問に、答えてみる
- 8 若い世代の、醒めた目
- 9 隣のドイツとは、また違う
- 10 EUの一員になっても
- 11 日本の、静かな鏡
- 12 旅の途中で
第七章 街じゅうに、音楽が鳴っていた
- 1 三人の巨人が、同じ街を歩いていた
- 2 なぜ、小さな国が
- 3 三拍子の街――ウィンナ・ワルツ
- 4 世界中が見る、元日の朝
- 5 世紀末ウィーン――黄金と、心の奥
- 6 一杯のコーヒーと、一つの世界
- 7 憧れることの、豊かさ
第八章 アルプスの、暮らし
- 1 ウィーンだけの国ではない
- 2 鐘が、時間だった
- 3 たんすの奥の、晴れ着
- 4 牛が、里へ下りる日
- 5 壊れたオルガンから生まれた歌
- 6 ハイマートという言葉
- 7 山の、厳しさのほう
- 8 訪ねてみるなら
第九章 豊かな国の、暗い影
- 1 「客人」として呼ばれた人たち
- 2 バルカンの戦火と、二つ目の波
- 3 二〇一五年、夏
- 4 EUという、大きな枠
- 5 早くから、根強く
- 6 なぜ、人は投票するのか
- 7 帝国の記憶と、いまの不安
- 8 二つの「向き合い方」
- 9 声を、あげる
- 10 岩崎さんの、戸惑い
- 11 当事者の、声
- 12 日本の私たちへ
- 13 旅する人へ
第十章 肩書きと、皮肉と、Gemütlichkeit
- 1 「ヘル・ドクトル」と呼ばれる国
- 2 帝国が遺した、称号という財産
- 3 几帳面さ、という土台
- 4 ゲミュートリヒカイト――居心地のよさ、という価値
- 5 グランティヒ――もうひとつの、ウィーン気質
- 6 シュマー――人を食った、優しい嘘
- 7 「死」とさえ、仲がいい
- 8 日本の「建前と本音」と、どう違うのか
- 9 戸惑いから、味わいへ
- 10 旅の途中で、味わうために
第十一章 EUの、真ん中で
- 1 国境のない世界に生まれて
- 2 部屋が、見つからない
- 3 山が、変わっていく
- 4 都市と、地方と
- 5 小さな画面のなかで
- 6 海の向こうの、同じ悩み
- 7 もう一つの、宿題
- 8 裏通りのカフェへ
第十二章 「世界一住みやすい街」の、正体
- 1 「世界で最も暮らしやすい都市」という順位
- 2 住まい――「赤いウィーン」の遺産
- 3 移動――安い定期券の街
- 4 時間――日曜に、店が閉まる街
- 5 そして、文化が、手の届くところにある
- 6 「もしも」への、備え
- 7 だが、それは「変わらない」ということでもある
- 8 「二人に一人」に、入れない人たち
- 9 日本の、都市の暮らしと引き比べて
- 10 滞在の、小さな観察
第十三章 オペラと、ワイン酒場と、雪山と
- 1 音楽は、暮らしのそばにある
- 2 ルーカスの週末――カフェから、クラブへ
- 3 冬の舞踏会――ワルツを踊る夜
- 4 ホイリゲ――新酒と、素朴なごちそう
- 5 ヘルガおばさんの山――スキーと、登山と
- 6 冬を灯す――クリスマスマーケット
- 7 フランツおじいさんの、ラジオの前
- 8 意外なほど熱い、サッカー
- 9 湖のほとりの、夏
- 10 五人の、それぞれの休日
- 11 楽しみが教えてくれること
第十四章 ウィーンの外へ
- 1 音楽の生まれた町、ザルツブルク
- 2 湖と、塩の谷――ザルツカンマーグート
- 3 アルプスのただ中、インスブルックとチロル
- 4 ワインと、丘と、緑――シュタイアーマルク
- 5 南の湖と、最西端――ケルンテンとフォアアールベルク
- 6 言葉が、土地を分ける
- 7 川の贈り物――ドナウ渓谷、ヴァッハウ
- 8 東のはて――帝国の名残が残る、国境の土地
- 9 一つの名前の、たくさんの顔
第十五章 音楽で、結ばれて
- 1 海を渡ってきた、五線譜
- 2 指揮台の上の、日本人
- 3 街角の、若い日本人たち
- 4 正月の、青きドナウ
- 5 コーヒー一杯で、一時間
- 6 目に見えにくい、経済の縁
- 7 大きかった国が、小さくなって
- 8 向き合いにくい過去と、どう向き合うか
- 9 二つの国の、学び合い
- 10 黄金の広間の、あの音を
終章 栄光と、影を抱いて
- 1 帝国の中心だった記憶
- 2 なぜ、向き合いは遅れたのか
- 3 五人が、いま立っている場所
- 4 日本に生きる私たちの、鏡として
- 5 金色の間の、もう一つの旋律
実践編A はじめてのオーストリア旅行
- 1 短い旅――ウィーンだけを、ていねいに
- 2 中くらいの旅――ウィーンに、もう一枚の顔を足す
- 3 長い旅――湖と、川と、山あいへ
- 4 規模別・組み立ての早見
- 5 旅の下ごしらえ――季節、足、財布、安全
- 6 食べることも、旅の楽しみ
- 7 記憶の場所を、訪ねるなら
- 8 五人の、それぞれの一日
実践編B 暮らす・駐在・留学
- 1 岩崎さんが、もう一度この街に来た理由
- 2 在留の入り口――「なぜ来たか」で扉が変わる
- 3 住まい――家賃が安い国の、不思議な仕組み
- 4 医療――高い保険料と、頼れる安心
- 5 子どもの学校――どこに通わせるか
- 6 お金の話――何が安く、何が高いか
- 7 通信――つながることは、たやすい
- 8 つまずきの石――格式、几帳面さ、そして日曜
- 9 二つの暮らしを、行き来して
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 カフェ(コーヒーハウス)の作法
- 3 呼びかたと、格式
- 4 オペラとコンサートのマナー、そして気軽さ
- 5 チップ
- 6 言葉──ドイツ語、でも少し違う
- 7 重い話題との、向き合い方
- 8 緊急時と、安全
参照資料
奥付