万象知楽出版BANSHO CHIRAKU PUBLISHING

インドネシアのリアル

万象知楽編集部 / 世界の国のリアル

インドネシアのリアルの表紙

この本について

『インドネシアのリアル』は、「世界の国のリアル」シリーズの電子書籍です。物語を通して、歴史と人びとの暮らしをたどります。 本書で取り上げるテーマ(一部) ・第二章 インドネシア人の一日を歩く ・第三章 屋台の熱気と、島ごとの味 ・第四章 一万七千の島が、一つの国 ・第五章 いちばん多くのムスリムがいる国 ・第六章 語られてこなかった、年 EPUB形式でお届けします。EPUB対応の読書アプリでお読みください。

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本の紹介ABOUT THIS BOOK

この本の内容

渋滞のなかを走るバイク、夜明けの礼拝の呼びかけ、屋台の煙とサンバルの辛さ、バリの家々に置かれる小さな供え物。インドネシアには、一万七千ほどの島と数百の民族を「多様性のなかの統一」で束ねる国のかたち、世界で最も多くのムスリムが暮らす国の信仰、独立への戦いと、長く語られてこなかった一九六五年の出来事があります。

本書は、架空の五人の案内役の日々をたどりながら、インドネシアの歴史・文化・社会を物語で読む一冊です。ジャカルタで配達のバイクを走らせるアグス、ジャワの町で食堂を営むシティおばさん、多くを語らない祖父のスギオノおじいさん、バリ島のワヤン、駐在員の岡田さん。伸び盛りの経済と新首都、パプアや東の島々、日本との縁までをたどります。

歴史や統計の説明には巻末に参照資料を掲げ、一九六五年の犠牲者の数など推計に幅のあるものは出所ごとに示しています。物語の人物・会話は創作であることを明記しています。終章のあとには、旅行の準備、暮らす・駐在するための手がかり、実用Q&Aと言葉・マナーの実践編を収めました。

シリーズ「世界の国のリアル」は、土地の歴史と人びとの暮らしを、物語を通してたどる読み物です。

目次・本書の構成

章題を選ぶと、その章の詳しい項目を開けます。

このシリーズについて

この本について

物語の案内役

本書の構成

プロローグ 渋滞と、祈りの声と、屋台の煙
  • 1 三つの思い込み
  • 2 扉の向こうの、本当のインドネシア
  • 3 一枚めの鏡——多様性のなかの統一
  • 4 二枚めの鏡——東南アジアの巨人
  • 5 五人の道連れ
  • 6 歩きはじめる前に
第一章 「バリのリゾート」だけでは、何も見えない
  • 1 「バリのリゾート」の裏側
  • 2 「イスラムの国」と聞いて思い浮かべるもの
  • 3 「発展途上国」という古い地図
  • 4 三つを裏返した先に
第二章 インドネシア人の一日を歩く
  • 1 夜明け──四つの目覚め
  • 2 屋台の朝食──同じ時刻の、四つの食卓
  • 3 動きだす街──あの、途方もない渋滞
  • 4 昼──祈りが、一日を区切る
  • 5 午後──熱と、けだるさと、それぞれの仕事
  • 6 夕方──日没の祈りと、家路
  • 7 夜──それぞれの、一日の終わり
第三章 屋台の熱気と、島ごとの味
  • 1 一皿のなかの多様性
  • 2 ワルンという、暮らしの真ん中
  • 3 移動する台所——カキリマ
  • 4 手で食べる、ということ
  • 5 辛さの薬味——サンバル
  • 6 甘いジャワと、辛いパダン
  • 7 ごはんを食べる、という言葉
  • 8 甘いものと、飲みもの
  • 9 汁もの——ソトのやさしさ
  • 10 食べものが映す、信仰
  • 11 台所から見える、国のかたち
第四章 一万七千の島が、一つの国
  • 1 一枚の紙幣から
  • 2 「多様性のなかの統一」という言葉
  • 3 数を、いちど並べてみる
  • 4 シティおばさんの、村の言葉
  • 5 「みんなの言葉」は、どこから来たか
  • 6 アグスの、渋滞のなかの多様性
  • 7 五つの土台――パンチャシラ
  • 8 ジャワと、その外の島々
  • 9 少数者の場所――ワヤンと、華人と
  • 10 締めつけと、ゆるみのあいだで
  • 11 岡田さんの、二度目の問い
第五章 いちばん多くのムスリムがいる国
  • 1 いちばん多い、けれど中東ではない
  • 2 シティおばさんの、静かな一日
  • 3 断食の月が、街を変える
  • 4 一生に一度の、遠い夢
  • 5 「なんとなく」の国から見ると
  • 6 変わりゆくもの──ヒジャブと、若い信仰
  • 7 都会の、スマホのなかの信仰
  • 8 穏やかさの、その先にある緊張
  • 9 旅する者、暮らす者へ
第六章 語られてこなかった、年
  • 1 三百年の、支配
  • 2 「われわれは、独立を宣言する」
  • 3 独立戦争──取り戻すための、四年
  • 4 スカルノという人
  • 5 一九六五年──「あの年」
  • 6 新秩序──開発と、静けさと
  • 7 一九九八年──静けさが破れる
  • 8 語り直しの、はじまり
  • 9 沈黙の、かたち
第七章 みんなで担げば、軽い
  • 1 「みんなで担ぐ」という言葉
  • 2 台所の向こう側で回っているもの
  • 3 話し合って、決める、その決め方
  • 4 ゴムの時間
  • 5 笑顔という盾、面子という秤
  • 6 困ったときの、地域という網
  • 7 隣組という骨格
  • 8 似て非なる──「和」と「ゴトンロヨン」
  • 9 すべてが「共同」ではない
  • 10 旅する人、暮らす人へ
第八章 若く、大きく、伸びていく
  • 1 数で見る「巨人」
  • 2 アグスの、アプリで稼ぐ一日
  • 3 「ギグ経済」と、ユニコーンの群れ
  • 4 地面の下にあるもの──資源の国
  • 5 工場と、日本の会社
  • 6 上を目指す、若者たち
  • 7 東南アジアの、まとめ役
  • 8 「中くらいの国」の壁
  • 9 影の部分──格差と、インフラ
  • 10 森を切り開いて、新しい首都を
  • 11 かつての日本という、鏡
  • 12 旅先で、成長を感じるには
  • 13 ふたたび、アグスの夜
第九章 ジャワと、その外の世界
  • 1 一つの島に、半分の人
  • 2 「外島」という言葉
  • 3 資源は外にあり、富は中心へ
  • 4 人を、島から島へ
  • 5 海が、隔て、つなぐ
  • 6 スマトラ──西の大きな島
  • 7 アチェ──信仰と、傷と、海
  • 8 スラウェシ──不思議なかたちの島
  • 9 カリマンタン──森と、新しい首都
  • 10 東の島々──また別のインドネシア
  • 11 日本の物差しを、いったん置く
  • 12 島に立つ、ということ
第十章 神々の島と、六つの宗教
  • 1 島全体が、ひとつの祈りでできている
  • 2 暦がふたつ、祭りが絶えない
  • 3 人生は、儀礼の連なり
  • 4 寺と、共同体という骨組み
  • 5 伝統と、観光のあいだで
  • 6 島の外の、たくさんの信仰
  • 7 「あなたの宗教は?」――身分証に書かれる信仰
  • 8 イスラムの海のなかの、共存というかたち
  • 9 多神の島国から、多宗教の島国を見る
第十一章 スマホを握った、若い巨人
  • 1 いちばん多くの目が、いちばん長く見ている
  • 2 スマホが仕事になる──ギグ経済という新しい働き方
  • 3 村から都市へ──若者たちの大移動
  • 4 「学べば、上へ行ける」という熱
  • 5 ゆれる価値観──ジェンダーと、信仰と
  • 6 声を上げる若者たち──目覚める政治参加
  • 7 若者たちが見上げる、傷ついた空と海
  • 8 希望と、壁と
  • 9 旅で、若者たちに出会うには
第十二章 笑顔の下の、したたかさ
  • 1 「ゴムの時間」という発明
  • 2 「ノー」と言わない、という技術
  • 3 話し合いで、丸くおさめる
  • 4 「したたかさ」の発見
  • 5 商いの、長い記憶
  • 6 「みんなそうだ」とは、言えない
  • 7 神さまと、世間と、うまくやる
  • 8 旅する人が、つまずくところ
  • 9 「本音と建前」と、どう違うのか
  • 10 束ねてきた者の、静かな強さ
第十三章 バドミントンと、影絵と、レバラン
  • 1 羽根を打つ音は、国じゅうにある
  • 2 サッカーは、熱狂と痛みの両方
  • 3 腰を落ち着ける、という娯楽
  • 4 歌えば、みんなが仲間
  • 5 影絵と、青銅の音
  • 6 布に描く、蝋(ろう)の模様
  • 7 空に舞う凧(たこ)、路地の遊び
  • 8 祭りが、島ごとに違う
  • 9 帰る、という祝い
  • 10 楽しみは、集うこと
第十四章 ジャワとバリの、外へ
  • 1 西の大島──スマトラの、多様な民族と、アチェ
  • 2 トラジャの、盛大な見送り──スラウェシ
  • 3 森と、新しい首都──カリマンタン
  • 4 東へ、乾いた島々──ヌサトゥンガラ
  • 5 いちばん東の、もう一つの世界──パプア
  • 6 旅する人へ、ひとつの心づもり
  • 7 海が、隔て、そして、つなぐ
第十五章 資源と、記憶と、隣人
  • 1 三年半という、短くて重い時間
  • 2 詫びと、償いと、そのあと
  • 3 車と、資源と、暮らしのなかの日本
  • 4 「親日」という言葉の、ほんとうのところ
  • 5 行き交う人々――研修生と、留学生と
  • 6 文化という、やわらかい橋
  • 7 互いから、何を学べるか
終章 違いを、束ねる
  • 1 長い道のりを振り返る
  • 2 路地の一角にある、答えのかけら
  • 3 違いを支えるもの
  • 4 鏡の前の日本
  • 5 束ねるということ
  • 6 五人のその後
  • 7 もう一度、レバランの朝に
実践編A はじめてのインドネシア旅行
  • 1 国に入る──ビザと、到着のこと
  • 2 まず、いつ行くか──雨季と乾季、赤道の下の一年
  • 3 島から島へ──この国の「移動」を知る
  • 4 短い旅──島を一つ、じっくり
  • 5 中くらいの旅──ジャワの二つの顔を継ぐ
  • 6 長い旅──東へ、外の島々へ
  • 7 服装、宗教、そして敬意のこと
  • 8 治安と、体の安全
  • 9 予算の感覚と、お金のこと
実践編B 暮らす・駐在・ロングステイ
  • 1 ビザと在留──「どの資格で、どれだけいるのか」
  • 2 住まい──どこに、どんな家に住むか
  • 3 医療──いざというときの備え
  • 4 お金──岡田さんの家計から
  • 5 渋滞と暮らす──「移動」が生活の一部になる
  • 6 通信──スマホがあれば、たいていは回る
  • 7 暮らしの注意点──断食月、宗教、そして衛生
  • 8 「暮らす」ことが、この国を教えてくれる
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
  • 1 お金のこと
  • 2 手と、体のこと
  • 3 断食月と、祈りの時間
  • 4 食べること
  • 5 時間と、つきあい方
  • 6 買い物と、値切り
  • 7 話題の選び方──慎重に扱いたいこと
  • 8 言葉──やさしいインドネシア語
  • 9 困ったとき・緊急時

参照資料

奥付

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