エジプトのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ ナイルの夕暮れ、祈りの声
- 1 ナイルの夕暮れと、アザーンの街
- 2 三つの絵を、裏返す
- 3 悠久と困難という、二枚の鏡
- 4 五人の道連れ
- 5 断らない、決めつけない、という約束
第一章 「ピラミッドの国」だけでは、何も見えない
- 1 一枚目の裏側──「古代の国」の足もとで、一億人が暮らしている
- 2 二枚目の裏側──「砂漠の国」の、細い緑の帯に
- 3 三枚目の裏側──「混乱の国」の、静かな日常
- 4 大野さんが、少しずつ気づいていくこと
第二章 エジプト人の一日を歩く
- 1 アハメドの朝 ――配車アプリと、遅い目覚め
- 2 ファトマおばさんの朝 ――市場のいちばん忙しい時間
- 3 マリアムの朝 ――胸で切る、小さな十字
- 4 大野さんの朝 ――五回の声と、動かない車列
- 5 昼 ――カフェの一服と、台所の湯気
- 6 夕方 ――日が傾き、街が二度目に動きだす
- 7 都市と農村 ――同じ国の、違う時間
- 8 夜 ――一日が、ゆっくりと閉じていく
第三章 豆と、パンと、ナイルの恵み
- 1 ファトマおばさんの台所
- 2 エイシ──「命」という名のパン
- 3 ターメイヤ──緑色のコロッケ
- 4 コシャリ──混ぜて、混ぜて、一杯の丼
- 5 ナイルの魚
- 6 市場で
- 7 もてなしの食卓
- 8 ラマダンの夜
- 9 パンをめぐる、切実さ
- 10 「マーレシュ」の食卓
第四章 時間の、いちばん古い国
- 1 ナイルの賜物
- 2 五千年という、途方もなさ
- 3 象形文字と、忘れられた声
- 4 集められた、五千年
- 5 アハメドの、遠い祖先
- 6 幾重にも、積み重なって
- 7 誇りの、重さ
- 8 死んだ遺跡ではなく
- 9 急がない時間
- 10 一人の生涯と、五千年
- 11 古い国から、古い国へ
第五章 広場に集まった、あの春
- 1 王が去った日──一九五二年の夜明け
- 2 一つの、大きなアラブという夢
- 3 撃たれた大統領──サダトと、和平の代償
- 4 三十年という、長い凪
- 5 二〇一一年、あの広場
- 6 老人は、広場を見なかった
- 7 春のあとに来たもの
- 8 広場に、行かなかった人たち
- 9 「それでも、川は流れる」
- 10 二人の、それから
第六章 アザーンと、教会の鐘と
- 1 五回、頭を垂れる
- 2 空腹の、ひと月
- 3 イスラムより古い、キリスト教徒たち
- 4 教会の、日曜日
- 5 隣どうしとして
- 6 それでも、緊張はある
- 7 世俗と、信仰のあいだ
- 8 二つの音が、響きあう街
第七章 客を、神からの授かりものとして
- 1 「客は神からの授かりもの」
- 2 卓が、たわむほどに
- 3 台所という司令部
- 4 国を当てにしない、という前提
- 5 盛大すぎる結婚
- 6 近所づきあいという、もう一枚の網
- 7 日本の「気配り」と、どこが違うのか
- 8 「内」と「外」の、引き方の違い
- 9 濃さの、光と影
- 10 旅する者が、出会うもの
- 11 授かりものを、受け取るということ
第八章 「気にするな」と「神の思し召し」
- 1 三つの、柔らかい言葉
- 2 流れていく約束
- 3 杏の実がなるころ
- 4 なぜ、神に委ねるのか
- 5 苛立ちの、その先
- 6 「計画どおり」という、日本の宗教
- 7 救われていく
- 8 ゆるさの、輪郭
- 9 二つの時間の、あいだで
- 10 台所の、時間
第九章 若者だらけの国の、閉塞
- 1 一億人を、超えた
- 2 卒業証書と、椅子の数
- 3 パンの値段、という政治
- 4 通貨が安くなる、ということ
- 5 マリアムの、もうひとつの迷い
- 6 湾岸へ――出ていく、という選択
- 7 革命を見た世代の、重さ
- 8 日本の若者と、重ねてみる
- 9 反対側から――閉塞だけが、答えではない
- 10 アハメドの、決めかねている夜
第十章 この一本の川が、すべて
- 1 「エジプトはナイルの賜物」──その言葉の、本当の重さ
- 2 アスワン・ハイ・ダム──恵みの洪水を、止めた選択
- 3 上流の、もう一つのダム──分け前をめぐる緊張
- 4 カイロという、川辺の巨大都市
- 5 砂漠に、新しい都市を──「新首都」という賭け
- 6 川辺の村で──ファラーたちの暮らし
- 7 蛇口の向こうの、一本の川
- 8 川を訪ねる──旅する人へ
- 9 日本の水、エジプトの水
- 10 一本の川に、生かされて
第十一章 覆う布の、いくつもの意味
- 1 一枚の布を、誰が選ぶのか
- 2 それでも、圧力はある
- 3 覆わない側から見える景色
- 4 学び、そして働きに出る女性たち
- 5 声を上げはじめた女性たち
- 6 兄の目に映る、妹のこと
- 7 家族という舞台での、もうひとつの顔
- 8 都市と、村と——同じ国の、遠い距離
- 9 日本の、私たちの姿と重ねて
- 10 旅する人へ——布の向こうの人を見る
第十二章 ファラオも、大統領も、いつかは去る
- 1 「あなたたちは五千年待った」
- 2 権力者は、来ては去る
- 3 世界一のジョーク好き
- 4 笑いは、抵抗でもある
- 5 市場のしたたかさ
- 6 芯にあるもの──信仰と、家族
- 7 旅する者の目に
- 8 日本の背中と、エジプトの背中
- 9 折れないための、しなやかさ
第十三章 サッカーと、アフワと、水タバコ
- 1 街がふたつに割れる日
- 2 アフワという、もうひとつの家
- 3 断食の月、そして祝祭
- 4 音楽と、踊りと、白い帆
- 5 五人の、それぞれの休日
第十四章 カイロの外へ
- 1 潮の匂いのする街──アレクサンドリア
- 2 南へ、時間の源へ──ルクソールとアスワン
- 3 岩を穿った、太陽の神殿──アブ・シンベル
- 4 珊瑚の海──紅海とシナイ半島
- 5 砂漠に湧く、緑の泉──オアシス
- 6 川が海になる場所──ナイル・デルタの農村
第十五章 二つの、古い国
- 1 憧れの、いちばん古い国
- 2 砂を掘る、日本人たち
- 3 大きな博物館を、一緒に建てる
- 4 街のなかの、日本
- 5 運河と、船と、海の道
- 6 憧れて、訪ねる人たち
- 7 二つの「古さ」は、違う
- 8 一本の水と、生きる
- 9 互いから、何を学べるか
- 10 砂の上の、二つの国
終章 急がない、という強さ
- 1 金色に染まる、最後の街
- 2 アハメド、その後
- 3 ファトマおばさん、その後
- 4 サイードおじいさん、その後
- 5 マリアム、その後
- 6 大野さん、その後
- 7 鏡としてのエジプト
- 8 五千年が、問いかけるもの
実践編A はじめてのエジプト旅行
- 1 小さな旅──カイロと、ピラミッドと、新しい博物館
- 2 中くらいの旅──ナイルを、南へさかのぼる
- 3 大きな旅──南の果てと、地中海と、紅海と
- 4 旅の食卓──庶民の味を、恐れず
- 5 気候──いつ行くかで、旅はまるで変わる
- 6 移動──国内線と、鉄道と、車と
- 7 値切りと、バクシーシ
- 8 地域による、治安の差
- 9 体を守る──水と、胃と、日差しと
- 10 予算感──幅をもって、最新を確かめて
実践編B 暮らす・駐在・ロングステイ
- 1 ビザと在留──入り口は簡単、居続けるのは書類の国
- 2 迷宮のような官僚制──「ロウティーン」との付き合い方
- 3 住まい──カイロで、どこに、どう住むか
- 4 医療──選べば水準は高い、ただし備えは要る
- 5 インフレのなかで暮らす──大野さんの家計
- 6 お金の扱い──現金の国で、価値をどう守るか
- 7 移動と運転──渋滞の海を、どう泳ぐか
- 8 家族で暮らす──子どもと学校
- 9 通信──つながりやすさと、その裏側
- 10 暮らしの注意点──喧騒、砂埃、水、そして時間
- 11 日々の安全──気をつけること、気にしすぎないこと
- 12 暮らして、見えてくるもの
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 値切りとバクシーシ
- 3 もてなしを、受ける
- 4 信仰への、配慮
- 5 時間と、約束
- 6 女性が、気をつけたいこと
- 7 話題と、ふるまい
- 8 少しだけ、アラビア語
- 9 困ったとき、緊急のとき
参照資料
奥付