ベルギーのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 石畳と、ビールの泡と、二つの言葉
- 1 グラン・プラスの一杯
- 2 三つの思い込み
- 3 二枚の鏡
- 4 五人の案内人
- 5 もう一度、あの広場へ
第一章 「地味なEUの国」だけでは、何も見えない
- 1 空港のアナウンスが、二回流れる国
- 2 クリシェ①「EUの官僚的な国」を、裏返す
- 3 北のトム、南のカミーユ──「一つの国」を、二つの側から
- 4 クリシェ②「地味な国」を、裏返す
- 5 クリシェ③「ビールとチョコの国」を、裏返す
- 6 三つの裏返しが、指し示すもの
- 7 旅する人への、小さな覚え書き
第二章 ベルギー人の一日を歩く
- 1 北の朝──トムのアントワープ
- 2 南の朝──カミーユのリエージュ
- 3 街の朝──アマルのブリュッセル
- 4 よそ者の朝──佐々木さんの驚き
- 5 夕暮れ──四つの一日が、同じ夜へ
- 6 旅する人へ、暮らす人へ
第三章 フリットと、ビールと、チョコレート
- 1 二度揚げの、こだわり
- 2 ムール貝と、フリット──国民食の相棒
- 3 ビール──修道院から屋台まで、途方もない多様さ
- 4 チョコレート──小さな宝石の、国
- 5 ワッフル──ブリュッセル風と、リエージュ風
- 6 北と南で、少し違う食卓
- 7 カフェという、もう一つの食卓
- 8 移民が持ち込んだ、新しい食
- 9 食を、心から楽しむということ
第四章 ヨーロッパの、十字路
- 1 十字路に立つ、という宿命
- 2 支配され、また支配され
- 3 一八三〇年、ようやくの独立
- 4 一九一四年、約束が破られた日
- 5 二度目の戦場
- 6 「もう、たくさんだ」──そこから始まったもの
- 7 日本の、静かな鏡
- 8 反対側から、見てみると
- 9 旅の途中で、立ち止まる場所
第五章 北はオランダ語、南はフランス語
- 1 カミーユの、リエージュ
- 2 トムの、アントワープ
- 3 フランス語が、「上」だった時代
- 4 分かれている、ということの手ざわり
- 5 政府ができない、という珍事
- 6 「もう分かれてしまえば」という声
- 7 ブリュッセルという、島
- 8 第三の目──アマル
- 9 誰も悪くない、けれど、簡単でもない
- 10 一つでいる、という選択
第六章 世界が、集まる街
- 1 瓦礫から生まれた、ひとつの決意
- 2 なぜ、パリでもベルリンでもなく
- 3 二つの国際機関の中枢
- 4 二十以上の言葉を、対等に
- 5 妥協という交渉の技術
- 6 小さな国の生き残り方
- 7 北の若者が見る、もう一つの顔
- 8 旅人へ
第七章 鉄の街の、その後
- 1 かつて、南が豊かだった
- 2 火が消えた日
- 3 北の、逆転
- 4 真ん中の、もう一つの現実
- 5 「わたしたちの税金」という言葉
- 6 再生する南
- 7 日本の、鉄の街
- 8 車窓から見える、二つの経済
- 9 それでも、一つの国
第八章 小さな国の、大きな文化
- 1 一杯のビールに、修道士の八百年
- 2 口の中でとける、小さな宝石
- 3 壁から降りてくる、マンガの英雄たち
- 4 農民の祝祭から、パイプでない絵まで
- 5 曲線で息をする、鉄とガラスの家
- 6 鏡の中の、日本
- 7 分断の国の、共有できる誇り
第九章 もう一つの、ベルギー
- 1 半世紀前、海を渡ってきた人たち
- 2 二世、三世として生きるということ
- 3 どちらの言葉を、覚えればいいのか
- 4 佐々木さんの、戸惑いと発見
- 5 三つの世代、三つのベルギー
- 6 分断の、影の部分
- 7 二〇一六年、あの春の朝
- 8 それでも、街は生きていく
- 9 旅する人の、まなざし
- 10 日本の私たちに、静かに重なるもの
第十章 自分を、笑える国
- 1 大国に囲まれて、小さく生きる
- 2 派手さより、実質
- 3 自分の分断すら、笑い飛ばす
- 4 シュールという、ベルギーの発明
- 5 対立より、妥協という技術
- 6 「ベルギー式妥協」という言葉
- 7 天気の悪さすら、笑いの種に
- 8 笑いが、居場所になる
- 9 控えめさをめぐる、日本との近さと違い
- 10 旅先で、その笑いに触れる
第十一章 言葉の壁の、こちらとむこう
- 1 北の子、トムの世界
- 2 南の子、カミーユの世界
- 3 二つの世界のあいだの、細い糸
- 4 少しだけ、Q&Aで
- 5 アマルから見た、この国の「壁」
- 6 「この国は、このままでいいのか」
- 7 日本の若者と、重ねてみる
- 8 「ベルギーの若者は」と、ひとくくりにする前に
- 9 滞在の観察ポイント
第十二章 コンゴという、影
- 1 王の野望と「コンゴ自由国」
- 2 ゴムと、数えられない犠牲
- 3 告発、独立、そして一本の歯
- 4 長かった沈黙
- 5 像に浮かぶ影、動きはじめた社会
- 6 過去の続きを、いま生きる人たち
- 7 遠い国の、鏡として
- 8 旅の途中で、この影に触れるには
第十三章 カフェと、祭りと、自転車
- 1 一杯のビールという、小さな宇宙
- 2 悪魔が街を練り歩く──祭りの爆発
- 3 赤い悪魔たちと、国が一つになる夜
- 4 石畳と丘を駆ける、自転車という信仰
- 5 マンガの祭りと、夜通しの音楽
- 6 五人の、それぞれの休日
第十四章 ブリュッセルの、外へ
- 1 水の都、ブルッヘ──時が止まった、中世の宝石
- 2 アントワープ──港とダイヤと、絵の街
- 3 ルーヴェン──五百年の、大学の街
- 4 イーペル──ポピーの咲く、戦場の記憶
- 5 南へ──マース川の古都、リエージュとナミュール
- 6 東の片隅──もう一つの言葉、ドイツ語圏
- 7 アルデンヌの森──ベルギーの、もう一つの顔
- 8 いくつものベルギーが、一つでいる
第十五章 小さな国の、大きな縁
- 1 二人の、王
- 2 港と、工場と、EUという玄関
- 3 曲線のなかに、日本の影
- 4 「第九の芸術」で、つながる
- 5 一杯のビールと、ひと粒のチョコに込められた技
- 6 「小さくても」という、共通の背骨
- 7 割れながら、一つでいる――静かな学び合い
- 8 遠い国の、近い隣人
終章 違ったまま、一つでいる
- 1 見えない線と、またぐ道
- 2 多様さという、面倒な宝
- 3 大陸に広がる、同じ芸当
- 4 私たちのなかの、見えない線
- 5 同じになることをあきらめる
- 6 五人の、その後
実践編A はじめてのベルギー旅行
- 1 まず、地図を頭に入れる
- 2 短い旅──ブリュッセルと、水の都ブルッヘ
- 3 中くらいの旅──北の芸術と、港をくわえる
- 4 長い旅──南の、もう一つのベルギーへ
- 5 気候──曇りと雨と、つきあう
- 6 言葉──北はオランダ語、南はフランス語、そして英語
- 7 食べる楽しみ──フリット、ビール、チョコ
- 8 鉄道で、動く
- 9 予算の、目安
- 10 小さな国を、急がずに
実践編B 暮らす・駐在・働く
- 1 ビザと在留──「まず紙、次に紙、そしてまた紙」
- 2 住まい──家具なしの部屋と、暖房の話
- 3 言葉の使い分け──「どちらで話しかけるか」という、日々の小さな判断
- 4 医療──「まずかかりつけ医、それから」
- 5 コスト──「税は重い、けれど返ってくるものもある」
- 6 通信──「まずは番号、それが暮らしの鍵」
- 7 EU関連の仕事──「妥協を、仕事にする街」
- 8 子育てと教育──「三つの言葉のなかで、育つ」
- 9 日本とベルギー、暮らしの温度差
- 10 控えめな人々との、付き合い方
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金と支払い
- 2 あいさつと言葉──いちばん大事な話
- 3 乾杯、ビール、チョコレート
- 4 人づきあいと、時間の感覚
- 5 チップ、会計、こまごました作法
- 6 移動、通信、旅の実務
- 7 デリケートな話題と、どう向き合うか
- 8 緊急時のために
参照資料
奥付