万象知楽出版BANSHO CHIRAKU PUBLISHING

カザフスタンのリアル

万象知楽編集部 / 世界の国のリアル

カザフスタンのリアルの表紙

この本について

『カザフスタンのリアル』は、「世界の国のリアル」シリーズの電子書籍です。物語を通して、歴史と人びとの暮らしをたどります。 本書で取り上げるテーマ(一部) ・第二章 カザフスタン人の一日を歩く ・第三章 馬肉と、ベシュバルマクと、もてなし ・第四章 失われた、群れ ・第五章 大地に、刻まれた傷 ・第六章 なぜ、こんなに多様なのか EPUB形式でお届けします。EPUB対応の読書アプリでお読みください。

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本の紹介ABOUT THIS BOOK

この本の内容

草原を渡る風、ドンブラの調べ、大皿のベシュバルマク、ミルクたっぷりのお茶、資源の富が建てた未来都市アスタナ。カザフスタンには、遊牧の誇りと、一九三〇年代の大飢饉や東部の核実験場、縮んだアラル海の傷、強制移住の歴史が生んだ百を超える民族の暮らしがあります。

本書は、架空の五人の案内役の日々をたどりながら、カザフスタンの歴史・文化・社会を物語で読む一冊です。アルマトイのITエンジニアのアルマン、アスタナの役所で働くアイグリ、東部で核実験の時代を生きたヌルランじいさん、祖母のドンブラを受け継ぐダナ、アスタナに駐在する日本人の木下さん。言葉をめぐる揺れ、若い世代、ウランと核の記憶を通じた日本との縁までをたどります。

歴史や統計の説明には巻末に参照資料を掲げ、大飢饉や核実験の被害の規模など推計に幅のあるものは、幅のあるものとして示しています。物語の人物・会話は創作であることを明記しています。終章のあとには、旅行の準備、暮らす・駐在・関わるための手がかり、実用Q&Aと言葉・マナーの実践編を収めました。

シリーズ「世界の国のリアル」は、土地の歴史と人びとの暮らしを、物語を通してたどる読み物です。

目次・本書の構成

章題を選ぶと、その章の詳しい項目を開けます。

このシリーズについて

この本について

物語の案内役

本書の構成

プロローグ 草原の風と、ドンブラの調べと、未来都市
  • 1 ドンブラの調べ
  • 2 草原の向こうの首都
  • 3 三つの思い込み
  • 4 二重の鏡
  • 5 この本の問い
  • 6 五人の案内役
  • 7 読み進める前に
第一章 「旧ソ連のよく知らない国」だけでは、何も見えない
  • 1 「旧ソ連のよく知らない国」——という、大きすぎる空白
  • 2 「石油だけの国」——という、平べったい思い込み
  • 3 「中央アジアの砂漠の国」——という、乾いた誤解
  • 4 小さなコラム——名前が、ころころ変わる国?
  • 5 三つの像の、向こう側
  • 6 日本の、私たちの地図
  • 7 旅する人、暮らす人へ——最初の一歩
第二章 カザフスタン人の一日を歩く
  • 1 四つの朝
  • 2 昼――言葉と、食卓のあいだ
  • 3 午後――同じ国の、違う速度
  • 4 夕――家の灯り
  • 5 夜――同じ空の下で
  • 6 「一日」は、一つではない
  • 7 旅の人へ――「一日」を覗く小さな窓
第三章 馬肉と、ベシュバルマクと、もてなし
  • 1 ベシュバルマク――「五本の指」という名の料理
  • 2 頭を捧げる――もてなしの作法
  • 3 馬の肉を食べるということ
  • 4 冬に備える――ソグム、命をいただく季節
  • 5 白い食べ物――乳がつなぐ暮らし
  • 6 多民族の食卓――草原に混ざり合うもの
  • 7 包む、詰める、揚げる――草原の粉もの
  • 8 バウルサックと、お茶と――日常の甘さ
  • 9 客を、厚くもてなすということ
  • 10 変わりゆく食卓――それでも残るもの
  • 11 旅する人へ――食卓に招かれたら
第四章 失われた、群れ
  • 1 草原の帝国――群れとともに生きた人々
  • 2 二つの帝国のあいだで――ロシアの南下
  • 3 ソ連という新しい主人
  • 4 群れが、消えた
  • 5 飢えの草原を、歩く
  • 6 沈黙という、もう一つの傷
  • 7 記憶を、かたちにする
  • 8 日本の飢えの記憶と、静かに並べて
  • 9 反対側から――「重い過去」だけの国ではない
  • 10 訪ねる人へ――静かに、耳を澄ませて
  • 11 群れを失うということ
第五章 大地に、刻まれた傷
  • 1 実験場の記録
  • 2 声を上げた人々
  • 3 木下さんの訪問
  • 4 セメイという町
  • 5 もう一つの傷、アラル海
  • 6 縮んだ海と、人々の暮らし
  • 7 戻ってきた水
  • 8 訪れる人へ
第六章 なぜ、こんなに多様なのか
  • 1 百を超える民族
  • 2 多様さの三つの流れ
  • 3 受け止め方
  • 4 隣の家の味
  • 5 共存の難しさ
  • 6 日本という鏡
  • 7 旅の途中で
第七章 草原に、都を建てる
  • 1 地の底の、富
  • 2 なぜ、遷都したのか
  • 3 金の卵を抱く木
  • 4 黒川紀章の、草原
  • 5 アルマンの、油田
  • 6 資源が、国を豊かにする、その仕組み
  • 7 富は、どちらの隣へ流れるか
  • 8 資源の、もう一つの顔
  • 9 未来のための、貯金
  • 10 日本という、鏡
  • 11 インフラという、目に見える富
  • 12 「未来都市」の、光と影
  • 13 草原に、都を建てるということ
第八章 空へ、いちばん近い草原
  • 1 世界で、九番目
  • 2 一つの国のなかに、四つの季節ではなく、四つの世界
  • 3 草原の真ん中から、人類が空へ出た
  • 4 日本の空と、カザフスタンの空
  • 5 「広い」の、裏側
  • 6 旅する人へ──スケールを、体で測る
第九章 カザフ語と、ロシア語のあいだ
  • 1 一つの国に、二つの言葉
  • 2 文字の変化と、受け継ぐ記憶
  • 3 ロシア語が、当たり前だった時代
  • 4 独立、そして「取り戻す」という宿題
  • 5 四十歳の、教室
  • 6 詩の言葉が、生きていたころ
  • 7 ラテン文字への、もう一度の旅
  • 8 多民族の、共通語という現実
  • 9 「自分たちは、何者か」を問い直す国
  • 10 「カザフスタンはこうだ」と言う前に
  • 11 素朴な疑問に、答えるなら
  • 12 旅する人が、耳をすませると
第十章 鷹と、馬と、祈りと
  • 1 鷹と生きる人々
  • 2 馬とともに
  • 3 二弦の、声
  • 4 祈りは、静かに
  • 5 旅する人へ──静かな作法
  • 6 信じるかたちの、鏡
  • 7 誇りは、なぜ折れなかったか
  • 8 未来へ手渡す
第十一章 ソ連を知らない、はじめての世代
  • 1 ソ連を、知らない
  • 2 スマートフォンのなかの世界
  • 3 起業という、選択肢
  • 4 十九歳の、社長
  • 5 留学と、帰ってくる若者たち
  • 6 カザフ語という、選び直し
  • 7 見えている、影
  • 8 二〇二二年の、冬
  • 9 それでも、前を向く
第十二章 ドンブラと、鷹と、祝祭
  • 1 二本の弦が語る物語
  • 2 鷹を、腕にとまらせる
  • 3 馬に乗って、奪い合う
  • 4 ナウルーズ──春を、みんなで祝う
  • 5 五人の、それぞれの楽しみ
  • 6 消えゆくもの、よみがえるもの──もう一つの視点
  • 7 旅の途中で、出会うために
第十三章 同じ食卓を、囲む
  • 1 なぜ、朝鮮系の人が、草原の国にいるのか
  • 2 苦しみから始まったものが、日常になるということ
  • 3 もてなしという、この国の作法
  • 4 同じ学校、同じ職場
  • 5 「カザフスタン人」という、新しい言葉
  • 6 民族を越えて、結ばれる
  • 7 市場という、もうひとつの食卓
  • 8 豊かさの、裏側にあるもの
  • 9 日本の食卓と、この国の食卓
第十四章 アスタナの、外へ
  • 1 天山のふもと、緑とリンゴの街──アルマトイ
  • 2 街の、すぐ裏の山と湖
  • 3 西の果て、油と塩の匂いの街──カスピ海のほとり
  • 4 草原の真ん中の、宇宙の町──バイコヌール
  • 5 消えた海の、ほとりの町──アラルの傷
  • 6 東の草原、静かな傷を抱えた大地──セミパラチンスクのあたり
  • 7 そして、ダナの草原へ
  • 8 一つの名前が、抱えているもの
第十五章 ウランと、核の記憶と、縁
  • 1 縁の、始まり
  • 2 世界のウランの、四割の国
  • 3 核兵器を、自ら手放した国
  • 4 セメイの病院に、日本の医者が来た
  • 5 福島のあとの、静かな手紙
  • 6 三つの問いを、ともに抱えて
  • 7 なぜ、こんなに日本が好かれるのか
  • 8 木下さんが、持ち帰るもの
終章 傷と、豊かさを、抱えて
  • 1 旅を振り返る
  • 2 残された問い
  • 3 鏡を、日本へ
  • 4 五人の、それから
  • 5 日が沈んだ草原で
実践編A はじめてのカザフスタン旅行
  • 1 まず、意外なほど「入りやすい」国になった
  • 2 旅の土台――言葉、通信、治安、お金、そして気候
  • 3 小さな旅――アルマトイに腰を据える
  • 4 中くらいの旅――未来都市アスタナと、草原・湖を足す
  • 5 大きな旅――広さの果てへ、そして「負の遺産」を知る旅へ
  • 6 旅の設計図を、自分の手で描く
実践編B 暮らす・駐在・関わる
  • 1 着任前の紙の山──ビザと在留
  • 2 どこに住むか──アスタナとアルマトイ、二つの都
  • 3 冬をどう越すか──寒暖という現実
  • 4 体を守る──医療とのつきあい方
  • 5 お金の感覚──コストとテンゲ
  • 6 つながる──通信という命綱
  • 7 二つの言葉のあいだで暮らす
  • 8 何をしに来るのか──資源とインフラの仕事
  • 9 街を動く──移動という日課
  • 10 子どもと、家族の暮らし
  • 11 隣人たちと生きる──多民族社会での暮らし
  • 12 もてなしの厚さと、誇りの高さ
  • 13 日本とカザフスタン、生活感覚の違い
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
  • 1 お金と両替
  • 2 言葉とあいさつ
  • 3 食卓とおもてなしの作法
  • 4 多民族社会での心得
  • 5 暮らしの中の小さな作法
  • 6 写真のマナー
  • 7 安全と緊急時
  • 8 重い歴史と政治への向き合い方

参照資料

奥付

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