ブラジルのリアル
万象知楽編集部 / 世界の国のリアル
目次・本書の構成
このシリーズについて
この本について
物語の案内役
本書の構成
プロローグ 丘の上から、音楽が降ってくる
- 1 丘の上と、海辺の夕方
- 2 三つの像
- 3 二つの鏡
- 4 五人の案内役
- 5 丘のふもとで
第一章 「サッカーとカーニバル」だけでは、何も見えない
- 1 成田で買った一冊のガイドブック
- 2 クリシェ、という言葉
- 3 裏返し その一──陽気さの、すぐ裏に
- 4 音楽は、生き抜くための技術だ
- 5 裏返し その二──アマゾンの、その手前で
- 6 裏返し その三──「危険な国」の、その奥に
- 7 「ブラジルは」と言うたびに、立ち止まる
- 8 三つの裏返しが、教えてくれること
- 9 もう一度、ガイドブックを開く
第二章 ブラジル人の一日を歩く
- 1 朝 ――カフェジーニョから始まる
- 2 通勤 ――混雑という日常
- 3 昼 ――食卓とひと休み
- 4 夕方 ――街が緩む時間
- 5 夜 ――音楽と、戸締まりと
- 6 同じ一日を、四つの目で
第三章 豆と、肉と、混じり合う食卓
- 1 半日がかりの、黒い鍋
- 2 鍋のなかの、歴史
- 3 バイーアの、赤い油
- 4 炭火の上で、肉が回る
- 5 毎日の、白い米と黒い豆
- 6 「ブラジルの味」は、一つではない
- 7 移民が持ってきた、思わぬ味
- 8 小さなチーズパンと、甘いお菓子
- 9 揚げたてを、屋台で
- 10 甘い果実と、黒い一杯
- 11 サトウキビから生まれた、一杯
- 12 ガラナと、食卓の音
- 13 台所から、国が見える
第四章 あらゆる色の、人がいる
- 1 混じり合いは、どこから来たのか
- 2 「白くしよう」とした国――もう一つの、忘れてはならない歴史
- 3 「肌の色」は、白か黒かではない
- 4 「人種民主主義」という、美しい自己像
- 5 色は、いまも暮らしと重なっている
- 6 エミの「黄色」――もう一つの、色の物語
- 7 「良い髪」と「悪い髪」――日常にひそむ序列
- 8 テレビのなかの「ブラジル人」
- 9 変えようとする力――割り当てと、問い直し
- 10 日本の私たちが、この鏡に映すもの
- 11 旅する人が、気をつけたいこと
- 12 それでも、混じり合いは豊かである
第五章 最も多くの奴隷が、渡った国
- 1 数字が、言葉を失わせる
- 2 米州で、最後まで
- 3 廃止は、上から与えられたのではない
- 4 抵抗の記憶──キロンボ
- 5 引き剝がされても、消えなかったもの
- 6 マリアおばさんの、日曜日
- 7 いまも続く、影──直視すること
- 8 日本の私たちが、ここから受け取れること
第六章 同じ街の、二つの世界
- 1 数百メートルの向こう側
- 2 母が渡ってきた、その橋
- 3 「ファヴェーラ」という言葉の重さ
- 4 丘は、どうして生まれたか
- 5 影の統治
- 6 狭い扉の前で
- 7 助け合いという、もうひとつの制度
- 8 「下」から見た「上」、「上」から見た「下」
- 9 静かな鏡――日本という国から
- 10 数字の奥にある、顔
- 11 旅する人へ――丘に触れるとき
- 12 変わりゆく丘
第七章 教会と、聖母と、精霊と
- 1 世界でいちばん、カトリックが多かった国
- 2 教会が、変わっていく
- 3 「繁栄の福音」の光と影
- 4 信仰が、政治を動かす
- 5 海を渡ってきた、神々
- 6 隠すために、重ねられた神々
- 7 ウンバンダと、スピリティズム
- 8 「なんとなく」の国から見ると
- 9 反対側から見れば
- 10 旅先で、そっと出会うなら
第八章 なぜ、こんなに音楽が鳴っているのか
- 1 「なんとかなる」という技術——ジェイチーニョ
- 2 帰れない場所への想い——サウダージ
- 3 会ったことのない故郷へ——エミの、二つのサウダージ
- 4 悲しみが、踊りになる——サンバの奥
- 5 静かなため息——ボサノヴァ
- 6 歌が、抵抗になったとき——軍政と音楽
- 7 太鼓のかわりに、重低音——ファンキ
- 8 内陸の砂ぼこりと、アコーディオン——フォホーとセルタネージャ
- 9 体で味わう国
- 10 祝祭の頂点、そしてその翌朝——カーニバル
- 11 陽気さは、答えではなく、問いである
第九章 一つの国に、いくつもの国
- 1 大陸が、一つの国になっている
- 2 南東部──国のエンジンが、うなりを上げている
- 3 北東部──貧しさと、豊かさが、同じ皿に盛られて
- 4 南部──ヨーロッパが、南半球に引っ越してきた
- 5 アマゾンと北部──世界の肺の、その内側で
- 6 中西部──草原が、世界を養う畑になった
- 7 日本という、もう一つの尺度
- 8 旅する者への、小さな覚え書き
- 9 「ブラジルは……」と言いかけて、口をつぐむ
第十章 「未来の国」と呼ばれ続けて
- 1 財布のなかの、ゼロの数
- 2 「レアル」という、区切りの名前
- 3 BRICS──「これからの国」の仲間入り
- 4 豊かな大地、それなのに──
- 5 そして、また下り坂
- 6 弾劾──選ばれた大統領が、途中で降ろされる
- 7 なぜ、こんなに揺れるのか──政治の「形」の話
- 8 軍政の記憶──「静かだった」時代の、静かでない中身
- 9 「直接、選ばせろ」と、街が叫んだ日
- 10 日本の財布と、ブラジルの財布
- 11 旅する者への、小さな覚え書き
第十一章 スマホと、ファンキと、上昇の夢
- 1 一台のスマホが開いた窓
- 2 ファンキという名の、丘の上の声
- 3 上昇の夢と、見えない壁
- 4 エミの、もう一つの上昇の夢
- 5 暴力と、安全と、若者たち
- 6 ジェンダーとLGBTQ──せめぎ合う二つの流れ
- 7 福音派の広がりと、若者の保守化
- 8 スマホの上で、分断が加速する
- 9 日本の若者と、重ねてみる
第十二章 「なんとかなる」と、濃い人情
- 1 「なんとかなる」の作法
- 2 時間が、伸びる
- 3 体が、近い
- 4 見知らぬ人が、助けてくれる
- 5 食卓は、いつも開いている
- 6 貧しさのなかの、豊かな連帯
- 7 遠慮という名の、壁
- 8 陽気さの、奥にあるもの
第十三章 サッカーと、カーニバルと、ビーチ
- 1 十一人でやる、宗教
- 2 一年をかけて、四日間のために
- 3 海は、みんなのもの
- 4 音は、体で聴く
- 5 肉と、火と、時間
- 6 焚き火と、コーンと、聖人の夜
- 7 五人の、それぞれの休日
- 8 祝う力の、その正体
第十四章 世界の肺と、そこに住む人々
- 1 「世界の肺」という言葉
- 2 森の真ん中の都市
- 3 最初の人々
- 4 地図の上の線
- 5 川の魚に起きていること
- 6 森を切り開くのは誰か
- 7 主権をめぐる緊張
- 8 森の奥の村で
第十五章 地球の裏側の、家族
- 1 笠戸丸という船
- 2 コーヒーの畑で
- 3 二つの戦争のあいだで
- 4 帰らないと、決めるとき
- 5 逆向きの船──デカセギ
- 6 エミの、二つの祖国
- 7 鏡としての、渡辺さん
- 8 縁は、いくつもの糸で
- 9 美談に、しないために
終章 陽気さの、その奥に
- 1 感情の頂点で
- 2 三つの、感情の頂点
- 3 均質で、安全で、しかし
- 4 中心の問いに、もう一度
- 5 地球の裏側の、家族という縁
- 6 五人の、その後
実践編A はじめてのブラジル旅行
- 1 大陸のような国、という前提
- 2 季節は、日本と逆さま
- 3 まず、身を守る話を正直に
- 4 予算のこと(渡航前に最新確認を)
- 5 規模で考える――三つの旅
- 6 旅先の、小さな楽しみ
- 7 旅のかたちを、自分で組む
- 8 出発前の、最後の確認
- 9 それでも、怖がりすぎないで
実践編B 暮らす・駐在・ロングステイ
- 1 まず、どんな資格で「いる」のか──ビザと在留
- 2 どこに住むか──「立地は、いのちに関わる」
- 3 身の守り方は、「習慣」にする
- 4 お金のこと──通貨、コスト、格差の肌ざわり
- 5 家族で暮らす──学校と、子どもの安全
- 6 医療──いざというときの、二階建て
- 7 つながる──通信と、日々のインフラ
- 8 二つの生活感覚のあいだで
実践編C 実用Q&A・言葉・マナー
- 1 お金のこと
- 2 街で、身を守る
- 3 言葉のこと
- 4 あいさつと、距離の近さ
- 5 時間の感覚
- 6 チップとお金の礼儀
- 7 話してよい話題、慎重に扱う話題
- 8 緊急のとき
- 9 日系の人たちと
- 10 最後に──細かいことの、その先
参照資料
奥付