万象知楽出版BANSHO CHIRAKU PUBLISHING

中国 西部と辺境のリアル

万象知楽編集部 / 世界の国のリアル

中国 西部と辺境のリアルの表紙

この本について

『中国 西部と辺境のリアル』は、架空の登場人物の日常を想像しながら、成都の茶館から雲南の湖のほとり、標高の高い高原の町までを歩き、歴史・社会・そこに生きる人びとの暮らしを読む本です。湯気の立つ蓋碗、朝のバター茶、現場のヘルメット。 この一帯は、「遅れた辺境」「物珍しい少数民族」「緊張の土地」として語られることの多い地域です。本書はそのイメージを否定しませんが、そこで終わらせません。広い土地に、多様な人びとがどう暮らしているのか――そちらにも、同じ重さで目を向けます。 以下は架空の人物です。年齢は二〇二六年を基準にしています。実在の人物や、特定の証言者をもとにした人物ではありません。 田村(三十六歳)、日本から来た、フリーの書き手。答えを急がず、敬意と好奇心をもって西部と辺境を歩きます。読者の分身です。 楊さん(四十歳)、成都生まれ・成都育ちの漢族。IT関連の会社で働きながら、茶館と火鍋の暮らしを大切にしています。口癖は「慢慢来(慌てない)」。 阿依(三十二歳)、雲南省・大理の近くに暮らす白族の女性。祖母から受け継いだ古い民家でゲストハウスを営みます。歳の離れた弟の思は、昆明の専門学校で学んでいます。 ドルジェさん(四十代なかば)、高原の小さな町で雑貨店を営み、親戚とヤクの放牧を手伝う男性。妻と、十歳ほどの娘がいます。 劉(四十五歳)、内陸の遠い街から来た漢族の技術者。西部の道路や橋の現場を渡り歩く単身赴任で、妻と高校生の娘を故郷に残しています。口癖は「住めば都」。 このほかに、成都のゲーム開発者の林、麗江の宿で働く木、火鍋屋の小陳、麗江の土産物店の和さん、高原の牧畜の次仁などが、それぞれの章に登場します。 歴史や統計の説明には巻末に参照資料を掲げ、物語の人物・会話は創作であることを明記しています。終章のあとには、旅行の準備、暮らす・働くための手がかり、実用Q&Aと言葉・マナーの実践編を収めました。 シリーズ「世界の国のリアル」は、土地の歴史と人びとの暮らしを、物語を通してたどる読み物です。

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